穏やかな陽気に包まれた寝子島。
シーサイドタウンの中でもとびきり景色の良い一画、
海岸沿いを走る道の端に、レトロな塗装の施されたワゴンが停まっていた。
ワゴンの車体にはポップな字体で『Happiness sandwich』と書かれている。
……どうやら、サンドイッチの移動販売車のようだ。
しかし、肝心のサンドイッチどころか、
メニューの看板すら見当たらない。
運転席では、一人の男が苦悩の表情を浮かべて天を仰いでいた。
彼の名前はハミッシュ・マクレガー。通称ハムおじさん。
ハムおじさんのサンドイッチは、
ボリュームたっぷり、味もバッチリ、おまけに安いとあって、
懐のさびしい寝子島高校の生徒たちのみならず、
教員や一般住人の中にも根強いファンがいるとかいないとか。
そんなハムおじさんは、ここの所ひどく悩んでいた。
新しいオリジナルサンドイッチの構想が浮かばないのだ。
寝子島が誇るサンドイッチマイスターの一人として
ハムおじさんは信念と誇りを持って仕事をしていた。
ハピネスサンドイッチはその名のとおり、
寝子島に幸せを運ぶサンドイッチだった。
しかし、ここへきて生まれて初めてのサンドイッチスランプに襲われ
ハムおじさんはすっかりとその自信を失くしてしまっていた。
「こうなったら、ハピネスサンドイッチを愛する人たちに、
直接助力を仰ぐしかありませんなあ……」
そう呟いて、ハムおじさんはハンドルを握り
サンドイッチワゴンを走らせる。
目指すはシーサイドタウン。
そこにいる人々に、ハピネスサンドイッチに作ってほしいサンドイッチメニューを
問いかけるために……。
おひさしぶりです、白丸です。
サンドイッチが食べたいです。
皆さんは、どんなサンドイッチがお好きですか?
作ってみたいサンドイッチの材料を集めて、
ハムおじさんと一緒に新たなレシピを考案してみませんか?
今回は、一般的なスーパーで手に入るような食材は入手できるものとします。
サンドイッチがお好きな方は、その愛をハムおじさんにぶつけて、
ハムおじさんの悩みを解決してあげてください。
皆さんの愛が詰まったサンドイッチを食べれば、
ハムおじさんもきっと元気になるでしょう!