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さくら、ふたたび
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「これ、何だろうねぇ……ころころー?」
曖浜 瑠樹
は、巨大なローラーの柄を両手で握った状態で小さく首を傾げた。大きくて、実際はかなり重量があるのだろうが、持ち上げる必要のない武器だから特に問題はない。
それはそれとして、瑠樹は一生懸命に絵の具を塗っているさくらねこ星人をほんわかと眺めていた。
「可愛いねぇ……」
着ぐるみが大好きな瑠樹にとっては、さくらねこ星人も充分にストライクゾーンだ。いつまでも見ていることもできたが、彼は絵の具を塗ることも忘れなかった。ローラーを使ってころころーっと塗っていく。
「さくらねこ星人さん達には悪いけど、緑色が勝つようにがんばるよぉ!」
マイペースに、塗り残しがないように地面を塗っていく。視線を上げると、刀が高い場所をどんどんと塗っているのが見えた。
(高い所は手が届かないから、あっちは任せてオレはころころが届く範囲を塗ろうっと)
引き続き、ローラーを走らせる。ローラーの通ったところには綺麗にもれなく緑の絵の具がつくので、それが気持ち良くて夢中になる。
ふと後ろを見ると、緑に塗ったところにさくらねこ星人が来て、さくら色の絵の具に塗り直している。
(あれ、上塗りされちゃった?)
「それじゃ、オレも……また緑色に塗りかえすぞー!」
はしゃぎながら、瑠樹は無防備にそちらに近づいていく。ローラーで塗り直そうとすると、さくらねこ星人が当然! と言わんばかりにさくら色の絵の具をぶっかけてくる。
「わっ!」
びっくりして、瑠樹はローラーの柄を離して後ろに下がり、足を滑らせて尻餅をついた。すぐに立ち上がってローラーを持ち直したら反撃もできたと思うが、瑠樹はそうはしなかった。さくらねこ星人には攻撃したくないと思っていたから、ろっこんを使って和ませつつ説得してみることにした。
(話せばわかってくれるよねぇ)
「さくらねこ星人さん達、可愛いねぇ……和むなぁ」
瑠樹はさくらねこ星人をリラックスさせようと意識しながら話しかけた。すると、さくらねこ星人は「に゛ゃ゛?」とびっくりした顔をして自分を指さした。
「可愛いに゛ゃ゛?」
自分が可愛いと言われるなんて信じられない、という顔だ。創造主と違って、本人たちの美的感覚はまともなようだ。
「可愛いよぉ」
にっこりと笑うと、頭の周りの桜の花びらがへにゃ、となった。照れたらしい。
「さくらねこ星人さん達が、オレ達がいつもさくらが見られるようにって考えてくれるのは嬉しいよぉ」
「喜んでくれるのに゛ゃ゛?」
さくらねこ星人は、膝から下を地面にぴたりとつけて座っている。ろっこんの効果が出ているのだろう。足に絵の具がつくのは気にならないらしい。
「うーんと……」
嬉しいんだけど、喜ぶ、と言うと歓迎するという意味に思われそうで、どう答えようか瑠樹は迷った。
「さくらねこ星人さん達の優しさは素敵だとは思うけど……桜が散って、名残惜しく思うからこそ、来年、また桜を楽しめるんじゃないかなぁ?」
「…゛…゛…゛…゛」
ハート型の目をくるくると回して、さくらねこ星人は何かを考えているようだった。考えているのか、混乱しているのか、困惑しているのか、その顔面からは窺い知れない。
――さくらねこ星人は考えていた。
(全然わからないに゛ゃ゛!)
実は、彼らには『桜が散って名残惜しい』という思いをした経験がなかった。創造主の思いを疑似的に感じているだけなのだ。
(そうなのかに゛ゃ゛……?)
さくらねこ星人は、無意識に創造主である檎郎に念のようなものを送っていた。檎郎もまた無意識のうちにそれを受け取り、その問いについて考える。そして、答えをさくらねこ星人に返していた。
「…゛…゛…゛…゛…゛…゛…゛…゛」
檎郎からのメッセージを感じ取ったさくらねこ星人は、哀愁と喜びの感情をその心に覚えていた。それは、瑠樹の言葉を肯定する感情だった。
「そうかもしれないに゛ゃ゛……」
さくらねこ星人の花びらがますますへにゃんとなった。
「そう、だから……」
瑠樹はにこっと笑ってさくらねこ星人に提案した。
「今年、桜が散っちゃった名残惜しさを発散する為にも、今、ここで……絵の具の塗り合いを楽しもうよぉ!」
「に゛ゃ゛?」
さくらねこ星人の花びらがぴん! となった。
「さくら色と緑色、どっちがたくさん塗れるか勝負するんだよぉ!」
「塗るだけに゛ゃ゛?」
「うん。塗るだけだよぉ。街を絵の具で塗るとか普段だったら怒られるけど、
テ……不思議なにゃんこのおかげで、後で怒られなくてもすむようになってるし」
「不思議なにゃんこ…゛…゛? 怒られる…゛…゛?」
このさくらねこ星人はテオの存在を知らないらしい。街を絵の具まみれにすると怒られるという発想もなかったようだ。
「うん。とにかく、めいっぱい塗って、お互いに満足してそれぞれの居場所に帰るのが一番いいと思うよぉ!」
「…゛…゛」
今度のさくらねこ星人の沈黙は短かった。立ち上がって、強く頷く。
「わかったに゛ゃ゛! 塗りまくって勝負に゛ゃ゛!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月11日
参加申し込みの期限
2017年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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