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さくら、ふたたび
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(今日は風羽さんや鳥さんたちとどんなお話をしましょうか……)
小鳥カフェ&ホテル『TABE=TYA=DAME』に通うのは、
御巫 時子
にとって今や日常の一部となっていた。通い慣れた道を歩きながら、時子は行く先が桜色の絵の具で塗られているのを見て何かが起きていることを察せずにはいられなかった。どの建物も、職人が壁を塗り直したというにはほど遠く、通りすがりに塗っていかれたようにしか見えなかったからだ。
(どうしたのでしょうか……?)
小鳥カフェも同じように絵の具まみれになっていて、時子はきょろきょろしながら店に入った。すると――
「……檎郎さんが増えてます?」
変な着ぐるみ=檎郎という式がインプットされていた時子は、何体ものさくらねこ星人を見て、まずそう思った。
「俺は増えないよ! まだ仮の姿のままだしね!」
だが、檎郎は店の奥からそう答えてくる。
「じゃあ、中の人を募集したとか……?」
時子はさくらねこ星人の体を触ってみる。かなり良い素材を使っているのか、本物の猫を撫でているようだ。
「そうじゃなくて、森宮さんのろっこんの能力みたいですよ」
「それが暴走した結果だ。さくらねこ星人だそうだ」
店にいた
八神 修
と、そしてテオが時子に言った。テオはカフェの中央で何が起きているのかを説明する。檎郎が『自分で考案したゆるキャラの着ぐるみを作る』と、『着ぐるみに似た「本物」が現れる』のだと。暴走していなくても、その「本物」の制御は不能らしい。
「ということは……本物のさくらねこ星人さんなんですか?」
「そうだ。今回は暴走したことによって、こいつらが大量に現れた」
「あらあら。……神魂の影響でしょうか?」
「まあそうだろうな」
一通り話を聞いて、時子は納得した。
「さくらねこ星人さんですか。桜と猫さん……ですね」
「そう! この宇宙人は……」
まじまじとさくらねこ星人を眺めていると、檎郎が嬉しそうに解説を始めた。すべてを聞き終えると、時子はにっこりと微笑んだ。
「さくらねこ星人さんは優しいんですね。みんなが寂しくならないようにと考えてくれたんですから」
「そんなことないに゛ぁ……」
「いやあ、そんなことは……」
照れるさくらねこ星人の隣で檎郎も照れているが、そこで修が厳しい顔をしてさくらねこ星人に言った。
(しゃべるのか……)
とも思っていたが、それは口には出さずに話を始める。言葉が通じるならば話が早い。
「動機が何であれ、そこら中に無断で色を付けるのは歓迎されないぞ」
「街が全部桜色になったら感激するに゛ゃ。まだ途中だからみんなびっくりしてるだけに゛ゃ」
さくらねこ星人は動じず、再び店内に絵の具をまき散らし始めた。
「ぴぴぴぴっ!」
「ぴっ、ぴぃ!!」
小鳥たちが大慌てで店の中を飛び回る。時子が急いで、さくらねこ星人たちから筆や銃を取り上げた。
「に゛ゃ!?」
「気持ちはわかりますが、鳥さんにはかけないでくださいね。絵の具が固まって飛べなくなってしまっては困りますから」
「か、返すに゛ゃ!」
「…………」
時子は顔をむ、とさせてさくらねこ星人から目を離さない。怯んださくらねこ星人が一歩下がった。それを見ながら、修は風羽に話しかけた。
「タオルをお借りしてもいいですか? 鳥たちについた絵の具を拭いてあげましょう。小鳥遊さんも拭いた方がいいですよ」
「あ、そうですね~」
風羽はカフェの奥に引っ込んで、白いふわふわタオルの入ったバスケットを持ってきた。修を始め、時子や他の客がタオルで自分や鳥たちについた絵の具を拭き始める。
「どうして拭くのに゛ゃ!?」
さくらねこ星人は、びっくりして目を飛び出させた。修はぼたもちの羽を拭く手を止めて彼らに言った。
「困るからだよ。……何故、親切が拒否されるのか。その理由を考えてくれよ。例えば、誰かが親切のつもりで自分たちに緑の絵の具をかけられたらどう思う?」
「迷惑だに゛ゃ!」
「困るに゛ゃ!」
「そう、そういうことだよ。だから皆、困ってるんだ。俺も桜は好きだよ。でも、桜色じゃなくて本物の桜が見たいんだ」
「…゛…゛…゛…゛…゛…゛」
さくらねこ星人は黙ってしまった。
「テオ、この絵の具は消えるのか?」
「一定時間――1時間もすれば拭かなくても消える」
「そうか。じゃあ桜水遊びをしても害はないな」
「に゛ゃ!?」
「に゛ゃ!?」
さくらねこ星人が顔を見合わせた。
「俺も、歓迎される桜色付けなら協力するよ」
「私も参加します。風羽さんと檎郎さんはどうしますか?」
修に続いて時子が迷いのない笑顔で言うと、カフェの2人もすぐに頷いた。
「こっちは緑色だけど、一緒に絵の具を塗ろう! 俺はこの着ぐるみを着て塗っていくぞ!」
「私も遊びます~。たまにはこういうのもいいですね~」
「に゛ゃ!?」
「強制帰還しないに゛ゃ!?」
「私たちはさくらねこ星人さん側ですよ。がんばりましょうね……」
時子がにこっと笑うと、さくらねこ星人たちは目にいっぱい涙を溜めた。
☆☆☆☆☆☆☆
工事現場の仮囲い板に、さくらねこ星人が桜色の絵の具を塗っていく。一面桜色になった板の上に、時子が緑色の筆で葉や枝を描き添えていく。
「全てを桜色にするより葉っぱの緑を入れる方が綺麗ですよね」
桜色に緑を足されても、さくらねこ星人は上からまた塗り返したりはしない。楽しそうに板に絵の具をぶちまけ――ているように見えるが、ちゃんと絵になっている。絵の具の端が、よく見ると花びらっぽくなっている。
「さくらねこ星人さんは塗るの上手ですね」
「楽しいに゛ゃ! どんどんイメージが湧いてくるに゛ゃ!」
イメージが湧いてくるのは生みの親から継いだのかもしれない。センスは別として。
「塗っていくのは面白いですね。楽しかったお花見を思い出します」
「『話してみれば意思疎通ができるタイプ。説得も可能』と……」
ねこったーでそう呟くと、修はスマホをポケットにしまった。
「機械式ってのがいかにも俺らしいな」
与えられた武器であるエンジン搭載の背負式噴霧器をちらりと見てふっと笑った。傍で筆を持って今にも絵の具を飛ばし始めそうなさくらねこ星人に言う。
「桜は、散って見られなくなるから……期間が限られてるからこそ、求められるし価値も高まるんだ」
うずうずという擬音が目に見えるくらいそわそわしているさくらねこ星人が修をちらっと見た。
「これから描く絵も1時間で消えてしまうけど、皆の記憶に残るものにしよう」
「に゛ゃ!」
この不意打ちにさくらねこ星人は驚き、その1秒後にはもう行動を開始していた。筆を使い、板を瞬く間に桜色で彩っていく。
「よし、じゃあ俺も……」
修は噴霧器を担ぎ直し、期間限定アートの製作に着手した。
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担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月11日
参加申し込みの期限
2017年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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