this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
概念召喚CGO ~大召喚舞踏祭~
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
■雄大なる第五章 『 』
ユーリ・ロッソ・ネーモ
は概念英雄である。
「そんな攻撃、あたるもんか!」
大地に降り注ぐ爆撃をバイクでジグザグにかわしながら、ユーリは上空の攻撃ヘリ瓢を見る。
人工知能を備えた攻撃ヘリが、カメラをユーリに向けて『追撃しますよぃ』と述べた。
再びの爆発。
ユーリはアクセルをひねり、前輪を上げながら加速。
後ろに乗ったアカリは彼にしっかりとしがみつき、目を瞑っている。
「大丈夫。ここにいて」
ユーリは段差を利用してバイクごとジャンプすると、攻撃ヘリへと急接近。
腕に接続していた無反動砲を叩き付けると……。
「これだけ近づけば外れないだろ!」
攻撃ヘリにぶち込んだ。
爆発。
着地し、ターンしながら止まるバイク。
背につかまっていたアカリへ振り返り、ユーリは微笑んだ。
「ユーリ……」
「大丈夫、おれが守るから」
ユーリの旅路は不思議だった。
ひょんなことから出会ったアカリという少女と共に、大陸から大陸を渡り、時には地底深くを探険し、未開のジャングルや、前人未踏の海底を巡ることもあった。
時折アカリは彼と行動を別にすることもあったが、多くの場所を二人で旅した。
それは何かを探しているようでもあったし、何かから逃れているようでもあった。
「ユーリ、荷物は置いた?」
ホテルのチェックインを済ませた二人は、ロビーで合流していた。
「それじゃあ行こ。ローマなんて初めて」
そう言ってユーリの手を取り、アカリは町へと繰り出した。
歴史ある建物が並び、不思議な情緒にあふれた町。ローマ。
鐘が鳴り、鳥たちが飛んでいく。
市場をきょろきょろと見回しながら、アカリはユーリの隣を歩いている。
「……」
なぜアカリはユーリについてきたのだろう。
かよわい少女のはずの彼女が、危険な魔物との戦いに幾度も巻き込まれながら、それでも横にいる理由はなんだろう。
「ねえユーリ。なぜユーリは旅をしてるの?」
アカリが問いかけてくる。
ユーリは暫く空を見つめてから、はにかむように言った。
「おれは、ある人の息子になりたいんだ。胸を張って言えるくらい、ちゃんとした息子になりたい」
「……神様になって、そんな世界を作るの?」
アカリの目に、言いしれぬ何かが浮かんでいる。
ユーリは笑い。
「まさか。そんなの、むなしいよ」
会話を打ち切るように手を振った。
アカリはへんなのと言って顔を背けた。けれどすぐに、振り返り……。
「ねえ見て、大道芸をやってる!」
花が咲くような笑顔で指をさす。
ユーリの手を引いてゆく。
されるがまま、ユーリは笑って見せた。
その途端。
ドンという音で全てが吹き飛んでいった。
肉眼でとらえることができないほど唐突に、それも圧倒的な破壊力でもってローマの町並みが消え去ったのだ。
「ヌィエ」
ユーリはある条件で使役している悪魔に卵形のエナジーフィールドを作らせ、衝撃を回避する。もちろんアカリも一緒にだ。
周囲を見回すと、もう何も残っていない。がれきも、人も、何もかも残っていない。ただ大きくえぐり取られた大地があるだけだ。
特筆すべきことがあるとすれば。
「ひょひょひょ」
「けけけけけけ」
「ギギギギギギ」
無数の瓢同一存在が、彼を囲んでいることくらいだ。
巨人。魔王。魔神。妖怪。悪代官にサラリーマンにスライムに幼児。ありとあらゆる瓢がユーリを見下ろしている。
その中で、ぺらぺらの甚兵衛を羽織った
骨削 瓢
が言った。
「おたく、概念英雄にしちゃあ随分地味だねぇ。世界最速やら、世界滅亡やら、七回殺しても死なないやら、他の概念英雄たちはやりたい放題だっていのによぃ」
「あんたには関係ないよ」
帽子を深く被り直し、ユーリは目を細めた。
一方で、瓢は肩をすくめてみせた。
「まーあ、なんでもいいよぃ。世界さえ手に入りゃあ、相手が誰でも構わんし……」
つい、と指を向ける。
すると全ての瓢がユーリへと襲いかかった。
概念英雄ほどではないが。それに次いだ力をもちかねない強者たち。
その全てが、ユーリを殺すべく群がるのだ。
「ヌィエ」
ユーリは気だるそうにそう述べると、悪魔の力を行使した。
無数の瓢を抹殺し、それらを足場に飛び回りながら砲撃を仕掛けていく。
次々と倒される瓢たちを見下ろして、しかし人間瓢は表情を変えなかった。
「普通。普通。どこまでも普通。ただ強いだけ。ただ硬いだけ。ユーリという概念の最高峰が、この程度のものたぁねぇ」
魔法や薬物や、あらゆる方法で強化を施された人間瓢が、身を一度翻す。
超高速で飛びユーリの顔面を掴み、そして地面に叩き付けた。
大地が歪み、ひびわれ、岩々が吹き上がっていく。
「そんなおたくにゃ、あっしが直々に」
「と、来ると思ってたよ」
ユーリが、全く表情を変えずに言った。
「ヌィエ、やれ」
瓢を何かが抜けていく。
いや、瓢から何かが抜けたのだ。
「あんたの魂を頂いた」
「……は?」
目を見開いたままの瓢。
「瓢。あんたはあらゆる平行世界から同一存在を取り出せるそうだね。時間で区切ればほぼ無限に呼び出せるらしい。けど、魂は唯一なんだ」
次々と力尽きていく同一存在の瓢たち。
新たに呼び出そうとしても、呼び出された瓢はその場で力尽きていた。
「概念強化『全知全能』。瓢。おれはあんたを知っている。それだけじゃない。あらゆる平行世界にいる全てのあんたを知っているんだ。この意味が分かる?」
崩れ落ちながら、瓢は小さく呟いた。
「あかしっく、れこーど」
ホコリをはらい、立ち上がるユーリ。
その背中を見つめる、アカリ。
「ねえ」
アカリの声を、背中で聞く。
「なんでも知ってるんだよね」
「ああ。おれは何でも知っている」
帽子を取って、振り返る。
「あらゆる平行世界にいるおれは、その記憶や経験の全てをどこかへと飛ばしている。その行き着く先と、おれは同期している」
なんでもできて、なんでも知っている。
人はそれを、全知全能と呼ぶ。
「なら、なんで何も言わなかったの?」
アカリという少女は。
否。
来島 アカリ
という少年は。
「ユーリ、お前は俺のことを知っていた筈だ」
「ああ。知っていたさアカリ。その誘惑の解き方すらね」
「概念強化『禁断の果実』」
速攻だった。
息つく暇すら与えず、アカリは隔絶された世界を作り出した。
どこまでも続く白い床。
どこまでも続く白い空。
なにもない世界。
「ここも知ってるよ」
「なら説明もいらないよな」
アカリはひとつのリンゴを手のひらの上に生み出した。
「さあ、食べなよ。この世界にある食べ物はこれひとつだけだ。飢えて死ぬか、これを食べるかだ」
「…………」
アダムとイブは禁断の果実を口にしたことで恥を知り、神に地上へ落とされたとされる。
だが別の説によれば、彼らは欲望を知り、支配され、天上にいられなくなったともされていた。
この果実は後者だ。
欲望が支配し、知性をもつ者ではいられなくなる。獣にすら劣る、愚かな生命体へと堕ちるのだ。
ユーリはそれでもなお、取り乱す様を見せない。
「アカリ。国々を旅する間、あんたはいつも誰かのところに行っていた」
「『誰か』だなんて、まるで知らないような言い方をするんだな。知ってるんだろ?」
「ああ、なんでも知っている」
ユーリはなにもない場所に座り、手のひらを翳した。
「総理大臣。法王。大統領。ありとあらゆる国のトップを誘惑した。世界を手玉にとって、概念英雄を契約者に襲わせた。その通りだ。俺が悪役、俺が黒幕」
手を広げ、くるくると回ってみせるアカリ。
「俺は世界に愛されている。世界は俺を求めてる。俺が望めば、世界はそれに応えざるをえない。すごいだろ?」
「ああ、けど」
ユーリの目が、アカリの目の奥を見た。
「あんたは世界を愛してない」
ぴたり。
と、アカリは止まった。
「わざわざ酷いことをする必要なんかない。かき乱す必要だってない。概念英雄を操って、潰し合わせるだけで良かったはずだ」
「知ってるだろ。世界の概念ごとねじ曲げる存在だっている。俺を世界から引き離すことだってできるさ」
「けど、あんたはおれと旅をした。そうすることを選んだ。たった一人で戦わずに……世界のそばにいることなく、誰かのそばにいることを」
ユーリは立ち上がり、アカリの手からリンゴを奪った。
「なあユーリ。まだ質問に答えてない」
リンゴに唇を寄せるユーリ。
その手を取り、アカリはにらんだ。
「なぜ何も言わなかったんだ」
「自分を頼る女の子を責めるようじゃ、『あの人』の息子になんてなれない」
ユーリはリンゴを囓った。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
概念召喚CGO ~大召喚舞踏祭~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月05日
参加申し込みの期限
2017年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!