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土掘り妖精の宝物 ~或いは、貴方の為の埋蔵品~
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青山 絢
は、ある事情があって寝子島へとやってきた少女だ。
母親が亡くなって間もなくに、すぐにアシスタントの女性と再婚した父親。そして――。
……その先の記憶の一部は、絢の心から欠落している。
だからここから先は、彼女の『今』についての話だ。
現在絢は、ステッラ・デッラ・コリーナにコンシェルジュとして勤務している従姉の家に同居している。
精神的に追い詰められつつあった絢を見かねての、従姉の判断だった。
絢はその家を、深夜、こっそりと抜け出した。
土掘り妖精の噂を耳にした絢は、半信半疑ながらも、そうせずにはいられなかったのだ。
(もし、あの噂が本当なら……)
九夜山を目指しながら、絢は胸の奥が鋭く細いものに引っ掻かれるのを感じていた。
心のどこかが、信じたい、本当のことであってほしいと願っている。
自然と、足が速まった。
(お母さん……)
絢には、去年、寝子島へと引っ越す際に失くしてしまった物がある。
亡くなった母親の形見であるアンティークの腕時計だ。
母親は、その腕時計をとても大切にしていた。
大人になったらあげると、母親は絢に言ってくれていて、けれど、
(お母さんは、私が大人になる前に逝ってしまった……)
そういう経緯で手にすることになった腕時計を、絢もまた、とても大切にしていたのに――。
気付くと絢は、九夜山の山麓付近まで辿り着いていた。
知らない間に、息が切れている。
呼吸を整えながら、絢は枝々の合間から覗く空を見上げた。
月の光は、その下で妖精が踊っていても不思議ではないと思わせるような清らかさだ。
絢は、家から持ち出したお菓子とミルク、蜂蜜を、月明かりの射し込む場所へと供えた。
きっと、妖精も見つけやすいかな、と思ったのだ。
瞼を閉じて、その場に跪く。
絢は、祈るような真摯さでお願いの言葉を呟いた。
「……お母さんの時計を返してください」
射し込む月明かりが、掘るべき場所を指し示してくれているような、そんな気がする。
その場所を、絢はスコップで、ゆっくりと丁寧に掘り始めた。
さく、さく……。
掘り進めるうちに現れたのは、ビニール袋に入れられたケースだった。
(まさか……)
震える指で、その中身を取り出す。
出てきたのは――母親の形見だった。母親のお気に入りだったあの腕時計。
時計を、腕に巻いてみる。
秒針が刻む音は、母親の心臓の鼓動のように、絢の耳には聞こえた。
「……お母さん……また、逢えたね……」
こんな時涙の一つも流せればと思うけれど、それは絢の眦を濡らさない。
涙なんて、もうとうに枯れ果ててしまったから。
絢は涙を零すその代わりのように、愛おしく秒針の音を聞いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月29日
参加申し込みの期限
2017年10月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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