どんなことをして遊べばいいか教えてほしい｜リアクション

どんなことをして遊べばいいか教えてほしい

●お弁当を召し上がれ

　空席を探すさんまさんパーカー姿の生徒達を見て、尾鎌蛇那伊は「ここ空いてるわよ」と手を振って声をかける。
「あたしは１年５組の尾鎌よ、宜しくね。オカマじゃないから勘違いしないで」
「俺は１年１０組の風雲児だ。で、こっちが協力してほしい鳴鏡院」
　彼が遊びを知らない子ね、とドピンクのさんまさんパーカーを着てセクシーポーズで総悟を見る蛇那伊に轟は「やっぱオカマだ」とボソリ。
「何か言った？」
「何も。それ、弁当か？」
「そうよ、あたしのお手製」
　テーブルには１０数人分はある仕込みバッチリ、栄養バランスを考えた手の込んだお弁当がズラリ。
「蛇那伊さんもいらしてたんですね」
「あら、蓮ちゃん」
　クラスメートの八神修と来た地味な淡い色の目印を着た森蓮が「今日は宜しくお願いします」と礼儀正しく挨拶。
　それに倣い、総悟も礼儀正しく挨拶を。
「君は凄腕の剣士と聞いている。八神だ、宜しく頼む」
「八神？　成績優秀の……」
「いや、まだまだ浅学で……今日は遊びについて色々体験しよう」
　会話中に桃原空音が、修に「目印着てない！」と突っ込む。
「着るのが条件か。それならこれで」
　少し渋り、制服の上に羽織る。化学部なので白のさんまさんパーカーは白衣に見える。
　その最中、盛大な腹の虫が。
「悪い……」
　轟の腹の音を機に、総悟に遊びを教えような話題の昼食会が始まった。

　改めて全員自己紹介をした後に席に着き、蛇那伊お手製のお弁当を食べる。
「美味しい」
　卵焼きを総悟に褒められ気を良くした蛇那伊は、これも食べてとおかずを勧める。
　菜食主義な蓮は、野菜類のみ食べている。
「すみません、動物由来食品が食べられないもので」
「気にしなくても良いのよ、蓮ちゃん」
「ブリの照り焼きの加減、丁度良いのう」
「唐揚げうめえ！」
　零は感心し、轟は親指をビシッと立てる。
「料理上手だな。女だったら良い奥さんになれただろう」
「やだ！」
　蛇那伊が背を叩くので、修はむせ込んだ。
「猫の顔型おにぎり、すごく可愛いわ」
「猫、お好きなんですか？」
「ええ、家で飼っているわ」
　鴻上優梨乃と気が合いそうと話すことが楽しみになった綾辻綾花。
「タコウィンナーすごく上手」
　形に感心しながら食べる七海真帆。
「すごくおいしー！」
「食事中は静かに」
　はしゃぐ桃原空音を注意する旅鴉月詠は、一品食べ終えるたびに様子をスケッチ。

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