どんなことをして遊べばいいか教えてほしい｜リアクション

どんなことをして遊べばいいか教えてほしい

●学食に集う生徒達

　翌日。３限終了後。
　赤いさんまさんパーカーを着た風雲児轟は、総悟を学食に誘う。
「そのパーカーを着ているってことは、風雲児君も遊びを教えてくれるの？」
「お前、ねこったー見てないな？　俺も協力するって言っただろう。早く行こうぜ！」

　学食に向かう途中、カラフルなさんまさんパーカーを着た大人しそうな女子生徒が話しかけてきた。
「鳴鏡院　総悟くんに遊びを教える方ですか？」
「そうだけど。お前は？」
「普通科１年４組の綾辻綾花です。今日は宜しくお願いします」
「僕がお願いした鳴鏡院だよ。こちらこそ宜しく」
　綾花の握手したそうな仕草に気付いたのか、総悟は自分から手を取り握手した。
「お主達も総悟殿に遊びを教える者でござるか？」
　黒のさんまさんパーカーを着た夏神零が確認すべく声をかける。
「君も協力してくれるんだね。僕が鳴鏡院だよ、宜しく」
「こちらこそ。拙者は１年３組の夏神と申す。宜しくお願い致す」

　協力者はっけーん！　とオレンジのさんまさんパーカーを着た桃原空音が４人に駆け寄ってきた。
「空音殿も協力するでござるか？」
「あたしが呼びかけたんだけどねー」
　楽しそうな空音に「ごめん、目印忘れた」と総悟が申し訳なさそうに謝る。
「忘れちゃったんだ。あたしのを貸してあげたいけどサイズが……」
「こんなこともあろうかと用意しておいたでござる」
　予備を持ってきた零が、予め購入しておいた自分と揃いのパーカーを差し出す。
「ありがとう……」
　様々なサイズがあったので、総悟にぴったりなものも。

　学食の前で、着いたばかりの零と同じ目印の旅鴉月詠、紺色のさんまさんパーカーを着た鴻上優梨乃、七海真帆の３人と会った。
「２年２組の鴻上よ、宜しくね」
「芸術科１年８組の旅鴉だ」
「私は１年５組の七海真帆、宜しくね」
　自己紹介する３人に、総悟は「ご指導、宜しくお願いします」と頭を下げる。
「そう畏まらないで。私、さんまさんパーカー持ってないから皆と違うパーカー着てきたの。ごめんなさい」
「それなら仕方ないよ、真帆ちゃん。早く入ろう、誰かが先に来て待ってるかもしれないし」
　その前に、と零は真帆に持参のパーカーを貸す。
「ありがとう、借りるわ。洗って返すわね」
「あ……僕も」
　洗って返すのが礼儀だと、総悟と真帆は洗濯して零にさんまさんパーカーを返すことに。

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