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チューリップに想いを込めて
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深林 真瞭
はひとり、思い悩んでいた。親友のりさちんとあの日以来、一切の連絡を取っていないからだ。その間、彼女自身も色々なことに追われていて、その忙しさで気を紛らわせていた。
………だが、その忙しさも不意に途切れた。
真瞭に訪れたのは、たった一日の休日。このことによっていままで片隅に追いやっていたものが一気に噴出したのであった。
時刻は午前九時。真瞭は星が丘のマンションを出て、ねこでんでシーサイドタウン駅へ向かった。
部屋の中でじっとしていてもきっと気持ちがふさぐだろうし、この界隈にはあまり足を運んだことがなかったので、なんとなく気になっていたのだ。適当に回っていると、ある一軒の花屋が目にとまった。
その看板に真瞭の視線は釘付けになった。
――チューリップフェア。
一輪買うと猫型の便箋が貰えるのだという。
無意識のうちに、チューリップのほか親友の好きな白薔薇と三毛猫の便箋を選んだ。そしてあとでハッとした。
……しまった。よりによって現在距離を置いている親友に向けて、花を購入してしまうなんて。
真瞭は花屋を出ると、適当に目にとまった喫茶店に入り、早速便箋を取り出した。
便箋をじっと睨みながら、自然と溜息が零れ落ちる。
(便箋なんて買ったところで……)
何を書けばいいんだろう。
それでもせっかく買ったので、なんとか彼女への想いを綴ろうと試みた。
……だが、案の定いくら考えても何も書けなかった。
(何を書いても結局、あの子を傷つけるだけ……)
ならば一体何を書けというのだろう。
こちらを見て微笑んでいる三毛猫柄を、真瞭はただ無感動に見つめていた。
「私、何やってるんだろう……」
つぶやきは空気にさらわれて消えていく。残ったのは果てしない虚無感のみだった。
たった一言メッセージを書くだけで、何故こんなにも気を遣うのだろう。
……それはやっぱり、りさちんが大切だから。けれど。
(りさちんはもう私のことなんて何とも思ってないのかもしれない)
下手をすれば記憶から抹消されている可能性もある。
(難しいな……)
花見の日に時間が巻き戻ればいいのに――
詮無い事と理解していても、真瞭は切に願わざるを得なかった。
――日曜日。
深倉 理紗子
が目覚めたのは午後一時の少し前。麗らかな春の昼下がりである。
理紗子はのろのろと起きあがると軽くシャワーを浴び、服を着替えて部屋を出た。
今日は買い物へ行かなければならないのでシーサイドタウンに足を向けることにした。用事を終えて街中を歩いているときだった。
「そこのお嬢さん!」
突然声をかけられ理紗子はびくりと身を震わせた。振り向くと花屋のおじさんだったので、ほっと胸を撫でおろした。
なんせ理紗子は根が小心者なのだ。自分で苦笑しつつ、理紗子はおじさんの勧めに従ってチューリップフェアに参加してみることにした。
チューリップのほか、理紗子が無意識に選んだのは赤い薔薇と白猫の便箋であった。
……いずれも親友のまーちゃんの好きなもの。
帰宅後買ったものを確認し、理紗子は深々と溜息をついた。胸の真ん中がずきりと痛む。
花見の時以来、彼女とは一切の連絡を絶っている。メールを打つことさえ怖かった。
たぶんいまの状態だと酷いことを口走ってしまいそうなので。
それでも一言だけならと思い、手紙を書こうと便箋を取り出した。ペンをとってこちらを見つめる白猫柄をじっと睨んでいたが、何か書こうにもなかなか一文字目を書き出せない。
(ああ、駄目だ……わたし、まーちゃんになんて言ったらいいのかわからないよ……まーちゃん……)
心の中で訴えてみるも、もちろん返事はない。
机に突っ伏して理紗子はまたもや溜息をついた。机のひんやりした温度が理紗子の頬をちくちくと刺激する。
(まーちゃん、いま何やってんだろう……)
私の事なんてもう忘れちゃったかな――
そう考えるとひとりでに涙が零れ落ちた。
一滴、二滴。
それは一旦溢れると、もう自力では止めようがなかった。
瞳から溢れる雫は便箋をも濡らしている。……これで、もうこの便箋に想いを綴ることはできなくなった。
それが残念なのか、良かったのか。
理紗子自身よくわかっていなかった。
(わたしたち、もう終わりなのかな……)
あの日の桜は幸せそうだったが、今日の薔薇はどこか悲し気だ。
(戻りたい)
あの日に。あの、笑顔の日々に――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
禰琉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月18日
参加申し込みの期限
2017年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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