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かくて世界は普遍する
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桜の見頃は少し過ぎたとはいえ、猫又川のせせらぐ音と散り残った桜のピンクと、次第に深緑へと衣替えする山の姿を霧が乳白色のヴェールを被せているのは幻想的でそして美しかった。
「はぁはぁ、やっぱり若い人にはかないませんね」
案の定、水口は写真を撮り終えるとへたりこんでしまった。自慢のサファリスタイルもすっかり汗で変色している。
それぞれが持参した食べ物などを広げていく中、茶屋『紗之香』のマークの入った烏龍茶を刀は振舞っていく。
「お菓子もありますので、どうぞ」
「あ、きらく屋の酢昆布。私好きなんだよね」
美和が刀の用意したきらく屋の駄菓子を紙袋から取り出して全員に振り分けていく。
「僕はお茶だけでいいかな」
天野は丁寧に断ると紙コップで烏龍茶を飲む。
「♪~」
いつのまにか小さな少年が天野の横でソースせんべいをかじっている。
「来てたのか」
そう天野が尋ねると、コクコク、と黙って頷く少年は
神出鬼 没
。小学生とも見間違う低身長のせいか天野以外は気づいていないらしかった。
それを確認して天野は没に耳打ちをする。
「?」
「任せたよ」
顔の横に『?』マークを浮かべるようなコミカルな動作で疑問を示す没に天野は邪な笑みを浮かべた。
皆が自然の景色を肴に休憩している最中。
「『ネコガッパ』さーん、どこですかー?」
あんず飴を左手に持ち、右手には民俗学者の祖父が集めたという資料を抱いて、川沿いを歩くのはふわり。
古ぼけたモノクロの資料にはこう記されていた。
その姿、猫にして猫に非ず。耳は左右に伸び、背には甲羅、頭頂には皿を持つ。それは河童にして河童に非ず。尾びれを持つ様は魚にして魚に非ず。
『寝子之島諸事録』より抜粋。
ふわりはきょろきょろと川の中を覗き込んだり、古木の洞へと顔を近づけてみたり、小さな橋桁の下へとしゃがんで入ろうとしてみたりして、真剣に探しているようだった。
そんな彼女の姿を遠目に見つめながら水口は独りごちる。
「珍獣『ネコガッパ』は面白いんですが資料だけだとちょっと足りないんですよね。とはいえ、猫にコスプレさせるにしてもちょっと難しく……。いや、『偽でん』『かっぱ電』に絡めれば記事になるかな?」
「ふわりちゃーん! そろそろ行くわよー」
と、美和が声を上げた。
そうして、時間が押しているということで『幻の桜』探しを切り上げて、一行は山頂の三夜湖へと向かった。
「ここにも何か面白いネタがあるのかな?」
水口が切り出す。
「では、こちらへ。大した話ではないんですけどね」
三夜湖行きを提案した天野が湖の近くへと誘導しながらどこか演技じみた口調で語り始める。
それと同時に、それとも天野がタイミングを図ったのか、太陽は雲間に隠れる。怪談にはうってつけの仄暗さであった。
「よくある話です。仲の良い男1人、女2人の3人がいてね。そのうち2人が付き合いだした。残された女は祝福する傍らで妬み、恨みを積もらせたんだ。ある日、彼女は女だけをこの湖に呼び出した。男を自分のものにする為にね。
どうしたと思いますか? 彼女はその女を湖に突き落としたんだ。突き落とされた女はそのまま溺れ死んだんだけど、溺れ死んだのは女だけじゃなくそのお腹には子供もいたらしいだ。だから、それ以来この湖ではどこからか子供の泣き声が聞こえたり、カップルで写真を撮ると子供を抱いた女の霊が写り込むようになった、という噂が立つようになったんだ」
一同が話に聞き入っていることを確認して、天野は湖側を指差した。
「だいたい、そこあたりかなぁ!」
天野は恐怖映画のようにヒステリックな顔をして、声を荒げた。
「ぎゃああああ!?」
「きゃあ!」
「!!??」
叫んだのは水口と美和で、天野が指差した先にいたのは話に青ざめて泣き出しそうな没の姿だった。
天野は没の子供のような容姿といつのまにかそこにいるような目立たない性質を利用したのだ。
没の出現に刀とふわりも少なからず驚いたようだった。
そうして天野の怪談のだしにされた没はぽろぽろと涙をこぼし始める。
「うわぁぁぁぁん、天野の馬鹿ぁぁぁぁ!」
没は物陰に身を隠すと泣き出した。それは子供の泣き声のように聞こえなくもなかった。
「と、ともかく写真は撮ってみようか……」
「水口さん腰が引けてますよ」
大人2人がどことなく及び腰であるのを見て、刀が手を挙げる。
「カップルだろ。じゃあ、俺と不破で。逆巻、写真頼めるか」
「はーい!」
「もちろんそのつもりだよ、じゃあそのあたりで。もうちょい右。ああ、そこがいいね、うん」
天野の細かい指定に訝しむ刀とまったく気にしていないふわり。
「何か企んでいないだろうな?」
「さぁ、何のことやら。じゃ、撮るよ」
カシャリ。きらっ。
「ん、今フラッシュを焚いたときに変な光が?」
横で見守っていた水口が口を開く。
「気のせいじゃないですか? 水口さん、これ以上怖がらせないでくださいよー」
「うむ……そうだな、そういうことにしておこう!」
美和の指摘を受けて水口も話を続けたくなさそうだった。
「気のせいですよ、気のせい」
そう付け加えたのはもちろん天野であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月07日
参加申し込みの期限
2012年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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