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欠けた世界と欠けたココロ
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「さて、と」
治療を終えた美咲紀は、光に向き直った。
「見てもらいたいものがあります」
治療してもらった手前、そしてかつて面倒を見てくれた美咲紀の言うことなので無下にも出来ず、光は「何?」と問い返した。
「これを」
美咲紀が差し出したのは、携帯電話だった。指先で器用に操作し、動画を再生する。
『何だよ、何だこれ……何でこんなこと……!』
録画は、そんな声から始まっていた。
『やめ……』
どす黒く変化した瑪瑙の体が、やがて砂のようになって消え去った。
その場にいた全員が、言葉を失う。修は、美咲紀がいなければ自分もこうなっていたのかと思い、ぞっとした。
「くそ、瑪瑙の奴、姿が見えないと思ったら……」
柘榴が舌打ちする。
「雲母はどこだ!?」
「すまない。捕まえようと思ったんだが、外に逃げられた」
修は、雲母と戦ったときのことと、藍玉と瑪瑙の能力を雲母が取り込んだのではないか、という考えを話した。
「しかも雲母は、『完全体になる』とか言ってたしな」
「あいつ喋れたの!?」
柘榴が本気で驚いているところを見ると、雲母は普段から相当無口であったらしい。
「完全体の意味、分かるか?」
うん、と光は答えた。
「多分。喰うことで全員の力を手に入れようとしているんだと思う」
「それじゃ何か、俺が喰われればあいつは俺の能力を使えるのか? 翡翠を喰えば翡翠の能力を? 大将を――おっと」
「俺を喰えば、俺の力を。全員喰えば、雲母は完璧になる」
「ぞっとしない話だな……」
修は苦々しげに呟いた。
「玉を吐き出させることは出来ると思う?」
と美咲紀。光はかぶりを振った。
「多分、駄目だと思う。能力を使えるってことは、藍玉も瑪瑙も雲母の一部になっちゃったってことだし」
「それじゃあ、どうすればいいですかっ!?」
美咲紀は絶望感を抱いた。死んだ者を復活させることは、彼女のろっこんでは不可能だ。
光はじっと己の手を見つめた。
「……喰われる前に喰う」
「大将、ンなこと出来んの?」
「……分かんない、けど、それしかないと思う。難しい、けど」
感触を確かめるように、或いはどうすれば喰えるのか確かめるように、光は何度も手を握り締めた。
「やってみる」
「ちょっと待ってね。今までの話をまとめるけど、まず僕たちが帰るのには翡翠が必要」
ロベルトが指を折りながら言った。
「やってくれるか分からねえけど」
「茶々入れないで。――で、雲母は藍玉と瑪瑙を吸収して、二人の能力を手に入れ、更に完全体になろうとしている。その前に琥珀くんが――ちょっと待って。今、翡翠は?」
「逃げた奴ら追ってる」
「それにしては、遅すぎじゃない?」
「まさか、たっくんを傷つけたりしてないよね!?」
光は顔色を変えた。
「まさかあ」
と言いつつも、柘榴は否定しきれない。何と言っても翡翠は、巧の存在を疎ましく思っていた。
「いやそれより、雲母は外に行ったんだよね!?」
ロベルトの問いに、修が頷く。
「じゃあ――雲母と翡翠がばったり会っちゃたりしない!?」
全員が息を飲む。
翡翠が消え、寝子島には帰れない。雲母は更に力を付ける。
それは予想し得る中でも、最悪の展開だった。
「あのさ、俺、部外者だけどさ、……取り敢えず、ここにいるより、追った方がよくない? 敵味方関係なくさ」
縛られた拓哉のもっともな申し出に、光は言った。
「たっくんはきっと、ヴァルキリーのところへ行ったと思う。他に行くとこないし。だから、俺たちもそこに行く」
「翡翠か雲母を探すんじゃないのか?」
と修。
「翡翠はたっくんを追ってるだろうし、雲母は翡翠を追ってるし」
「でも……君たちが行ったら、ややこしくならないかなあ?」
ロベルトは心配になった。ついさっきまで戦っていたのだ。いきなり手を貸せと言われて信じるほど、彼女たちもお人好しではあるまい。
「そんならそれで、いいよ。邪魔する奴は、全員、壊すから」
光はあっさりと、何でもないことのように言い放った。それを受け入れたのは、柘榴だけだ。
期待と不安と恐怖と怒り。
あらゆる感情を抱いたまま、彼らはヴァルキリーの本拠地へ向かうのだった――。
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あとがき
担当マスター:
泉 楽
ファンレターはマスターページから!
お待たせしました。「欠けた世界と欠けたココロ」リアクションをお届けします。
今回、だだーっと話が進みまして、クライマックス直前! というところまで来ました。次回は最終回の予定です。
今回のまとめとしましては、
・寝子島に帰るには、翡翠の協力が必要
・雲母は全員を吸収して完全体になろうとしている(吸収された者の能力を使える)
・吸収された者を救う術はない
・対抗手段として、光(琥珀)は先に雲母を吸収しようと考えている
というわけで、次回はどうにか解決して寝子島に帰ろうぜ! というお話です。
今現在、巧一行はリリーの陣営へ、翡翠は巧たちを追い、雲母は翡翠を追い、光(琥珀)たちはその雲母を追う、という流れになっています。
解決にはいくつか方法があると思いますが、どの道を取るかによって、グッドエンドorバッドエンドになるかが決まります。予想外の結末もあるかもしれません。
クライマックスではありますが、次のガイドまで少しお休みを頂きます。年明けにはガイド公開できると思うので、ゆっくりとどうするか考えて頂ければと思います。
それではまた次回、お会いしましょう。
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担当ゲームマスター
泉 楽
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月25日
参加申し込みの期限
2017年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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