this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Midnight is mine
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
■sugarless hot
寝返りをうつ手が、虚空をなでて落ちた。
すこし皺の突いたシーツ。
ベッドの端にある、すこし冷たいスペース。
端によって眠る癖がついたのはいつからだったろうか。
桜 月
は目を開けて、ぽっかりと空いたベッドの隙間を見つめた。
壁の証明スイッチをオンにすると、二度の明滅をへて明かりがついた。
天使の羽根を重ねたようなかさが、天井や壁に幻想的な投影をする。
丸いテーブルと二つのクッション。その片方に誰か座っていたように思えて、月は小さく首を振った。
一人きりの家というのは、きわめて自由な空間だ。
近所迷惑にさえならなければ、下着姿ですごそうと鼻歌を口ずさもうと咎める者はない。夜遅くに目を覚まし、リビングにやってきてもだ。
リビングを通り抜け、なんとなくやってきたキッチン。
まるっこいデザインの電気ポットでお湯を沸かし、ぼうっとその場に立っている。
誰かが自分の背を抱いてくれるような気がして、月は壁に寄りかかった。
ふつふつと湯の沸く音。
高ぶるにつれ、目を閉じる。
居ないはずの誰かの声を幻聴した時、かちんと沸騰完了の音がした。
カップの中をティーパックが回る。
すこしばかりものぐさに湯から上げたパックを流しに落とすと、月は丸いテーブルの片側についた。
おそろいのカップ。
おそろいのクッション。
その片方だけに座り、手に取った。
何気なく口をつけて、月はここまでに感じた空虚の正体を知った。
「そうか。ここに、居ないんだ」
『あのひと』がもしここに居たのなら、きっと暖かかったろう。
両手にカップを持って現われて、本を読む自分の前に置いてくれるだろう。
カップを置くのを待って、しかしクッションに座るのを待てずに、自分は相手の肩に手をやるのだ。
すべるような手触りと、白い肌。『あのひと』は全てを察して自分の腕をきゅっと抱いてくれるだろう。求めれば、正面からも抱き返してくれるだろう。もっと求めれば、きっと……。
目を閉じていた。
身体を空気が何度も通り過ぎては、ここにない筈の感触を思い出そうとしている。
あの暖かさを思い出そうと、自らの肌に残った記憶を探っていく。
いくつもの記憶が混ざり合い、あるひとつに集約され、自らの肉体もまた混ざり合おうとしたその時、ふと。
ふと。
ふと。
イメージができあがった。
仕事机のライトが灯る。
ペンと紙を引っ張り出して、月は髪をまとめた。
あの一瞬のイメージを、輝きを、暖かさを、かきとめて形にするのだ。
そしてそれを『あのひと』が纏った時、きっと、きっと、きっと……。
夜はまだ、明けなくていい。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Midnight is mine
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月26日
参加申し込みの期限
2017年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!