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こねこのふしぎなひみつきち ~愛と葛藤の脱出劇~
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【脱出の手がかり】
舞台俳優のように大げさな動きで髪をかきあげ、カメラ目線(八十八旗主観)で悲しげにまつげを震わせる。
「やっぱり愛する人との『約束』ってやつは、守らないといけないのさ。俺は『約束』は守る男なんだよ」
「にゃにゃ、立派にゃ!」
ろっこん『イケメンの特権』が発動しているのか。それとも単純に信頼を得たのか。子猫たちは大きく頷き、八十八旗に賛同する。
そもそも『イケメンの特権』が猫にも効くのか不明だが、相手は人の言葉を喋る子猫だ。感覚は人間に近いのかもしれない。
兎にも角にも、子猫たちは真剣に八十八旗の言葉を聞いていた。
「だろ? だからどうしてもデートにいかなきゃならない」
「そうにゃ。約束は守らないと男じゃないにゃ」
「うにゃにゃ、約束を守る方がもてるのは、ネコも人も同じにゃのね」
「そのためには、ここから出してもらわないといけないんだ。どうかな。『約束』を守る俺を信じてくれないか? この秘密基地のことは絶対に誰にも話さない。『約束』する!」
八十八旗が子猫達を説得している横では、同じように水守も話しかけていた。
「こういうのも面白いだろ?」
水守が持っているスマートフォンの画面には、ネットゲームの実況動画が流れている。
子猫たちはファンタジー世界に目が釘付けだ。
「にゃ! にゃにか光ったにゃ!」
「ああ、それは魔法だぜ。そら、もう一発」
「すごいにゃ。きれいにゃ」
「このゲーム、実は俺もプレイしてるんだ。もっと派手な魔法だって使えるんだぜ?」
「いいにゃー、見てみたいにゃぁ」
お、乗ってきたな。
水守は言葉を選びながら、子猫たちを誘導してみる。
「とはいってもなぁ。ここじゃネトゲにログインできないんだよな」
「ろぐいん? それって、ゲームができないってことかにゃ?」
「ああ。ここから出れさえすれば、いろいろ見せてやれるんだけどよー。そういや、今夜ネトゲで『約束』してたっけ。どうだ? もしここから出してくれるなら、俺ん家に来て、ネトゲ見てみねーか?」
「……それはすごく面白そうにゃけど、むりにゃ。ボクたちもここから出れないのにゃ」
「出れない? お前たちでもか?」
「そうにゃ。月に虹がかかるまで、ボクたちもここにいないといけないのにゃ」
それは、とても重要な情報だった。
さらわれた人間だけでなく、子猫たちも外に出れないらしい。
ということは、たとえ子猫たちを説得できたとしても、脱出できないのではないだろうか。
同じような情報を、より確実に集めていたのは新田だった。
子猫を膝にだいて優しく撫でながら、会話風に質問をしていく。
「ふーん。『秘密にしたい』理由があるって言うよりは『秘密であることが当然』って感じなのね?」
「そうにゃ。ひみつきちは、ひみつじゃないとひみつきちじゃないにゃ」
「そうなんだ。そういえば『月に虹がかかる』っていうのも不思議よね。いつ来るかとか、どんなものなのか、分かるの?」
「あたいたちは見たこともないし、いつ来るかなんて分かんないにゃ。それは全部クロさまがおしえてくれるにゃ」
「そっか。それなら『月に虹がかかるまで出ちゃいけない』って教えてくれたのもクロ様なの?」
「そうにゃ。クロさまがぜーんぶ教えてくれるのにゃ」
ここまで情報が集まれば、脱出組にとってするべきことは見えてくる。
全ての鍵は管理人である黒い猫又が握っているのだ。
新田は子猫たちから離れると、八十八旗たちの所に向かった。
「って感じです。やっぱり管理人のクロ様と話すのが一番じゃないでしょうか」
「子猫もここを出られないって話だからなー。俺も猫又と話す方がいいと思うぜ」
「よし! ならさっそく行ってみようじゃん」
八十八旗たちが猫又との交渉について話し合っているところへ、別室にいたはずの綾辻が声をかけてきた。
「そろそろお昼ですし、皆さん、とりあえずお食事はいかがですか? なんでも使っていいっていうのでお昼作ってみたんです」
後ろにいるエプロン姿の恵御納や谷咲が持っているお盆には、子猫用の食事皿が載せられていた。
「恵御納先輩に聞いて、こねこ用のお昼も作ってみたわ」
「……僕はちょっと手伝っただけ。でも、子猫が食べても大丈夫な素材だけを使っているから。もしどうしても合わない子には、子猫用の離乳食もあったから、選んで」
「あたしが味見したから大丈夫にゃ! おいしいにゃ!」
「もう、ユキったら。あたし、これでも結構料理には自信があるんだからね!」
「ふふーん。アヤカのほうがうまかったにゃー」
「なにをー! そりゃ確かに綾辻先輩、料理上手だけどさ。低カロリーメニューならあたしのほうが上手いわよ!」
「……ふふ。2人ともとっても上手だったよ。僕ももっと頑張ろうかなぁ」
まとわりつく子猫たちに食事皿を差し出しながら、谷咲はユキと押し問答をしている。どうやら、追いかけっこを通じてかなり仲良くなったらしい。
恵御納は、そんなやり取りを見て微かに頬を緩めながら、管理人の猫又にもご飯をもっていく。
長く黒い毛並みと緑の瞳が美しい猫又は、差し出された食事を見て満足げに喉を鳴らした。
「皆はリビングの方に準備してありますからどうぞ。ちゃんと手を洗って下さいねー」
にっこり笑った綾辻に促され、この場にいる人たちは、早々に食卓へと向かう。
状況の変化に驚き、緊張していたのか、言われてはじめて空腹であることに気がついたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月05日
参加申し込みの期限
2017年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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