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■透明な球体
ルヴィアという人形について、どれだけ覚えているだろうか。
御剣 刀
という少年について、どれだけ知られているだろうか。
まだ誰も見たことの無い『彼ら』が、あるのではないだろうか。
リュックサックを背負って歩く。
立ち止まって深呼吸をすると、夜のにおいがした。
背中にかかる、慣れない重み。
モノであり、ヒトのようであり、モノではなかったが、モノになったもの。
そのとてもアンバランスなオブジェクトを、刀はすこしだけリュックサックを背負い直すことで噛みしめた。
「もうすぐで海だ。我慢しててくれ」
誰がきいているわけでもない。
ひとりごと以上のなにかを、リュックサックに向けてつぶやいた。
遠い貿易船の影。
静かな波の音だけがあった。
夜の海は真っ黒で、どこか残酷ですらある。
刀はベンチに腰掛けると、リュックサックから出した球体関節人形を隣に座らせた。
普段は竹刀袋を担いで歩く男子高校生が、少女趣味の極地にあるようなお人形を横に並べる光景には、どうしたって違和感があったが、しかしなぜだか、その絵がぴったりとはまるようでもあった。
お気に入りのオモチャを抱く子供でもない。
恋人どうしでもない。
友人同士でもまたない。
この世のどんなものともそぐわない、とても奇妙で複雑な、しかし言い表わすには難しい関係が、一つのベンチに収まっているのだ。
「……」
刀は缶コーヒーのプルタブを開けると、一度おおきくあおった。
コーヒーを手に持ったまま、たまに足を組んだり、背もたれによりかかったり。
そんな時間がとくとくと過ぎた。
ちらりと人形を見ることはあっても、じっと見つめることは無い。
人目を気にするふうもなければ、しかしのびのびともしていない。
ただ座って、黒い海を見ているのだ。
永遠に開かれた人形の目にもまた、同じ海が映っている。
共有することも、共感することもなく、長くも短くも無い時間が過ぎる。
やがて刀は立ち上がり、リュックサックを手に取った。
「そろそろ、帰るか」
小さくあくびをして、人形を抱き上げる。
子供を抱き上げるように優しく、けれどすこしだけぶっきらぼうに、リュックサックへしまいこむ。
ファスナーを閉めるまえに、刀は片眉を下げた。
「もう少しの我慢だ。そんな顔するなよ」
そして、ファスナーは閉じる。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月26日
参加申し込みの期限
2017年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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