【第３ゲーム】

【親猫決定ダイス！】３回目



親猫：新田 樹（うどん職人）
「根性！！　人間、根性さえあれば乗り越えられないことなどありません！！　そう、うどんを１００人前打つのもね！！」
　もはや慣れた手さばきで、新田 樹は出来上がった生地を麺棒でぐいぐいと伸ばしていきます。よどみないその動きはまさに、何年も修行した熟練のうどん職人のよう。
「まぁぁぁーだ終わんないのかー！？　グズでノロマな亀さんかーお前はー、時間ってやつは有限なんだぞー？　そんなことしてる間になー、お前の人生は結局ヘドロ漬けで終わってしまうんだ。分かってんのかー……」
「なるほど！　つまり手順を見つめ直して、もっと効率アップを図るべきだということですね！　分かりました！　ところで千倉さん、猫様ゲームって私たちを育てるのが目的なんですよね？」
「はあ？」
　ヨエコさんのありがたいお言葉に独自の解釈を加えつつ、樹は腕を……いえ麺棒を振り上げ持論を展開します。
「人はピンチに陥った時にこそ、大きく成長するものです。それが命がけであるなら、なおさらのこと！　私たちは、肉体の限界にチャレンジすべきなんです！！」
　根性、根性！　ど根性！　今の樹は完全なる根性論信奉者、万物体育会系主義者なのでした……！

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親猫：新田 樹の命令

『氷水のプールを１００メートル泳ぎ切ろう』！

樹（うどん職人）「さぁ、子猫さんたち！！　今が試練の時です……生者を蝕む墓標の海を乗り越え、更なる高みを目指すのですッ！！」



【マッチングダイス！】３回目

子猫Ａ：高杉 かよう「プールか、体幹を鍛えるのにもってこいだな！」
子猫Ｂ：本居 陽毬「うわー冷たそう！　でもこれも青春の１ページってやつかなー？」



樹（うどん職人）「そんなわけでやってきました、寝子島スポーツセンター！　猫様ゲームのために特別に用意してもらったこの氷水プールで、見事１００メートルを泳ぎ切ってください！」
ヨエコ「いやーっ、猫様ゲームも有名になったもんだなー。すんなりプール貸してくれたもんなー。まーあたしが貸せと言ったら貸すのが当たり前なんだけどな。感謝しろなーお前たちー？　あたしが極超爆裂美少女だからこそこうして……」
樹（うどん職人）「タイムは問いません！　溺れたりギブアップしたり死んだら失格です！　でも大丈夫、根性さえあればなんとかなるなる！　さあ子猫さんたち、さっそく水着に着替えてチャレンジ開始ですよ！」
陽毬「あれ、私水着なんて持ってきてないよー？　あ、貸してもらえるの？　やったね！」
かよう「ははは、任せろ！　裸体には自信があるんだよ（ヌギっ）」



【猫様ダイス！】09

○どんな水着？

１、２、３：男はサーフパンツ、女はワンピース
４、５　　：男はブーメラン、女はマイクロビキニ
６　　　　：ふんどし



ヨエコ「お前たちの貧弱ボディを少しはマシに見せるために、あたしが素晴らしー水着を用意してやったぞ！　極上すぎてへっぽこなお前たちには釣り合わんだろうが、ありがたく着とけなー」
かよう（ブーメラン）「貧弱だとう？　おいおい、どこを見て言ってるんだ？　ほーら、よーく見ろ！（ムキムキムキっ）」
陽毬（マイクロビキニ）「寒っ！　ねーこれ、ちょっと布が小さすぎないかな？」
ヨエコ「（でかいなーこいつ……）いやー、猫様ゲームで水着ったらこれかなーって」



　というわけである意味猫様ゲーム恒例、やけに露出の高い水着姿に着替えたおふたりは、極寒の氷水プールへ挑みます！
　１番レーンはかようくん。ネイキッドボディには自信アリとのことですけれど、その言葉を裏切らない、鍛えられて引き締まったいいマッスル具合です。むんっ！　とマッチョなポーズも実にサマになっております。
　２番レーンには陽毬ちゃんがスタンバイ。グラマーなスタイルに極小面積なマイクロビキニ、そしてあどけない無防備フェイスとのギャップはこれがもう、とてつもない破壊力でありました。
　えっちらおっちらと準備運動をしたら、いよいよ入水です。ひとまずぴちょんと足先を入れてみますと、
「おおお。こりゃ身が引き締まるな……！　気合が入るぜ」
「つつつつつ冷たい！！　あはは、これ冷たすぎるよー！」
　フツウの人なら、冷たい！　っていうより痛い！　もーやだ！　ってなものですけれど、おふたりはそんなのも楽しむ気マンマンです。
　まー寒中水泳は健康維持に効果的だそうですし、やみつきになる人もいらっしゃると聞きますから、慣れてしまえば楽しいものなのかもしれません。
「うわあ寒い！！　寒いぞー、さっさとやれー終わらせろー！！　あたしが風邪引いたらどーすんだーこのアンポンどもがー！！」
　そんな風情にはみじんの興味もないヨエコさんに促されて、ふたりは全身を氷水の中へと浸します。
「つ、冷たい！　寒い、ははははは！　寒いなーこりゃ！　はははははは！！」
「あはははは、冷たい、痛ーい！　でもなんか、ちょっとクセになりそうな感じあるよねー？」
「ああ、分かるぜ。寒中水泳を日課にしたら、毎日気合が入っていいかもな……よし、泳ぐか！」



【猫様ダイス！】10

○泳ぐの得意？

※本来の得手不得手に関わらず、今回のゲーム中は以下に準拠

１：日本新記録樹立
２：全国レベル
３：１００メートルとかラクショーっしょ
４：息継ぎができません
５：いぬかきならなんとか……
６：溺れるゥ！！

かよう：４　陽毬：６



かよう（ブーメラン）「実は俺、息継ぎができないんだよな。それでもこの鍛え上げた身体がありゃ、１００メートルくらいは泳げるけどな！（ざばばーっ）」
樹（うどん職人）「うん、素晴らしい泳ぎですね！　呼吸ができるかどうかなんて関係ない、気合と根性さえあればいくらでも人は泳げるんですッ！！」
ヨエコ「おい。おい、なあ！　あいつ大丈夫かー、溺れてないかー？」
陽毬（マイクロビキニ）「がぼがぼがぼ！！　がーぼがぼがぼがぼ、がぼぼー！！」
樹（うどん職人）「溺れてますね。彼女は根性が足りないんですよ。ほら、もっと気合を入れてください！！　そうすればこの程度の逆境、あなたなら簡単に乗り越えられるはずです！　根性ーーーッ！！」
陽毬（マイクロビキニ）「がばばばばっ（溺れながら水上にサムズアップ）」
ヨエコ「Σいやいや無理だろー！？　早く助けてやれー、いくらあたしが人知を超えた美少女でも、さすがに人死にはケーサツも見逃してくれないぞー！！」
かよう（ブーメラン）「しかたがない。せっかくのチャレンジに水を差すのは（プールだけに）いただけないが、ゲーム続行のためだ（ざぶざぶざぶ）」

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高杉 かようと本居 陽毬は、
新田 樹の命令『氷水のプールを１００メートル泳ぎ切ろう！』
を達成しました。


かよう（ブーメラン）「よっと。レスキューしつつ、１００メートル完泳だぜ！　この氷水の冷たさも、慣れりゃ悪くないもんだな」
陽毬（マイクロビキニ）「げーほげほげほっ。鼻に水がッ……いやー死ぬとこだったね、あはは！　でも楽しいなー♪　ねーみんなも入らない？　一緒に泳ごうよー！」

みなさん（首ぷるぷるぷるぷる）