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こねこのふしぎなひみつきち ~愛と葛藤の脱出劇~
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【昼食と作戦会議】
キッチンと一体になっているリビングは小さな食堂ほどの広さがあり、6人用のテーブルが2脚準備されていた。
テーブルには野菜炒めと煮魚、味噌汁、浅漬けと、美味しそうな和風メニューが並べられている。
「実は、慣れていなかったからにゃんこたちのお食事の方に手がかかってしまって。谷咲さんや恵御納さんにも手伝ってもらったのに、簡単なメニューになっちゃったんです」
少し困ったように眉尻を下げて謝る綾辻に、全員から声がかかる。
特に男性陣のフォローはすごい勢いだった。
「なに言ってんすか! すっげー美味そうだぜ!」
「感激だなぁ。こんな素敵なレディたちの手作りをいただけるなんて」
「作ってもらって感謝してる。恵御納も谷咲もお疲れ様」
「いやー。これ、もう十分すぎじゃね? (ろっこん発動するかも)」
とりあえず、そろって昼食を食べ始める囚われ人たち。
話題は、やはり秘密基地についてだった。
特に今は子猫たちも食事に夢中で、大広間から出てこない。内緒の話もできる。
食事を取りながら、主に脱出希望組が集めてきた情報を検討し始めた。
「子猫たちは『秘密』の意味を知っているわけじゃないのか……」
「見方を変えれば、子猫たちも囚われていると言ってもいいと思います」
「うーん。それか、その『月に虹がかかる』までの待機場所みたいな感じ?」
「で、結局全てを知ってるのは、あの猫又管理人ってわけか」
するべきことは見えてきた。
後は、それぞれの決断だ。
食後のお茶を飲みつつ、手を挙げて発言をしたのは八神だった。
「大まかに分ければ、選択肢は2つだと思う。とりあえず子猫たちにつき合うか。できるなら脱出するか」
「俺は脱出するぜ! レディとの約束があるからな!」
八十八旗の言葉に頷きながら、八神はさらに続けた。
「先程調べた通り、自然現象として月に虹がかかる最初のチャンスは満月の今夜だ。最短でも今日の夜まではここに囚われたままになる。しかし、普通に考えるとそもそも日本でこの現象が起こる可能性はとても低い」
「……一晩どころじゃすまないってこと?」
「『月に虹がかかる』ことが自然現象のそれを指しているなら、否定できない。だから留まることを選択するなら、ある程度長期間になる事も考えたほうがいいと思う」
ただし、と八神はバッグから本を取り出した。椿は首を傾げて指摘する。
「あ、シュー君、それってさっきの動物行動学の本?」
「たまたまだったんだが、これはネコ科の動物行動学概論でね。さっきちょっと読んでいたんだけど、猫の習性を考えると、ここは子猫の数が多すぎると思うんだ」
猫は単独行動を好む生きもので、多頭飼いするときは色々注意しなくてはならないことは、猫好きの常識だ。
若い猫や兄弟猫は、比較的仲間を受け入れやすいと言われている。しかし、それでも空間と子猫の数、外に出られないストレスを考えると、この秘密基地内の猫密度は高すぎる。
獣医を父に持つ鈴木も、八神の意見に同意した。
「確かにそれは俺も思ったぜ。それに、よ。どうも子猫ちゃんたちも元気良すぎるっていうか、なんていうか」
「それなんだ。本来1日20時間前後は眠るはずの子猫が、ほとんど起きていて遊んでいる」
「結局、どういうことなの?」
話の展開についていけてない皆を代表して、真境名が問いただす。
八神は、一度深呼吸してから結論を導き出した。
「あくまでも推測だが、この秘密基地はすでに定員を超えているんじゃないか、と思う」
「あ……」
「それに、子猫たちは軽い興奮状態にあるのではないだろうか」
「ということは……」
「以上の2つの点から『月に虹がかかる』日はもうすぐ。つまり、今夜じゃないかと考えられるんだ」
それは、かなり説得力がある説明だった。
「もちろん絶対とは言い切れない。何しろしゃべる子猫に、猫又の管理人だからね。普通の動物の範囲から明らかに逸脱している。でも、可能性は高いと思う」
八神の言葉により、居残り派はある程度決意を固めたようだ。
鈴木は立ち上がって声高らかに言い放った。
「おし! 俺は留まることに決めたぜ。今夜が違ったなら、明日また考えりゃいい。それに『虹』っていうのがちょっと気にかかるし」
「……僕もそうしようと思う。できるなら、最後まで成り行きを見届けたい」
「私も残りますよ! まだまだ子猫ちゃんと遊びたりませんからね!」
静かに頷く恵御納と、遊ぶ気満々の椿。
この3人の居残り宣言によって、もともと脱出に消極的なメンバーは少なくとも今夜一晩は様子を見ることに決めたようだ。
しかし、もちろんその一晩が難しい理由があるメンバーもいる。
いや、むしろそちらのほうが一般的と言えるだろう。どんなに理由があろうとも、拉致監禁であることは変わらないのだから。
「俺はやっぱりここを出るよ。デートの約束を破る訳にはいかないからね」
「予定がなけりゃ、一晩ぐらいつき合ってもいいけどよー。俺も約束があるしなー」
「私も脱出希望です。子猫は可愛いけれど、家族に心配かけたくありませんし」
約束がある2人はもちろん、13歳である新田の言い分は当然だった。
「なら、八十八旗、水守、新田の3人だけでも出られるように、管理人と交渉することにしよう」
「……あの、話し合いで。もし仮に乱暴なことをするんだったら、僕は止めるから、ね」
無表情の中にも断固たる意志をにじませた恵御納の言葉に、八十八旗から明るい答えが返る。
「大丈夫大丈夫! 金持ち喧嘩せずって言うじゃん。俺も荒事は苦手だし、レディの頼みとあらば、喧嘩はしないって約束するよ!」
「……う、うん。ならいいんだけど」
光を放つかのような笑顔で非暴力を誓う八十八旗の謎の迫力に、ややひき気味になる恵御納。
「そうね。じゃあ、どう転んでも大丈夫なように、子猫たちを他の部屋に移動させようか。もし喧嘩とまではいかなくても管理人と言い争いになったら、不安がらせちゃうだろうからね」
最年長者の真境名がゴーサインを出したことによって、皆動き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月05日
参加申し込みの期限
2017年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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