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チューリップに想いを込めて
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椿 美咲紀
と
八神 修
、新聞部のふたりは今回、カメラ片手にシーサイドタウンの花屋を訪れていた。ふたりは気になる花を次々とデジカメで撮っていく。
ただ、美咲紀にはどうしても納得のいかないことがあった。
「GWに入ろうかと言うこの時期、何故季節外れ感否めないチューリップでフェアなのか! 気になりませんか、シュー君!」
店員には聞こえないよう、修にこっそりと耳打ちする。美咲紀は園芸が大好きなのでよく知っているのだが、チューリップの花期は三月中旬から四月頭なのだ。
そんなことか、と修はにっこりと笑って見せる。
「フェアを可能にしたのは生産者と販売者の努力の賜物だよ。付加価値も付くし」
それに、と修はほくそ笑んだ。
「……今回は粗品も付くぞ。ふふ……企業努力に感謝しようじゃないか」
「ああん。チョロリ大人なご意見ありがとうなのです。それは、そーなんですけどね」
美咲紀は頷いたものの、まだ不満げな様子だった。
「元々の花期が一番綺麗だと思うです。その姿を愛でてあげたいじゃないですか。調整されたこの子達の花期が今! ってのも判ってますけどネ。……花に罪はないのです」
最後の一言を紡ぐとき、美咲紀の声が若干かすれたことに修は気づいた。彼女の頭をぽんぽんと優しく撫でる。
「植物は感情を読むんじゃなかったっけ? 花には笑顔をあげような。……ほっぺ、弄ってやろう」
そう言って修は美咲紀の頬をむにむにと弄る。美咲紀は少し嫌そうな顔をしたが、修はにやにやと楽しそうに笑っている。
「うん、よしよし。丸くて楽しいな」
「何やってるですかシュー君……」
美咲紀は呆れつつも、修が自分を励まそうとしてくれたのがよくわかったので、それ以上何も言わなかった。
そうだ、と修がにわかに口を開く。
「知ってるか? チューリップって色によって花言葉が違うんだ」
「ふぇ? そうなんですか?」
美咲紀が小首を傾げると修は力強く頷いた。
「チューリップ全般の花言葉は『思いやり』。赤は『愛の告白』、白は『失われた愛』、黄は『望みのない恋』」
「……なんだか悲しい花言葉ばかりですね」
「ははは。そうだ。富山のチューリップフェアなんだけど。開催がGWだから行けるよ、一緒に行こうか?」
「いいですね! 行きましょう!」
ふたりが楽しそうに話していると、突然背後から声がかけられた。
「椿さんに八神さん?」
ふたりが振り返ると、そこにいたのは佐野 杏子だった。
「佐野さん! 牡丹畑でお会いしましたね」
美咲紀が嬉しそうに言うと、杏子は淡く微笑んだ。
「前は牡丹で今回はチューリップ。私たち花に縁があるのね」
「佐野さんは何か買われました?」
修が尋ねると、杏子はにこりと笑った。
「ここの店長さんが私の知り合いでね。たまたま通りかかったから覗いてみようと思って」
「なるほど! ところで嶺さんは?」
美咲紀の純粋な問いに杏子は少し言いよどんだ。
「えーっと……今日は私ひとりなの……あの、そろそろお先に失礼させてもらうわね」
そう言って杏子はそそくさと立ち去ってしまった。美咲紀は不思議そうに首を傾げていたが、修は特に何も言わなかった。杏子が言いよどんでいるのに自分が口を挟むわけにもいかない。修は苦笑せざるを得なかった。
視線を遣ると、美咲紀はすでにチューリップ選びに取り掛かっていた。
「チューリップの素晴らしさはその花色の多さもさることながら、花弁の多様性にも……って、あれ?」
「どうした?」
「フリンジとかユリ咲きとか選べないですか? 一重咲きも大好きだけど! 白入り赤の二色カラーとか。……なさそうですね」
美咲紀は一度こうべを巡らせて、目当てのものがないと知ると、少し悩んで、
「では基本に立ち返り、赤の一重咲きを買いますね。便箋は白黒ちゃんで」
店員に別のものを注文した。
一方修は白色の猫便箋と白の一重咲きを購入した。飼い猫のミルクを連想して選んだのである。可愛いな、とひとりニヤニヤしてしまう。
「美咲紀、この花あげるよ」
「え? 本当に? ありがとうございますシュー君!」
「これで紅白だな」
瞳を輝かせながらチューリップを受け取る美咲紀。修は小さく笑った。
「うちは沢山猫が居るからユリ科の花は一寸ね。美咲紀は二匹だけだし、猫が行けない場所に飾ると良いね。そういえば、手紙はどうするんだ?」
「お手紙はまた後で書いて渡すです。誰に書くかは内緒なのです。乙女の秘密なのですよ」
美咲紀はそう言って悪戯っぽく微笑を刻んだ。
「今書くと、チューリップへのパッション炸裂、園芸愛溢れすぎるモノになってしまうのです。ああ、サツキやツツジが今とても綺麗なのに」
心底悩まし気な彼女に、美咲紀らしいな、と修も微笑を返したのだった。
「彼方此方見て回ったら一寸小腹がすいたな。休憩も兼ねて昼食に行こうか。そうだ、チューリップだったから洋食屋にしよう」
「ふぇ? なんで洋食屋ですか?」
「ほら、チューリップ唐揚げってのがあるだろ」
「なるほど! さすがシュー君! 洋食屋さん、行くです。チューリップ唐揚げ食べましょ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
禰琉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月18日
参加申し込みの期限
2017年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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