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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
さくら、ふたたび
「ん……？」
あれ、と思ったのは一瞬だった。店――浅葱眼鏡店の前を歩く人の姿が不自然に消えたように見えた。直後、店のガラス戸一面にピンク色の絵の具がべしゃあっとついた。
驚いた浅葱 あやめは、何事かと外に出てみた。その途端、顔に大量の絵の具がかかる。
「……げほ」
ちょっと吸い込んだっぽい絵の具をハンカチで拭き取っていく。綺麗にしてかけなおした眼鏡を通して道の左右を見る。目に入ったのは、桜をモチーフにしたらしい謎の着ぐるみ（としか思えない）で、全てにおいて人の平均よりも体格の良い着ぐるみは、大きな筆を振り回して動きの破天荒さの割に丁寧に街を桜色に塗っていく。桜色テロだ。
「ええと……これは、どうしたらいいのか……」
わけのわからなさに困り果てる。ただ一つ想像がつくのは。
「……彼らは桃色が好きなんだろうか……？」
ということだった。
「厳密に言えば桜色だ」
いつの間にか足元に来ていたテオがそう言い、何が起きているのかを教えてくれた。
「街をさくら色に……」
一先ず状況がわかったあやめは、店に戻って倉庫に入った。記憶を辿りながらとある段ボールを探す。ほどなく見つかったダンボールには、お祭り用のおもちゃの眼鏡が入っていた。中にはカラフルなサングラスもあり、あやめはそこからピンクのレンズのものを探して片端からカバンに入れた。
外に出ると、あやめはいつの間にか大きな筆を持っていた。筆の先には緑の絵の具がたっぷりとついている。
「ええと……これで緑に塗り直せばいいのかな」
とはいえ、争うのは得意ではないし、あやめはさくらねこ星人をこの筆で強制帰還させる気にはなれなかった。
（できれば平和的解決がしたいな……）
少し考えたあやめは、文字や矢印でさくらねこ星人を誘導できないかと壁にメッセージを書き始めた。
「これで、さくらねこ星人を見つけることができるかな」
☆☆☆☆☆☆☆
「ナニコレー、突然のさくら色エリアー！」
街をブラブラしていた風見鶏 スグリは、街がさくら色の絵の具まみれになっているのを見て純粋にびっくりした。
「ナンデスカコレ、この街ってこんなイベントあんの？ シーサイドタウンはファンシータウンに改名でもすんの？ いや、ピンキータウン？ ま、どっちでもイイヤー。 それならそうと言ってくれヨー、面白そうジャンー♪」
スグリはさくら色まみれになったシーサイドタウンを探検しようと一歩踏み出した。そこで、「ろっこんの暴走が起きた為だ」という声が聞こえてきた。
（ん？ 改名じゃない？）
声が聞こえた方を見ると、そこでは猫があやめに事情を説明していた。
「なんかあの灰色の猫しゃべってるんですケド……」
興味深く見つめつつ、ついでに話を聞いているうちにスグリはピンと来た。
「アレがテオかー、初めて見たーナルホドなー」
うんうんと頷いているうちに、あやめは筆を持って別の方向へ歩いていった。気がつくと、周囲では銃やら筆やらローラーやらバケツやらを持った人々がさくらねこ星人にばっしゃばっしゃと緑の絵の具をかけまくっている。
「あ、オレも参戦シマース。混ぜて混ぜてーっ」
スグリは両手に現れた二丁拳銃を持って一番近くにいたさくらねこ星人に駆け出して行った。
「バンバンバンバーン☆」
ノリノリで絵の具を撃ちまくると、緑の絵の具を浴びたさくらねこ星人はぱしゃっという音を立てて消えていく。
「ウヒャー、当てたらホントに強制帰還してら。ガンシューティングしてるみてーで、たーのーしーいー♪」
「仲間がやられたに゛ゃ゛！」
「やっつけるに゛ゃ゛！」
３体のさくらねこ星人が駆けつけてくる。意外にも機敏な動きで肉薄し、絵の具をぶっかけてきた。
「ヒャー！ 来た来た！」
頭からさくら色になりながら、スグリは二丁拳銃を連射した。敗北したさくらねこ星人が消えていく。
「ヤベーヤベー、楽しすぎて目がグルグルしてきた！！！ 世界がどんどん桜餅みたいに見えてきたぜェ」
「に゛ゃ゛！？」
「に゛ゃ゛っ゛！」
さくらねこ星人は彼のテンションにびびったのか、一歩二歩と後ずさる。
「ねェ、さくら星人サン。桜餅はお好き？」
さくらねこ星人は、また、じりっと後ずさる。
「桜餅っておいちいよネ。アナタは関東風が好み？ 関西風が好み？ ３秒以内に答えないとみどりにシマス」
「「…………」」
顔を見合わせたりはしなかったが、戸惑ったさくらねこ星人たちがそれぞれの様子を窺っているのが雰囲気でわかった。
３秒が経った。
「はいバンバンバーン！」
さくらねこ星人たちは慌てたように絵の具を避けたが、体の一部が緑に染まった。
「た、食べたことないに゛ゃ゛！」
怒ったさくらねこ星人たちがさくら色の絵の具で攻撃してくる。スグリはそれを、嬉々として迎撃していった。
あれ、と思ったのは一瞬だった。店――浅葱眼鏡店の前を歩く人の姿が不自然に消えたように見えた。直後、店のガラス戸一面にピンク色の絵の具がべしゃあっとついた。
驚いた浅葱 あやめは、何事かと外に出てみた。その途端、顔に大量の絵の具がかかる。
「……げほ」
ちょっと吸い込んだっぽい絵の具をハンカチで拭き取っていく。綺麗にしてかけなおした眼鏡を通して道の左右を見る。目に入ったのは、桜をモチーフにしたらしい謎の着ぐるみ（としか思えない）で、全てにおいて人の平均よりも体格の良い着ぐるみは、大きな筆を振り回して動きの破天荒さの割に丁寧に街を桜色に塗っていく。桜色テロだ。
「ええと……これは、どうしたらいいのか……」
わけのわからなさに困り果てる。ただ一つ想像がつくのは。
「……彼らは桃色が好きなんだろうか……？」
ということだった。
「厳密に言えば桜色だ」
いつの間にか足元に来ていたテオがそう言い、何が起きているのかを教えてくれた。
「街をさくら色に……」
一先ず状況がわかったあやめは、店に戻って倉庫に入った。記憶を辿りながらとある段ボールを探す。ほどなく見つかったダンボールには、お祭り用のおもちゃの眼鏡が入っていた。中にはカラフルなサングラスもあり、あやめはそこからピンクのレンズのものを探して片端からカバンに入れた。
外に出ると、あやめはいつの間にか大きな筆を持っていた。筆の先には緑の絵の具がたっぷりとついている。
「ええと……これで緑に塗り直せばいいのかな」
とはいえ、争うのは得意ではないし、あやめはさくらねこ星人をこの筆で強制帰還させる気にはなれなかった。
（できれば平和的解決がしたいな……）
少し考えたあやめは、文字や矢印でさくらねこ星人を誘導できないかと壁にメッセージを書き始めた。
「これで、さくらねこ星人を見つけることができるかな」
☆☆☆☆☆☆☆
「ナニコレー、突然のさくら色エリアー！」
街をブラブラしていた風見鶏 スグリは、街がさくら色の絵の具まみれになっているのを見て純粋にびっくりした。
「ナンデスカコレ、この街ってこんなイベントあんの？ シーサイドタウンはファンシータウンに改名でもすんの？ いや、ピンキータウン？ ま、どっちでもイイヤー。 それならそうと言ってくれヨー、面白そうジャンー♪」
スグリはさくら色まみれになったシーサイドタウンを探検しようと一歩踏み出した。そこで、「ろっこんの暴走が起きた為だ」という声が聞こえてきた。
（ん？ 改名じゃない？）
声が聞こえた方を見ると、そこでは猫があやめに事情を説明していた。
「なんかあの灰色の猫しゃべってるんですケド……」
興味深く見つめつつ、ついでに話を聞いているうちにスグリはピンと来た。
「アレがテオかー、初めて見たーナルホドなー」
うんうんと頷いているうちに、あやめは筆を持って別の方向へ歩いていった。気がつくと、周囲では銃やら筆やらローラーやらバケツやらを持った人々がさくらねこ星人にばっしゃばっしゃと緑の絵の具をかけまくっている。
「あ、オレも参戦シマース。混ぜて混ぜてーっ」
スグリは両手に現れた二丁拳銃を持って一番近くにいたさくらねこ星人に駆け出して行った。
「バンバンバンバーン☆」
ノリノリで絵の具を撃ちまくると、緑の絵の具を浴びたさくらねこ星人はぱしゃっという音を立てて消えていく。
「ウヒャー、当てたらホントに強制帰還してら。ガンシューティングしてるみてーで、たーのーしーいー♪」
「仲間がやられたに゛ゃ゛！」
「やっつけるに゛ゃ゛！」
３体のさくらねこ星人が駆けつけてくる。意外にも機敏な動きで肉薄し、絵の具をぶっかけてきた。
「ヒャー！ 来た来た！」
頭からさくら色になりながら、スグリは二丁拳銃を連射した。敗北したさくらねこ星人が消えていく。
「ヤベーヤベー、楽しすぎて目がグルグルしてきた！！！ 世界がどんどん桜餅みたいに見えてきたぜェ」
「に゛ゃ゛！？」
「に゛ゃ゛っ゛！」
さくらねこ星人は彼のテンションにびびったのか、一歩二歩と後ずさる。
「ねェ、さくら星人サン。桜餅はお好き？」
さくらねこ星人は、また、じりっと後ずさる。
「桜餅っておいちいよネ。アナタは関東風が好み？ 関西風が好み？ ３秒以内に答えないとみどりにシマス」
「「…………」」
顔を見合わせたりはしなかったが、戸惑ったさくらねこ星人たちがそれぞれの様子を窺っているのが雰囲気でわかった。
３秒が経った。
「はいバンバンバーン！」
さくらねこ星人たちは慌てたように絵の具を避けたが、体の一部が緑に染まった。
「た、食べたことないに゛ゃ゛！」
怒ったさくらねこ星人たちがさくら色の絵の具で攻撃してくる。スグリはそれを、嬉々として迎撃していった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年08月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年08月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年08月18日 11時00分
