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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
チラシを配るだけの簡単なお仕事です（未経験者歓迎）
■覚悟を決めて
「よかったら、チラシどうぞー！」
幽が人懐っこい笑みを浮かべ女性たちに近づけば、何事かと足を止める人がほとんどだ。
「え、何？ 執事喫茶？」
「違うんですー、これ、もうすぐオープンする写真館っす。貸衣装屋も兼ねてて、こーゆーコスプレも楽しんじゃったりできるんすよー」
「えー、むしろ君がいる執事喫茶だったら通っちゃうのにー」
「お姉さんお上手っすねー！」
軽妙にチラシを配る幽、コミュニケーション能力の高さに若い女性をはじめ、マダムも頬を染め食いついてくる模様。
そこからお店の宣伝……よりかは、世間話に花が咲いてしまう程だった。
幽、人たらしの才能たっぷりである。
そんな幽の傍では璃亜が笑顔を浮かべ、通りががかる人々にチラシを手渡していく。
「うわ、可愛いねぇ。どこのお店！？」
鼻の下の伸びた男性たちが璃亜に近寄ってくる。大人のお店に見えてしまうのは仕方ない。
しかし健気に真面目に、璃亜はお店の説明を返す。
「写真館 Recollectionって言います。よろしくお願いします」
お辞儀をすれば、揺れる白ウサ耳。
チラシを受け取る男性の、更に伸びる鼻下。
恥じらいながらも懸命にチラシを配るバニーガール璃亜の姿を見つつ、修は思う。
（これで本当に写真館の宣伝になるのだろうか……）
うん、その懸念はどう考えても正論だ。
しかし、と修は思い直す。
せっかく執事服を着ているのだから、そのキャラクターに合わせない手はない。
修は瞳を閉じ、己の記憶にある執事たちの立ち居振る舞いを思い返す。
そしてカッ！ と瞳を開けばアルティメット執事に変身だ！
写真館の宣伝とは思えないこの状況への不安を全てシャットアウトし、修は優雅な振る舞いで道行く旦那様・お嬢様に声をかけていく。
優雅な微笑みを浮かべ。お急ぎな旦那様にはそっと一礼し、気高くお見送り。
修の存在に気付き興味を示したと感じれば、即座に、しかし優雅に近付いて行く。
「お嬢様、こちらをお受け取りいただけませんか？」
極上の笑みと共に少年執事がチラシを渡せば、受け取った女性はもれなく頬を赤らめるわけで。
「こちらは新たに開店します写真館の宣伝チラシでございます。写真は勿論、今、私が着ているような服装の貸し出しも行うことができるのです」
ご覧ください、この写真館ならではのプリント技術……！ と修が店から借りてきた写真を見せれば、その違いに圧倒される女性たち。
そこから始まる軽やかで強引さのない営業トーク。
「修先輩、流石っすね……！」
素でも十分に女性の心を掴んでいた幽ではあったが、路線変更を心に決めた。
（だって、せっかくコスプレしてんのに、いつもと同じじゃつまんないじゃん）
ニヤリ、と一瞬不敵な笑みを浮かべ。
幽は姿勢を正すと、精一杯の柔らかな笑みを浮かべた。
「お嬢様方、こちら新しくオープンする店の紹介でございます」
品行方正、凛々しい執事の誕生の瞬間である
「よろしければお立ち寄り下さいませ」
跪き、通りがかる紳士淑女にチラシを渡すその姿は立派な従者……！
ちなみに亮ゴリラは子供達に無茶苦茶イジられている。
本物と間違える程の出来のゴリラ着ぐるみではあるが、着物着用のコミカルさから子供も近づきやすくなっているようで。
（みんな……凄い）
チラシを配りつつもどこか恥ずかしさを纏っていた絢。それもそのはず、街行く人々……主に男性の視線は絢や璃亜のバニー姿に釘付けとなるわけで。
無遠慮に胸元や脚に注がれる視線は意識せざるを得ず、つい身体を隠すようにチラシを持ってしまっていた。
璃亜の様子を見れば、恥ずかしそうながらも懸命に声を出し、チラシを渡している。
（皆があれだけ真剣にやっているのだから……逃げるわけにはいかない）
他の面々のチラシ配りを見ている内に少しずつその女優魂を刺激された絢。
（女優を目指す身として、これくらいのことできなきゃ話にならないかも……！）
キッと前を見据える絢。その眼差しは熱く凛々しい。
そして、絢は背筋を伸ばし、深呼吸すれば、絢の瞳に輝きが纏った。
胸を張り、にっこりとした笑みを浮かべ声を上げる。
（私は、人気のバニーガール……！）
そう思い込めば、自然と絢の表情に艶が増していく。
隠しがちだった身体も、もはや「見て！」と言わんばかりに腰をひねり、女性らしいボディラインを強調したポーズを取る絢。
「写真館、もうすぐオープンです！」
堂々とした絢の佇まいに、男性のみならず女性も絢の手からチラシを受けとっていくのだった。
「よかったら、チラシどうぞー！」
幽が人懐っこい笑みを浮かべ女性たちに近づけば、何事かと足を止める人がほとんどだ。
「え、何？ 執事喫茶？」
「違うんですー、これ、もうすぐオープンする写真館っす。貸衣装屋も兼ねてて、こーゆーコスプレも楽しんじゃったりできるんすよー」
「えー、むしろ君がいる執事喫茶だったら通っちゃうのにー」
「お姉さんお上手っすねー！」
軽妙にチラシを配る幽、コミュニケーション能力の高さに若い女性をはじめ、マダムも頬を染め食いついてくる模様。
そこからお店の宣伝……よりかは、世間話に花が咲いてしまう程だった。
幽、人たらしの才能たっぷりである。
そんな幽の傍では璃亜が笑顔を浮かべ、通りががかる人々にチラシを手渡していく。
「うわ、可愛いねぇ。どこのお店！？」
鼻の下の伸びた男性たちが璃亜に近寄ってくる。大人のお店に見えてしまうのは仕方ない。
しかし健気に真面目に、璃亜はお店の説明を返す。
「写真館 Recollectionって言います。よろしくお願いします」
お辞儀をすれば、揺れる白ウサ耳。
チラシを受け取る男性の、更に伸びる鼻下。
恥じらいながらも懸命にチラシを配るバニーガール璃亜の姿を見つつ、修は思う。
（これで本当に写真館の宣伝になるのだろうか……）
うん、その懸念はどう考えても正論だ。
しかし、と修は思い直す。
せっかく執事服を着ているのだから、そのキャラクターに合わせない手はない。
修は瞳を閉じ、己の記憶にある執事たちの立ち居振る舞いを思い返す。
そしてカッ！ と瞳を開けばアルティメット執事に変身だ！
写真館の宣伝とは思えないこの状況への不安を全てシャットアウトし、修は優雅な振る舞いで道行く旦那様・お嬢様に声をかけていく。
優雅な微笑みを浮かべ。お急ぎな旦那様にはそっと一礼し、気高くお見送り。
修の存在に気付き興味を示したと感じれば、即座に、しかし優雅に近付いて行く。
「お嬢様、こちらをお受け取りいただけませんか？」
極上の笑みと共に少年執事がチラシを渡せば、受け取った女性はもれなく頬を赤らめるわけで。
「こちらは新たに開店します写真館の宣伝チラシでございます。写真は勿論、今、私が着ているような服装の貸し出しも行うことができるのです」
ご覧ください、この写真館ならではのプリント技術……！ と修が店から借りてきた写真を見せれば、その違いに圧倒される女性たち。
そこから始まる軽やかで強引さのない営業トーク。
「修先輩、流石っすね……！」
素でも十分に女性の心を掴んでいた幽ではあったが、路線変更を心に決めた。
（だって、せっかくコスプレしてんのに、いつもと同じじゃつまんないじゃん）
ニヤリ、と一瞬不敵な笑みを浮かべ。
幽は姿勢を正すと、精一杯の柔らかな笑みを浮かべた。
「お嬢様方、こちら新しくオープンする店の紹介でございます」
品行方正、凛々しい執事の誕生の瞬間である
「よろしければお立ち寄り下さいませ」
跪き、通りがかる紳士淑女にチラシを渡すその姿は立派な従者……！
ちなみに亮ゴリラは子供達に無茶苦茶イジられている。
本物と間違える程の出来のゴリラ着ぐるみではあるが、着物着用のコミカルさから子供も近づきやすくなっているようで。
（みんな……凄い）
チラシを配りつつもどこか恥ずかしさを纏っていた絢。それもそのはず、街行く人々……主に男性の視線は絢や璃亜のバニー姿に釘付けとなるわけで。
無遠慮に胸元や脚に注がれる視線は意識せざるを得ず、つい身体を隠すようにチラシを持ってしまっていた。
璃亜の様子を見れば、恥ずかしそうながらも懸命に声を出し、チラシを渡している。
（皆があれだけ真剣にやっているのだから……逃げるわけにはいかない）
他の面々のチラシ配りを見ている内に少しずつその女優魂を刺激された絢。
（女優を目指す身として、これくらいのことできなきゃ話にならないかも……！）
キッと前を見据える絢。その眼差しは熱く凛々しい。
そして、絢は背筋を伸ばし、深呼吸すれば、絢の瞳に輝きが纏った。
胸を張り、にっこりとした笑みを浮かべ声を上げる。
（私は、人気のバニーガール……！）
そう思い込めば、自然と絢の表情に艶が増していく。
隠しがちだった身体も、もはや「見て！」と言わんばかりに腰をひねり、女性らしいボディラインを強調したポーズを取る絢。
「写真館、もうすぐオープンです！」
堂々とした絢の佇まいに、男性のみならず女性も絢の手からチラシを受けとっていくのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年10月08日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年10月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年10月15日 11時00分
