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ハピネスサンドイッチ!
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寝子島、シーサイドタウンの市街地へ向けて、
ハムおじさんご自慢のサンドイッチワゴンがひた走る。
休日の定番、ゲームセンターでのひとときを過ごし終えた
水守 流
は
桜花寮に戻ろうとしていた足を止め、走り去っていくワゴンを目で追った。
……妙に気になったのは、食欲旺盛な胃袋のせいかもしれない。
たまらず、友人にも連絡を入れておく。
「うっす、本居! ハピネスサンドきてるみてーだから一緒に食いにいかねーかー?」
ま、あそこのサンドイッチならそんなに値段しねーから1個くらいならおごるぞー」
今行く! と。友人の元気のいい返事が聞こえて流は苦笑する。
待ち合わせの場所を告げて電話を切ると、ワゴンの後を追うことにした。
美味しいものをこよなく愛する友人、
本居 陽毬
と合流し、
エンゲル係数が常に高いふたりは先ほど見かけたサンドイッチワゴンを探す。
「わーい、水守君のおっごり~!
私ね、ハンバーグのサンドイッチとー、メンチカツのサンドイッチとー」
「1個って言っただろ。 ……あれ? 何か様子おかしいな」
いつもならば客が並んでいるはずのワゴンは沈黙し、
代わりに、力なく肩を落としたハムおじさんがチラシを配っているのが見えた。
流と陽毬もチラシを受け取り、ざっと目を通す。
そこには、ハムおじさんの窮地を伝える文章と、
島の住民に助力を求める嘆願がつづられていた。
「サンドイッチスランプ……なるほどねー。
ちょいと手助けしてやりたい、けど」
「水守君、お料理は?」
「もっぱら食い専だな。よし、本居。
アイデアと材料費は俺が持つから、作るのは頼んだぜ!」
さらりと流に一番面倒な作業を押し付けられたものの、
陽毬の心をとらえたのは“材料費は俺が持つ”のひとことだ。
陽毬は、常時深刻な慢性金欠病を患っている。
そのため金銭面の不安がなくなる状況には思わず飛びついてしまう習性があった。
こうして、陽毬の「任せといてー!」という元気な声と共に。
流の財布の中身に一抹の不安を残しつつ、二人はスーパーへと向かっていった。
「ね! これもスーパーで買えるものだよね!」
そう言って陽毬が持ち出してきたのは、どう見ても高級そうな金色のシールが輝くボンレスハム。
「確かに俺はハムおじさんにちなんでハムカツサンドがいいとは言ったが……。
お前、そんなもんどこから持って、」
「あっち」
険しい表情の流に尋ねられ、陽毬が指したのはお中元用のギフトコーナーだ。
「スーパーで売ってるからギリセーフでしょ?」
「だめー!アウト!お中元はノーカン!」
例え逆さになったって、流には贈答用の高級ハムを購入するような懐の余裕はない。
ギリセーフどころかオーバー気味にアウトだ。
しぶしぶ高級ハムをお中元コーナーに戻し、陽毬は更にスーパー内を物色する。
カゴを持つのは流の役目だ。
「ハムカツかあ……ハムだけでも色々な種類があるよねー。
定番は豚だけど、鶏ハムとかにしてもいいかも。
あとソースにもこだわりたいな。何種類か用意したい。
他にはパン粉、玉子、アイスクリーム、ポテチ、ケーキ、生クリーム、餡子、抹茶……」
「おいおいおいおいちょっと待て本居」
「なに?」
棚に並ぶ食材たちをぽいぽいとカゴに放り込んでいく陽毬に、流は堪らず声をかけた。
彼女の手には今しがた棚から取り出した白玉が握られている。
カゴの中では、おおよそサンドイッチとは縁遠く思える材料が幅を利かせており、
初めの提案のハムカツサンドの材料は隅のほうに追いやられていた。
「お前のアイデアの分でなんぼ買いあさっとるんじゃ!
こんなんサンドイッチの材料じゃないだろ!!」
「いやいやいや、材料だよ! 大事!
ハムカツサンドだけじゃなくて、別のものも作ってみようと思ってるアレだよ!」
「ホントかぁ……?」
慌てたように否定する陽毬を、白けた目で流が見つめる。
「ホントホント!だいたい揃ったし、そろそろサンドイッチ作ることにしよ!」
そういって、陽毬は食材の入ったカゴをもった流の背を押してレジへと誘導するのだった。
大量の食材と共に寮に戻った流と陽毬は、早速キッチンでサンドイッチの試作に取り掛かる。
パンを切ったりランチボックスの準備は流が、細かい部分の調理は陽毬が担当することになり
分担しつつ作業を進めていく。ふたりの願いはただひとつ、ハムおじさんに元気になってもらうことだ。
「まずは、ハムカツサンドだな」
「ハムの厚さは……これくらいかな~。あっ」
厚く切りすぎちゃった、今度は薄くなりすぎちゃった、と。
スライスに失敗したハムの切れ端が、次々陽毬の口の中に消えていく。
「……おい」
丁寧にパンを切り分けている流が、堪らず声を上げる。
なあに? と応じる陽毬は、
揚げすぎてしまったハムカツをふうふうと冷ましながら摘まんでいるところだった。
「なあに、じゃねえ! つまみ食いするな!」
「だって~、揚げ色はやっぱりきつね色の方がいいでしょ」
陽毬はそう言って、ようやく揚がったハムカツを流に任せると、
自身はたっぷり買い込んだ他の食材の調理に取り掛かった。
色とりどりのアイスクリームと餡子、ホイップクリームと抹茶クリームを
完全に自分の好みに合わせてたっぷりとパンにはさむ。
「アイスはいろいろ種類が欲しいよね」
「おい」
「クリームはたっぷりで~」
「おい!」
「本当は白玉とかも入れたかったんだけどな~」
「食べすぎだって!!」
出来上がっていくサンドイッチに比べ、明らかに消えていく食材の量が合わず
陽毬の口は絶えずもぐもぐと動き続けているのを、見兼ねた流が止めに入る。
最終的に、食材からできるはずの数より大幅に少ない量のスイーツ風のサンドイッチを完成させた。
「よーし、和風ぜんざいサンド、出来上がり! ちょっと少ないけど」
「和風ぜんざいサンド……小倉トーストの親戚みたいなもんか?」
「ほらほら、水守君、完成したから早くハムおじさんの所に行こうよ」
まあ、なくはない、か? と首を傾げる流を余所に、
陽毬がさっさと2種類のサンドイッチを保冷剤を入れたランチボックスに詰めている。
こうして、あわただしい雰囲気を漂わせながら、ふたりは寮のキッチンを後にした。
「俺、全然つまみ食いできてねーけど!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
白丸 あこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月06日
参加申し込みの期限
2017年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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