チラシを配るだけの簡単なお仕事です（未経験者歓迎）｜リアクション

チラシを配るだけの簡単なお仕事です（未経験者歓迎）

■オープンしたらよろしくね！
「こうして甘いものを食べると疲れが癒されるな……」
　談笑する面々をそっと眺め、修は目を細める。
　そして隣にはスイーツを平らげた夢呼の姿。
「そういえば、おかわりがどうこう言ってたよな。何が食べたいんだ？」
「えーと、チョコケーキとモンブランと……あ、オーソドックスなショートケーキも気になってて」
　修が見回すと、理子の姿が見えないようで。
「かしこまりました、ご主人様。まだストックがあったようなのでお持ちいたしましょう」
　修が立ち上がり、恭しく頭を下げれば。
「八神、結構楽しんでるんだな」
「……まぁ、な。実は結構楽しんでる」
　笑い合う修と夢呼。
　こうして修によって運ばれたありったけのスイーツを、夢呼はどんどこ胃袋に収めるのだった。

　姿を消していた理子は戻ってくると、その手にはカメラが。
　給仕する修に感謝をしつつ、「記念に、ね」と理子はバイトの面々のスナップ写真を撮っていく。
　そして来店した時と同じ私服姿に戻っている絢へと声をかけた。
「あら、絢ちゃんも修くんみたいにバニーガール姿のままでもよかったのにー」
　甘い物とドリンクで体力を少し回復した絢だったが、精神力までは全回復できなかった模様。
　大きなため息をつきながら絢は遠い目で
「しばらくバニーガールは遠慮したい……です」
　写真撮影は幽や修が上手に阻止してくれたものの、一部の熱狂的なバニガ好きの勢いにやられた絢。
　バニー服姿の時は演技とわりきり、セクシィなポージングも行っていたものだが……落ち着いて思い返すと、恥ずかしい記憶しか残っていない。
「えー、そうなの？あの可愛いバニーは誰！？って問い合わせ凄かったわよー」
　やっぱり輝くものがあるのよ、あたしの目に狂いはなかったわ！と胸を張る理子に苦笑しか浮かべられない絢だった。

　スナップ写真を撮影する理子に、時子は声をかけた。
「あ、理子さん。動物は入店しても大丈夫でしょうか？」
「勿論ＯＫよ！ペットも家族の一員だし、大事なお客様よ」
「実は着ぐるみが気に入って……今度うちの子と一緒の写真を撮りたくて」
　そう言うとスマホを取り出し愛雄鶏の写真を理子に見せれば
「確かに、うちのニワトリ着ぐるみと似てるわねぇ」
「今度、着ぐるみを着て一緒に撮影したいです……。予約って出来ますか？」
「うっふっふ、勿論よ！」
　予約リストに時子の名前をサラサラと書き加える理子。
「あ、簡単な写真だったら今日も撮れるわよ？リリエルちゃんや幽くんも他の衣装気になってたみたいで、衣装部屋覗きたいみたいだし」
　いいんですか……？と時子は瞳を輝かせるのだった。

　スイーツを堪能する者、衣装部屋を楽しむ者。
　そんな面々のスナップ写真を嬉しそうに撮影する理子。

　夏朝も、自分が着ていたにゃんこ着ぐるみを丁寧にブラッシングする姿が理子によって撮影される。
　甘い物を食べたり、衣装を合わせる面々の姿を見ながら
（……こんな風に。良いお客さんが沢山来て、賑わうと良いなぁ）
　チラシを手に、写真館『Recollection』の開店に想いを馳せる夏朝だった。

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あとがき

担当マスター：金原りく
ファンレターはマスターページから！

この度はご参加いただき誠にありがとうございました！
金原りくです。
今回もとてもとても楽しく書かせていただきましたっ。

いやはや、ダイスの神様＆お客様ありがとうございます…！
と、思わず歓喜の舞いを踊りだしたくなる程
ダイスの目と、ご参加者様が選んだ衣装が大変マッチしてるなぁぁ、と！
ニヤニヤ止まりませんでしたっ。
素敵なアクションの数々を本当にありがとうございました！

ぜひ、またダイス任せなシナリオを出したいな、というのと
写真館兼貸衣装屋さんのオープンした様子も書けたらいいな、と
思っております。
目に留まりました際は何卒よろしくお願い致します！

ご参加、またご覧いただき誠にありがとうございました！
またお会いできますことを心より楽しみにしております！

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