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寝子島高校
<アイス食べ放題!>池でパチャパチャするだけのお仕事です。
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浮舟 久雨
は恐縮していた。
「すまんな、私のような者と行動させてしまって」
ミッシーに惹かれて参加した彼女は、気がつけばこのバイトに応募していた。しかしどうだろう、ふたを開ければペアを組んで仲良くするという、クールな彼女にとってはややハードルの高い任務であった。が、実直ゆえに、なんとかこなそうとボートに乗ることまで叶った。
「いや、こちらこそ。一人で漕いでもらっちゃってさ」
久雨のペアは、
灯 斗南
。スワンのお尻側に体を向けて、後方に広がっていくボートの波紋に手先を浸けている。一人でブラブラしようと思っていたが、誰かと組むことが強制であると指示され、同級で多少顔見知りの久雨を誘った。
「ボートを漕ぐのは中々難しいな……」
本来ならば男女逆の光景だが、「メンドイから」という理由で斗南は漕ぎ役を拒み、世話好きな久雨は苦戦しながらもボートを漕ぎ続ける。
あまり会話は弾まないが、どこか調和のとれた二人だ。
「しっかり前向いて漕いでてくれよ」
「ああ、分かっているさ。しかし漕ぎづらいな……」
久雨は真剣そのもの。前を見たまま体をしっかり固定している。
(これなら、試すことはできそうだな)
フードを深く被り、周りにボートがいないことを確認すると、斗南はイメージする。赤くたぎる火。
(自分の能力の限界ってのを知っとかないとな)
ろっこん「イグニッションハート」の発動。まずは小さめの火。ボウと手の平を離れると、水バケツに突っ込まれた花火のように、ジュッと音を立てて池へと溶け落ちた。
(もうちょい大きめをイメージしよう)
今度は体の表面を熱くさせるような炎が、3メートル先くらいまで伸びて、また池に落ちた。
「お……今ちょっとボートが早くならなかったか?」
一所懸命に漕ぎ続ける久雨が、少し感情を出して言った。
「うん、その調子その調子。上手だよ。耳福池のボロスワン漕がせたら寝子島一だね」
「ありがとう。頑張って池一周するぞ」
「ああ、なるべくボートのいないところを通ってな」
「分かった。しかし今ちょっと熱さを感じたんだが。何かしたか?」
「いや? 気のせいじゃないか。ほら、前見て前」
「よ、よし」
ボートはまたゆっくりと動き出す。
(なるほど、そういう使い方もあったか)
どうやら手の平から炎が飛び出したときの反作用で、ボートが加速したらしい。自分の能力の応用技を見いだした斗南、調子に乗る。
(超巨大な炎出したら、うちのスワンちゃん超加速するんじゃね)
その様子を想像し、気分を高める斗南。
(よしいっちょやってみるか)
フードを被りなおし、イメージする。ひと際大きな炎。
(いく……ぜ!)
エネルギー保存則のせいだろうか、一瞬、斗南の周りの温度が冷えた。それは悪寒だったかもしれない。
スワンのケツから業火が吹いた。
「なにじろじろ見てんだ! ド変態が! 気持ちわりぃ」
「ああいいよ、すごくいい。クセになりそう」
少年化した
神嶋 征一郎
と
ロベルト・エメリヤノフ
。2人のプレイはボートの上でも続いていた。
「テメェ早く俺を戻しやがれ」
「僕にも分からないんだって。いつか戻るよ」
「いつかじゃねぇよ今戻せよ!」
頬を膨らませ、ロベルトの肩に拳をぶつける。
「ああもうたまらないよ!」
「だから気持ち悪いんだって!」
腹蹴りを食らわす。
「ああもっと!」
2人の耳に、シャープに水を切る音が届いたのは、そんなときである。
「ん」
「なんだ?」
スワンがすごいスピードで向かってくる。
「あぶねぇぇぇぶつかる!」
斗南が叫び散らす。
「だめだハンドルが効かない。どうしたらいい?」
「冷静だなおい。俺にも分からん!」
自分のせいだとは言えない。
一方、緊急事態をようやく察した久雨は、ろっこん「浮かぶ瀬は瞬刻にして」を発動させていた。
足下でガタガタ尋常でない速度で回り続けているペダルを、彼女の両足が力の限り止めにかかった。多少の傷は覚悟の上。それが、今この状況で被害を最も少なく抑えられる、と判断した。
スワンボートが前転するように、前へつんのめった。水面を離れ、スワンボートは緩い放物線を描く。
「あー」
視線がひっくり返る。
「なんじゃ!?」
斗南と久雨のスワンボートが、征一郎とロベルトのすぐ上、スワン頭部すれすれを過ぎていく。
久雨の判断は正しかった。”あのとき”把握できていた状況下では、身を犠牲としながらも最も適した行動だった。
まさか、スワンの先にまたスワンがあったとは、思いも寄らなかった。
「あら?」
「はい?」
2人を乗せて飛ぶ白鳥は、イチャラブしていた
戌井 創
と
添木 牡丹
のボートにダイレクトに突っ込む。
(やばい……調子に乗りすぎた……ゴフッ)
斗南が後悔するころには、すでにボート2艘は大破し、水の中だった。気泡が埋め尽くす視界の端に気を失った久雨を見つける。
(僕のせいで……くそ……)
さすがに「メンドい」とは言っていられない。沈んでいく久雨の両手をつかみ、水面へ出た。
「おい、起きろ!」
ろっこんでの消耗が激しかったのか、久雨は目を覚まさない。
「くそ……どうする!?」
水中とはいえ、意識のない女性を一人抱えたまま岸まで行くのは体力が要る。
「支援するよ」
水中からどこからともなく現れたのは
逆巻 天野
。
「君たちのおかげで調査はオジャンだ」
これだけ池が騒がしくなれば、ミッシーも深いところに隠れてしまうだろう。
「確かもう一組いたと思ったけど」
とにかく久雨を安全なところへ連れて行かねばならない。
「おーい、大丈夫か?」
征一郎とロベルトのボートが向かってきている。ロベルト的には邪魔が入ってがっくりだが、緊急事態だから仕方がない。
牡丹はテレパシーでも送るかのように、相手の名前を強く念じた。
(戌井君……!)
巻き込まれたこちらも万事休すである。水を一気に飲み込んだ創は目を覚まさない。2人抱き合ったまま水中深くへと沈んでいく。
(だめ……私たちここで……)
創を見捨ててはいけない。
太陽の光は届かなくなり、濁った水と池草が2人にまとわりつく。そこで牡丹は力を抜いて、全てを受け入れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月06日
参加申し込みの期限
2013年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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