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チューリップに想いを込めて
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近所をぶらついていた
嘉島 和穂
は、不意に見慣れた顔を発見した。
木天蓼大学二年、文学部の佐野 杏子である。
「佐野さん」
「あ、嘉島さん。こんにちは」
杏子の手にしているチューリップを発見すると、和穂はにこりと微笑んだ。
「あら、綺麗なチューリップ。いいねぇ、春って感じ」
チューリップのことを指摘した途端の杏子の表情を見て、和穂は更に笑みを深くした。
「恋する女子って素敵よね! これはいつものお茶会の時間ですか?」
悪戯っぽく笑う和穂。
いつの日も女子会では恋の話に盛り上がるものである。
杏子は笑って言った。
「いま、そこのお花屋さんでチューリップフェアをやってるの。チューリップを買うと猫型の便箋もついてくるのよ。大切な人に贈るといいんですって」
「へぇ、そんなフェアやってたんだ……」
大切な人、と言われて和穂の脳裏によぎったのはたったひとりの顔だった。
「……よしっ、私も買ってきます! そして一緒に、メッセージで悩みましょ?」
いきなり張り切る和穂に杏子は目を丸くした。
「えっ嘉島さんも?」
「ふふ、一緒なら私も渡せる気がするの。ね?」
こうして和穂はピンクのチューリップとキジトラの便箋を購入したのだった。
――帰り道。一緒に歩きながら、和穂はふと思ったことを口にした。
「そういえば佐野さん、嶺さんとは付き合わないの?」
直球の質問にぎくりとする杏子。
「で、でも……私の片思いだし」
「いや~、でも私は絶対佐野さんたちはいけてると思いますよ。大切に思い合ってること、見てて感じるもの。お互い恥ずかしくて言えないだけじゃないかなー」
「うーん……そ、そんなことより嘉島さんのほうはどうなの? クルト先輩のこと」
今度は和穂がぎくりとする番だった。頭を掻きながら、「うーん」と唸る。
「ホワイトデーに告白……っぽいことも言ったんだけど、私、『クルトさんが特別』ってことしか言えなくて。そしたらクルトさんたら『和穂ちゃんと過ごす時間は有意義』って言うんだよ! 有意義って! そういうところも好きだけど……!」
考えるだけでがっくりする。ふたりは自分たちの行く末を思い、深々と息を吐いた。
(でも……お花もそうだけど、綺麗な物や素敵なものは、クルトさんと見てみたい)
手の中のチューリップにふと視線を向ける。
好きな人と、素敵な時間を共有したい。……そんな気持ち、伝えられるかな。
その時、チューリップがにっこりと微笑んでくれたような気がした。
シーサイドタウンを歩いていた
クルト・エールヴァール
は不意に見知った顔を見つけて足を止めた。
(……ん? あれは、同じ大学の……嶺 新太、か。数度、見かけたことがあったな……確か和穂ちゃんの友人の恋人……だったか?)
クルトを見つけると、新太は笑顔を浮かべてこちらに近づいてきた。
「恋人は一緒じゃないのか?」
尋ねると新太は明後日の方向に視線を向ける。ややあって気まずそうに答えた。
「あの……杏子は彼女じゃないんです。ただの幼馴染で……」
「俺の記憶違いだったか。すまない」
謝りつつ、新太の表情を見てクルトはなんとなく察するものがあった。
(満更でもないようだな……)
「俺でよければ話してみないか?」
「え?」
「話すことで気持ちの整理にも繋がるかもしれん。好きなんだろう? その子のこと」
「あはは……」
苦笑しつつ、「自分のことには鈍感だけど人のことには敏感なんだよな、クルト先輩……」などと失礼なことを考える新太であった。もちろん、クルトに自覚はないが。
「……俺の片思いなんです」
新太がつぶやくと、クルトは片眉を跳ね上げた。
「片思い、か……確かなのか?」
「うーん……」
言いよどむ新太。クルトは口許に微笑を刻んだ。
「確かでないならば、決め付けてしまうのは早計だろう。それに、例えそれが確かだとしてもだ。君の気持ちがそう簡単に変わるものでもないだろう。……付き合いの長い者だとしても、伝えなければ伝わらない事もある」
そう言ってクルトはたまたま近くにあった花屋を指さした。
「お誂え向きにフェアもやってるんだ。花を贈るのもいいのではないか?」
「フェアか……」
何を思ったのか、新太はごくりとつばを呑んで、花屋に足を踏み入れた。
(上手くいくといいな)
クルトは心のなかで後輩にエールを向ける。ふと、先程の自分の言葉を思った。
脳裏によぎるのは、たったひとり少女のこと――
(……人にそう言っておいて、自分が実践しないものな)
クルトは新太の背を追うと、すぐに店員に声をかけた。
「すみません、店員さん。花を贈りたいのだが、恥ずかしい事に自分はそういうことには疎くて。良ければ、見繕って貰えないだろうか」
花屋の店員は人当たりのいい笑みで「かしこまりました」と応じる。
「どなたへのプレゼントですか?」
店員の質問にクルトははっきりとした口調で答えた。柔らかに瞳を細めて見せて。
「大学の、後輩の女の子だ。何かと行動を共にする事も多くてね……
いつも世話になっているので、感謝の気持ちとして贈りたい。頼めるだろうか?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
禰琉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月18日
参加申し込みの期限
2017年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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