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せんせいといっしょ《夏の特別編》
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●ぴっかぴか! ゴミ拾い編(8)
龍目 豪
は、意気揚々と九夜山の登山道入り口へと向かった。
「お、いたいた! おーい、クマせんせーい!」
ぶんぶんと手を振りながら、
吉田 熊吉
先生の元へと駆け寄る豪。
吉田先生が、腕組みをしたまま豪の方を向く。
「お、早いな龍目! 感心感心!」
「いやあ、探検部で九夜山にはお世話になってるし、トレーニングしながら掃除もできるいい機会ですから」
気合入っちゃって、と豪が白い歯を零せば、吉田先生も豪快に笑った。
「いい心掛けだな! その調子で、ゴミ拾いも頑張れよ!」
「はい! 頑張ります!」
そんな吉田先生と豪の会話を耳に、木の陰で、むううと唇を尖らせるのは
化神 小次郎
だ。
(あたしだって、こうして早めに来たってのに……)
いや、別に、あたしも褒められたいとかじゃねえけど! と自分で自分に言い訳する小次郎。
豪と吉田先生が談笑しているのを見留め、ついつい隠れてしまったのだが――、
「って、あれ? 化神?」
という具合で、割とあっさり豪に見つかってしまった。
「化神、そんなことで何をやっとるんだ」
「べ、別に何でもねえし! 登山前だからな、ストレッチしてただけだ!」
吉田先生に声をかけられて、耳まで真っ赤になる小次郎を目に、
(こりゃ、邪魔しないようにしてやらないとな)
と、豪は密やかににやりとする。
「何だ、化神も気合が入ってるな。その心意気や良し!」
「き、気合って……あたしは、山を綺麗にしたいだけなんだからな! 別に、熊センセーが目当てじゃ……」
「……おい、化神」
「うん? 何だよ、龍目先輩」
「クマ先生、もう行っちまったぜ?」
「ええええええっ!?」
慌てて走り出す小次郎の後ろを、豪は、苦笑を一つ漏らしたあとで追いかけた。
そして、登山道。
「先生、熊と間違われないよう気をつけてくださいよ」
少し後ろを歩く豪が軽口を叩くのに、「そんなことがあるわけないだろうが」と吉田先生は呆れ顔を作る。
「いやいや、本気ですって。他に登山者がいたらほんとに誤解されるかも……」
笑い交じりの声で言って、火ばさみで手際良くゴミを拾い上げる豪。
おどけているように見えて、辺りを見回し、周囲の様子に気を配ることも忘れていない。
「全く……あんまりふざけ過ぎると、体力がもたんぞ。なあ、化神」
「へ? あ、や、その……」
「……どうした、化神。顔が真っ赤だぞ」
山道を、吉田先生と2人並んで歩いていると思うと、勝手に頬が火照る小次郎である。
「まさか、もうばてたのか?」
「そ、そんなわけねえだろ! あたしはな、ハードコースだってドンと来いなんだからな!」
実際、ダンスの練習で足腰を鍛えているから、山道でもへこたれない自信がある。
ずいずいずいっと歩を速めて、小次郎は、あちこちに点在するゴミを、
――ぽい、ぽい、ぽいっ。
と、拾い上げてはゴミ袋の中にきちんと放った。
「どうだ! この調子で、がっつりゴミを拾いまくって、綺麗にしてみせるぜ!」
「おお、やるな、化神。中々いいゴミ拾いっぷりだ!」
「……お、おぅ……」
しっかり見てろよ! ぐらいの勢いでお送りしていたはずなのに、
(な、なんか知らねえけどすげー照れるぞ……!)
という具合で、あまりの嬉しさに、俯いてぽそぽそと返事をすることしかできない小次郎。
豪は、そんな小次郎と吉田先生の様子を、邪魔にならないようにと離れて見守る。
(みんなで参加すると楽しいってのはほんとだな)
なんて、また一つゴミを拾いながら眼差しを和らげていた……の、だが。
「……うん?」
不意に、背後に気配を感じて、豪はくるりと振り返った。そして、
「え!? クマ先生が2人!?」
と、思わず素っ頓狂な声を上げる事態に。
だって、吉田先生は小次郎といるはずで、しかし目の前にも確かに吉田先生が……。
しかして、混乱する豪の前にのそりと立っているのは、本物の熊なのであった。
「クマ先生、いつの間に分身の術を……!?」
――果たして、豪の運命やいかに!?
一方小次郎は、吉田先生の後ろを弾む足取りで歩いていた。
先ほどの胸のぬくもりの余韻がまだ残っていて、急な坂道を登るのも気にならない。と。
「っ、わわっ!?」
調子に乗りすぎたか、ゴミを見つけた拍子にバランスを崩す小次郎。
必死になって『何か』にしがみ付き、事なきを得たが、
「おい、大丈夫か、化神」
その『何か』とは、吉田先生の大きく逞しい身体だった。
ダイレクトに伝わる温度に、小次郎の目はぐるぐる。
(ひぃええぇぇぇぇぇ! 恥ずかしい! 超恥ずかしい!)
おい、しっかりしろ、と訴える吉田先生の顔を、まともに見ることができない小次郎。
その時、小次郎の身体がふわと浮いた。
吉田先生が、突然、小次郎を抱き上げたのだ。しかも、姫抱きである。
「口も利けんほど疲れたなら、もっと早く言え。根性は認めるが、無理は厳禁だぞ」
吉田先生が言うが、小次郎はもうあわあわしてしまって「降ろせ!」の一言すら叫べない。と、その時。
「クマ先生! 化神! 逃げろー!!」
切羽詰まった感じの豪の声が、少し遠くから響いた。
豪の叫び声、そして慌ただしいような足音は、ぐんぐんと近付いてきて――。
「って、龍目! 何だその熊は!? 何で追いかけられとるんだ!?」
「クマ先生と! 間違えて! こう、肩をぽんっ! としたら、こんなことにー!」
――クマ先生、分身ってこれ、どうなってるんですか?
言って、吉田先生(と、豪が思い込んでいた野生の熊)の肩に恐る恐る触れたらこの始末。
「こんの、バカタコがーーーっ!!」
「すいませんーーー!!」
吉田先生と豪の声が山中に木霊する中、
(別にあたしは熊センセーの事が好きでもなんでもないのに、どうしてこうなるんだー!)
なんて、小次郎も、吉田先生に抱き上げられたまま、胸中にシャウトしていたのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月07日
参加申し込みの期限
2018年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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