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さくら、ふたたび
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旅鴉 月詠
は、筆で丁寧にさくら色を緑色に塗り替えていた。某ゲームのキャラクターのようにさくらねこ星人が絵の具の中に溶けて芋っている可能性を考えて、さくら色をほぼ完ぺきに塗りつぶしていく。今のところ、あの怪人が絵の具から飛び出してきたのは見ていないが、念のためにクリアリングをしておいて損はない。
「見たところ、さくらねこ星人は緑色の絵の具の上ではうまく動けないようだ。足止めにもなるし、緑の範囲を広げておけばどこから来てどこに行ったかも軌跡でわかる」
月詠の目的は、最初にさくらねこ星人をつかまえることだった。そして、説教するのである。
「まず、無差別に絵の具を塗るのをやめさせよう」
絵の具を塗るのを中断して顔を上げると、さくら色の絵の具が彼女の頬にぽたりと落ちた。若草色のイチョウの葉に、絵の具がたっぷりとかかっていた。
「……?」
と、そこで、緑色にした地面に妙な印ができているのに気付いた。緑の円がくるくると回っている。
「これは……」
月詠はぴんときた。
次の瞬間、さくらねこ星人が空から降ってきた。印の上に勢いよく着地してきた怪人を、月詠は筆でぺしぺしと叩いた。
「に゛ゃ゛! に゛ゃ゛!」
「着地狩り……」
周囲が全て緑な為、さくらねこ星人はインクに足をとられてよろよろして逃げられない。
「や、やめるに゛ゃ゛! 消えちゃうに゛ゃ゛!」
「そこに座る」
月詠はさくら絵の具用の筆を取り上げて、さくらねこ星人の足元だけ円状に塗った。負けを認めたのか、怪人は素直に座った。
「街を絵の具だらけにするのが悪いことだっていうのは理解してるのだよね」
「フツウはダメに゛ゃ゛。緑とか紫とか青とか赤とかはダメに゛ゃ゛。でもさくら色は、この星の住人にとっていいことなのだからいいのに゛ゃ゛」
さくらねこ星人は自信たっぷりに言い切った。ふん、と一度鼻息を吐く。
「さくら色もよくない」
月詠がはっきりと否定すると、さくらねこ星人は痛いところを突かれた、という顔をした。
「全て桜では、『つまらない』」
「……に゛ゃ゛? 他の色も塗るならいいのに゛ゃ゛?」
「そうじゃない」
首を振り、月詠は懇懇とさくらねこ星人の間違いを説いた。
「1年中、桜が咲いていてもつまらない」
「に゛ゃ゛?」
「季節は廻るものである。夏秋冬、そして春が来る」
さくらねこ星人はこくこくと頷いている。そこに異存はないらしい。
「桜は散るべきものである」
「に゛ゃ゛っ゛!?」
だが、そこには異存があったらしい。ハート型の目がぐるぐると回る。
「桜が散るからこそ、ヒトは来年の桜に焦がれるものである」
「に゛ゃ゛……」
ぐるぐるが収まった。そこは納得できるところらしい。
「親切とは時に押し付けがましいものである。余計なお世話とも言う」
「に゛ゃ゛!!」
さくらねこ星人はショックを受けたようだ。顔の周りの桜の花びらがひらひらと散っていく。残ったいびつな顔形のまま、うなだれる。
「に゛ゃ゛あ゛達は、近所のおばちゃんみたいなことをしてたということに゛ゃ゛……?」
近所に押しの強いおばちゃんでもいるのだろうか。同類と言われたのがものすごく嫌なようだ。
「規模を考えると近所のおばちゃんレベルは楽に超えている」
さくらねこ星人は、ズガーンッという顔をした。なかなかお目にかかれないレベルの変顔だ。しかし、月詠は真顔のまま話を続けた。
「心配しなくても、我々は既に桜色の景色を残す技術を知っている。それは絵画や、写真や、栞や、染物や、料理である。春が終わっても、それらで桜を愛でられる」
「…゛…゛…゛…゛」
さくらねこ星人の顔が戻った。だが、ちょっとばかり寂しそうでもある。
「名残惜しいからこその桜である。ハレがあればケがなければならない。毎日がお祭だと疲れるだろう?」
「…゛…゛…゛…゛」
さくらねこ星人は、やっと彼女の言うことを受け止め、こくりと頷いた。
「よし、解ってもらえるなら皆でひと作品作ろうか」
「に゛ゃ゛? みんなで……?」
「そう。皆で、だ」
「それに゛ゃ゛ら……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月11日
参加申し込みの期限
2017年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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