【身体測定】ドキドキ♂♀反転戦線、再び！｜リアクション

【身体測定】ドキドキ♂♀反転戦線、再び！

　騒動がおさまって数日後のこと。
　ジュンとネネの姿は、鷹峰凪の店、鷹峰書房にあった。
「折角の同士にして可愛い後輩だもの」と凪がふたりをお茶に招待したのだ。
　ネコミケや同人誌の執筆、それぞれの趣味嗜好について熱く語り合う凪とネネ。
　そんな二人を遠巻きに見ながら、吉祥寺黒子とジュンはお茶を啜っていた。
「あのよ……あんたらの『暗黒生徒会』ってやっぱり俺らのとは違うわけ？」
　ジュンはゆるゆると首を振る。
「おそらく。……ただ、どういうわけか暗黒生徒会について、私もネネも記憶が曖昧でよく思い出せないんだ。あのとき使えていた力も失ってしまった……」
「生徒会長とかその他のメンバーについても覚えてないのか？」
「……すまないが。頭に靄がかかったようで、何も……。わかるのは、私たちはもう『暗黒生徒会』ではない、ということだけだ」
「……どういうことだよ？」
　ふたたびゆるゆると首を振り、
「私たちは『ただの寝子高生』になってしまったようだ」
　とジュンは言った。
（抜け殻みたいになってやがる。嘘じゃあなさそうだ。……めでたしめでたし、だが……）
　これはなにかの序曲なのか。
　いまはまだわからない。

　さて、播磨愛李子はというと。
　皆のお陰で、改めて自然体のままでいいと思えるようになった愛李子は、鷲尾先生とも相談して、痩せるために１階級落すという無理はやめることにしたそうだ。
　ショーゴ君とも仲直りし、その後は恋に部活にと励んでいるらしい。
　放課後になると、最後のインターハイ出場を目指して、土嚢を背負って校庭を走る愛李子と、彼女を応援するショーゴ君の姿が、しばしば見受けられるようになったという。

＜了＞

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

寝子高の年間行事、身体測定にご参加いただき、ありがとうございます。
担当させていただきました笈地です。

今回は、去年（リアルタイムでは５年前！）暴走した播磨さんのその後と、
謎の暗黒生徒会ジュン・ネネについて描かせていただきました。
みなさんの対応が素晴らしくって、アクションを読み終えた時点で、
これはもう完全解決だなと確信させていただきました。

また、フツウの身体測定やフツウの性転換アクションも多数いただきまして、
恋人・恋人未満・友人同士なみなさまの絡みも楽しく書かせていただきました。

それではまたお会いできるのを楽しみにしております。お疲れ様でした！

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