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「いやー、残念でしたねぇ。『化けカナリア』」
水族館の騒動が一段落して夕暮れの帰り道。今日は解散となったが、手伝いたいとしつこい四月がまだ水口と共にいた。
「そうだなぁ、だが取材も失敗はつきものだ。そう考えるといい経験だったよ。刑事の気分が味わえたというか」
「あはは、そうかもねー。せっかくだしあたしからネタを1つご提供。えっとね、寝子ヶ浜海浜公園に夜行くと自分のそっくりさんと会うらしいよ?」
たれ目がちの目で水口を見つめる四月。
「それってつまり『ドッペルゲンガー』ってことかい? 出会ったら死ぬっていうじゃないかあの手の類は」
対して、肩をすくめてどこか腰が引けていることを隠すように水口は虚勢を張る。
「うんうん、今日の帰りにでも行ってみたらどうかなー? 何かあったらあたしに電話してもいいからさ。体当たり取材にゴーだよ!」
そう言うと四月は水口に携帯番号のメモを渡すと走り去っていくのだった。
海浜公園、夜。水口はホラー愛好会の2人、大福と荒太郎とともにいた。
「なんで水口さん俺ら呼び出すんすか」
大福が荒太郎の背中ごしに尋ねる。既に逃げ腰である。
「いやー、1人だと心細くてね、ホラー愛好会の君たちならこの手のことは得意だと思って」
「得意じゃねーよ……」
と、大福は小声で愚痴り。
「『ドッペルゲンガー』かー、楽しみだねー」
荒太郎はいつもどおりのほほんとしている。
「いや、コータローお前、もうちょっと危機感とかをだな」
「ともあれ探索してみるとしよう」
そうして海浜公園を3人で巡回するも夜も遅いせいか、誰ともすれ違わない。海からの風がどこか物寂しさを強調する。
波音すら聞こえてくるくらいに静まった公園内。3人の声だけが虚しく響く。
「俺、帰っていいっすか。コータロー置いていくんで」
「部長命令で、『ダメー』」
いつでも帰れるアピールをする大福と、彼の服の裾を掴み制止する荒太郎。
「まじかよ……」
げんなりする大福を見てかわいそうに思ったのか水口が助け舟を出す。
「もうしばらく何もなかったら帰ろうか」
と、その時。
公園のまっすぐな道の両側から人影が街灯に照らされて歩いてくる。シルエットからすると女性のようだった。挟まれるようなカタチになり思わず立ち止まる3人。
「え?」「あれー?」「ん?」
カツ、カツ、カツ、カツ。
カツカツカツカツ。
カッ、カッ、カッ、カッ。
少しずつヒールか革靴か分からないが、足音が早くなって近づいてくる。
それはまるで早足から走り出すかのように激しさを増してきている。
カツカツカツカツ。
カッ、カッ、カッ、カッ。
「え、女の子ー? 『ドッペルゲンガー』じゃないよねー?」
恐怖感より先に疑問を呈する荒太郎。
「いや、そんなことよりやべぇよ! なんで走ってこっちに向かってくるんだよ、逃げようぜ!?」
既にビビリすぎて逃げ出したい大福。
「な、この2人、そっくりだ!?」
水口がそのことに気づき大声を出した途端。
「待ってー、逃げないで一緒にあそぼーよー!」
「待ってー、逃げないで一緒にあそぼーよー!」
両サイドからステレオのように聞こえてくる声。
それは変装をして、ろっこんで分身した四月の声のはずなのだが、既にパニックを起こしている3人には気づく余裕すらなかった。
「うわぁぁぁぁ、逃げろおおおおお!?」
「あはははは、『ドッペルゲンガー』じゃないけど、楽しーねー!」
誰よりも先に走り出したのは大福で、それについていく荒太郎は楽しそうに笑っている。
「しゃ、写真取らなきゃ、記者として。手が震えてうまく撮れない……!はっ、常盤君なら何か知っているかもしれない!」
カメラと携帯電話を片手に必死に走りながら電話をかけようとする水口。数度のコール音の後、四月の携帯電話へと繋がる。
「も、もしもし!?」
「はーい、四月です。どうしましたー?」
切羽詰った水口の声と比べ、四月はどこか楽しげな声色であることに水口は気づかない。
「『ドッペルゲンガー』ではないが『同じ顔をした女の子』に追われている! どうすればいいんだ!?」
「あはは、『ドッペル少女』じゃないですかー? 頑張って逃げましょう、じゃ!」
一方的にそう四月は告げると携帯電話は切られる。
「逃げろって言われたって!?」
もし、3人が注意深く追いかけてきている少女を見ていれば、それが携帯電話で誰かと話していたことに気づいたかもしれない。しかし、誰1人として気づくものはいなかった。
そして、この深夜の追いかけっこは水口がバテるまで続いたという。
「あー面白かった」
「あー面白かった」
そう言うと『ドッペル少女』こと四月は満足したように家路へと向かったのであった。
まずはこの写真をご覧頂きたい。手ぶれでまともな状態の写真ではないのだが、瓜二つの少女が海浜公園には潜んでいる。彼女たちは『ドッペル少女』と言われ、深夜に人々を追い掛け回すという……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月07日
参加申し込みの期限
2012年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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