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【身体測定】ドキドキ♂♀反転戦線、再び!
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被害者はさらに拡大してゆく。
「いたた……なんかすげー勢いでぶつかったけど。眼鏡は無事か?」
前髪をカラフルなヘアピンでごてごてに飾った
花菱 真紀
は、自分の体より先に眼鏡の心配をした。
「おっ、無事だな」
眼鏡はシンプルな黒縁だが、蔦の先、耳朶には前髪に負けず劣らぬ色とりどりのピアスがついている。
はらり、と長い黒髪が頬に落ち、真紀は違和感を感じた。
「ん?」
髪が……伸びている! ショートカットだったのに、肩よりすこし長いセミロングになっている。
バッと窓ガラスに張り付いて、思わず叫ぶ。その声が、隣の窓ガラスに張り付いている人物と被った。
「俺、女になってるんですけど!」
「私、男になってるんですけど!」
顔を見合わせたその相手は、
羽生 碧南
。180cmの長身でバスケ部所属。その実態は、乙女ゲームの大ファンだ。その碧南の顔を見て、真紀は、あっ、と声を上げた。
「リアル透矢!?」
……説明しよう!
透矢
とは、学園モノ乙女ゲーム「十六夜学園恋吹雪!」に登場する攻略キャラ、芝谷透矢のことである。あまたのイケメン男子が登場する中、悪ガキっぽい雰囲気の透矢ルートでは、風紀委員の主人公が、隙あらば女子の身体測定をのぞこうとする透矢と攻防戦を繰り広げるうちに段々彼に惹かれて……という甘酸っぱい展開が繰り広げられる。碧南は頬を染め、口元をむずむずさせながら、彼のルートを攻略したばかりであった。
碧南の姿は、その芝谷透矢にそっくりな年相応の可愛らしい男の子だったのである。
「透矢のこと知ってるの!?」
「え。ま、まあ……」
真紀はゲーム好きで、一番好きなのはホラーゲームだが、乙女ゲーなんかにも手を出すことがあった。「十六夜学園恋吹雪!」はたまたまプレイしていたのである。
「ええーホント!? まさかこんなときに同志に会えるなんて!」
「いや、同志ってほどじゃないけど……」
「そんな謙遜しないでよ。ちなみに、十六夜学園で誰が好き?」
「んー、透矢も捨てがたいけど、ほら、風紀委員長で眼鏡のさ……」
「ああー! わかる! 伝えたいのにぜんぜん空気読んでくれなくて、でもそこが悶えるよねっ!」
それからしばらく、真紀と碧南は「十六夜学園恋吹雪!」の話で結構盛り上がった。
「あっ、そういえば、私たち、この格好どうしよう。あるべき所……胸は真っ平。ていうかおっぱいがないし! こっちは……」
恐る恐る股間に手を伸ばし、首を横に振る碧南。
「あるよ。これって、どうするの? 男子的には」
「どうするのって言われても……俺は生まれたときからあったし、フツウに付き合ってきたけど。むしろこっち、どうするの、だよ……」
真紀は窓ガラスに映る自分を見ながら、ちょんっとふくらんだ胸に触れる。
「でもあれだな……俺この人見たことあるわ」
「そう? 十六夜学園にはあんまり出てこないタイプだけど……」
「いやゲームじゃなくて。そう……姉ちゃんだ」
真紀には同じようにホラー好きで、同じように髪をあちこちカラフルなピンでとめた大学生の姉がいる。
その姉と、瓜二つなのだ。
「身長は違うけどほぼ姉ちゃんといっしょだ」
胸は俺の方が大きいけどな、と内心で呟く。
「あ、でもこうしたら意外と可愛いんじゃね?」
真紀は後ろ髪を持ち上げてポニーテールを作ってみた。
「シュシュあるよ。結ってあげようか」
男子になっても女子力が失われたわけじゃない。碧南は器用に真紀の髪を高い位置で括る。そのまわりを前髪に止めていたカラフルなヘアピンで飾れば、けっこういい感じのポニーテール女子の完成だ。
「いいじゃん。姉ちゃんもたまにこういう髪型すればいいのに。わりと自分の容姿に無頓着な部分あるからなぁ……人のことは言えないけど」
「そう? ヘアピンとかピアスとか、可愛いよ」
可愛いよ。そのセリフには聞き覚えがあった。透矢のセリフだ。そう、あの声。あのスチル。
窓際に主人公を追い詰め、壁ドンして耳元に囁いていた……。
碧南の脳内が妄想できゅるきゅる回転しはじめた。
「うふふふふ」
「うわ、な、なに? 怖いんだけど」
ビビる真紀を壁ドンして、碧南は透矢のイイ声を意識して囁いてみる。
「……可愛いよ」
「と、透矢……?」
ドキッとした。男子だって乙女ゲーをしているときは主人公の女の子に感情移入するわけで。プレイ中は碧南ほどじゃないだろうけど、透矢にときめいたりもしたわけで。
(あれ、いま、俺は女子なんだから、男子にときめいてもぜんぜんOKなのか?)
混乱してきた真紀に、ふらふらと歩いてきた髪の内側を水色に染めたロングヘアの女子がぶつかってきた。
千歳飴 楓子
であった。
楓子は眠かった。
あまりにも眠かった。
ていうか、歩きながら半分寝ていた。
「うう……徹夜でソシャゲのイベントを走っていたら……眠い……」
楓子は真紀の胸に顔を埋めて、くー、と寝息になりかける。
「うわー、ちょっと! 寝ないで!」
「ああ……すまない……ボーッとしてた……」
楓子はゆらゆらーと身を起こすと、碧南を見て、目を細くする。
「ゲーム雑誌で見たイケメンの幻覚が見える」
「げ、幻覚じゃないと思う」
「そうか……まだコラボしていなかったか……」
楓子はよくわからないことを言い、右へ、左へヤジロベーのように揺れながら歩き出す。
彼女が号泣しながら走ってくる愛李子に跳ね飛ばされる運命にあるのは、火を見るより明らかであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月23日
参加申し込みの期限
2017年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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