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- 00月00日生 00歳
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【新入生歓迎会】ピュアも猛者もまとめてエンジョイ新歓祭！
―― 私たちってまだ寝子高生じゃなかったんだっ！？
大変だよ！ なんとしてもゼッタイ認めて貰わなくちゃ！
新歓祭告知ポスターを見た時から、この日まで気合と興奮のボルテージは上がりっぱなしのパトリシア・プロウライト（Patricia=Oliva=Plowright）は、今にも舞台に飛び出しそうである。
三宅 ゆり主催のこの催し物に参加すると決めてから、嬉しくて仕方ないといったふうに。
「制服！ なんて、私にぴったりじゃない！？ すごくない！？
これって運命だよね、きゃー☆ ねっ、マルクもそう思うでしょ！」
『こっちに振るのか』
いつもの調子で犬耳帽子へ語り掛けた。
パトリシアのろっこん発動によって、帽子から成人男性の声が返される。今までまどろんでいたのか、少々気だるそうに。
「寝子高の制服のいいところはねっ、すっごくアレンジしやすいところだと思うの！」
『俺は制服着れないから分からん』
「パティ、分かってるじゃない」
背後から突如ゆりに声を掛けられれば、あわあわっと振り返るパトリシア。
誰と喋ってたの？ と小首傾げる視線に、興奮しちゃってつい独り言がね！ なんて誤魔化しながら、新入生パフォーマーたちも最後の打ち合わせに胸を高鳴らせた。
◇ ◇ ◇
―― 大分パフォーマンスする人たち、打ち合わせに集まってるねぃ。
講堂内へと入って来た呉井 陽太は、舞台下に集まる生徒たちの中に早坂 恩と桃川 圭花の姿を見つけて寄って行く。
「恩君、圭花ちゃん」
「陽太君、誘導係りしてくれてるのかしら？」
「ま、ねぃ」
「お疲れ様です、呉井先輩」
こっちで他に足りてないとこある～？ なんて聞いてみれば、恩から『そういえば、照明係りが少し足りてないかもって言ってたかしら』と聞いて陽太は了解と軽く返事をした。
二人の司会楽しみにしてるねぃ♪ と応援の言葉を告げた後、ともあれ新入生たちを無事席につかせなきゃと講堂内を往復する陽太。
「ハーイ、新入生はこちらの通路を通って下さーい」
―― うーん。パフォーマンス出ないコたちでも、やっぱりどこか表情硬いかねぃ……。
生徒会長を感銘させて初めて寝子高生と認められるというこの新歓祭だが、そうあっさり受け入れたり開き直れたり出来ない新入生とてそれなりにいる様子。
感銘させられなかったらどうしよう、ってそりゃ思うよねぇ……武道君の性格考えたら、その心配はあんまり要らなそうにも思うんだけどぅ……。
とはいえ、そのような事を新入生に伝えるわけにもいかない。
「２年生と３年生も１つ先輩になったので、席を間違えないように気をつけて下さーい、
……ってあれぇ……？ 武道くーんっ、オレって席どこになるの～？」
「陽太くんそれ説得力無くなるやつだからぁあ！」
ならばと、陽太なりの新入生をほぐす役目も買って出る。
すぐにその意図に気付いた志波 武道の、打って響くツッコミによって周囲の新入生からはクスクスと柔らかい笑みが零れていた。
よしよし、いい感じ。大体埋まったかな。
誘導としての務めはそろそろ必要なさそうだと判断すれば、それでも気を抜かず、見回りに出る陽太であった。
◇ ◇ ◇
―― 懐かしいな～、俺も去年の今頃は……どうだったっけ？
ちゃくちゃくと機材や道具を運びながら、御剣 刀は客席と舞台をちらりと見つめた。
去年は自分たちが寝子高生として認められるために、夢中で舞台に上がっていた。
それが早１年。こうしてスタッフ側に回って、新入生を見守る立場になった自分にまだ新鮮さが伴って。
―― 今日の事がいい思い出になるといいけど……。いや、そうなるよう、楽しんでもらえるよう助力するのが俺たちの役目でもあるよな。
大きく重たい大道具を運ぶのにも、一層気合が入る。
「やっほー、刀君、精が出るね～」
「お、伊藤。おはよう」
さすが鍛えてるだけあって力持ちだねぇ、と剣道部仲間の伊藤 佳奈から声をかけられれば、笑顔で返答する。
「伊藤は何かやるんだっけ？」
「うん。組太刀をやるよ」
「へー」
「……殺陣の速さで、ね……」
「……………まじか」
「親戚の、妹みたいなコが今年新入生で……どうしても一緒にって、押し切られちゃって」
その難しさを即座に理解した刀が、うわぁ……と脳内でイメージしている表情に、分かってくれる人がいるのは嬉しいよ……と遠い目のまま微笑む佳奈である。
「そういえば刀君は、スタッフさんだけなんだ」
「やりがい結構あるからな。舞台での道具運びとかは、その時間が短いほどパフォーマンスに使える時間が増えるから頑張るつもりだ」
「力だけじゃなく、俊敏さも折り紙付きだもんね。頑張ってね」
「おぅ。そっちもな」
互いに激励を送りながら、各自の役割へと戻って行った。
大変だよ！ なんとしてもゼッタイ認めて貰わなくちゃ！
新歓祭告知ポスターを見た時から、この日まで気合と興奮のボルテージは上がりっぱなしのパトリシア・プロウライト（Patricia=Oliva=Plowright）は、今にも舞台に飛び出しそうである。
三宅 ゆり主催のこの催し物に参加すると決めてから、嬉しくて仕方ないといったふうに。
「制服！ なんて、私にぴったりじゃない！？ すごくない！？
これって運命だよね、きゃー☆ ねっ、マルクもそう思うでしょ！」
『こっちに振るのか』
いつもの調子で犬耳帽子へ語り掛けた。
パトリシアのろっこん発動によって、帽子から成人男性の声が返される。今までまどろんでいたのか、少々気だるそうに。
「寝子高の制服のいいところはねっ、すっごくアレンジしやすいところだと思うの！」
『俺は制服着れないから分からん』
「パティ、分かってるじゃない」
背後から突如ゆりに声を掛けられれば、あわあわっと振り返るパトリシア。
誰と喋ってたの？ と小首傾げる視線に、興奮しちゃってつい独り言がね！ なんて誤魔化しながら、新入生パフォーマーたちも最後の打ち合わせに胸を高鳴らせた。
◇ ◇ ◇
―― 大分パフォーマンスする人たち、打ち合わせに集まってるねぃ。
講堂内へと入って来た呉井 陽太は、舞台下に集まる生徒たちの中に早坂 恩と桃川 圭花の姿を見つけて寄って行く。
「恩君、圭花ちゃん」
「陽太君、誘導係りしてくれてるのかしら？」
「ま、ねぃ」
「お疲れ様です、呉井先輩」
こっちで他に足りてないとこある～？ なんて聞いてみれば、恩から『そういえば、照明係りが少し足りてないかもって言ってたかしら』と聞いて陽太は了解と軽く返事をした。
二人の司会楽しみにしてるねぃ♪ と応援の言葉を告げた後、ともあれ新入生たちを無事席につかせなきゃと講堂内を往復する陽太。
「ハーイ、新入生はこちらの通路を通って下さーい」
―― うーん。パフォーマンス出ないコたちでも、やっぱりどこか表情硬いかねぃ……。
生徒会長を感銘させて初めて寝子高生と認められるというこの新歓祭だが、そうあっさり受け入れたり開き直れたり出来ない新入生とてそれなりにいる様子。
感銘させられなかったらどうしよう、ってそりゃ思うよねぇ……武道君の性格考えたら、その心配はあんまり要らなそうにも思うんだけどぅ……。
とはいえ、そのような事を新入生に伝えるわけにもいかない。
「２年生と３年生も１つ先輩になったので、席を間違えないように気をつけて下さーい、
……ってあれぇ……？ 武道くーんっ、オレって席どこになるの～？」
「陽太くんそれ説得力無くなるやつだからぁあ！」
ならばと、陽太なりの新入生をほぐす役目も買って出る。
すぐにその意図に気付いた志波 武道の、打って響くツッコミによって周囲の新入生からはクスクスと柔らかい笑みが零れていた。
よしよし、いい感じ。大体埋まったかな。
誘導としての務めはそろそろ必要なさそうだと判断すれば、それでも気を抜かず、見回りに出る陽太であった。
◇ ◇ ◇
―― 懐かしいな～、俺も去年の今頃は……どうだったっけ？
ちゃくちゃくと機材や道具を運びながら、御剣 刀は客席と舞台をちらりと見つめた。
去年は自分たちが寝子高生として認められるために、夢中で舞台に上がっていた。
それが早１年。こうしてスタッフ側に回って、新入生を見守る立場になった自分にまだ新鮮さが伴って。
―― 今日の事がいい思い出になるといいけど……。いや、そうなるよう、楽しんでもらえるよう助力するのが俺たちの役目でもあるよな。
大きく重たい大道具を運ぶのにも、一層気合が入る。
「やっほー、刀君、精が出るね～」
「お、伊藤。おはよう」
さすが鍛えてるだけあって力持ちだねぇ、と剣道部仲間の伊藤 佳奈から声をかけられれば、笑顔で返答する。
「伊藤は何かやるんだっけ？」
「うん。組太刀をやるよ」
「へー」
「……殺陣の速さで、ね……」
「……………まじか」
「親戚の、妹みたいなコが今年新入生で……どうしても一緒にって、押し切られちゃって」
その難しさを即座に理解した刀が、うわぁ……と脳内でイメージしている表情に、分かってくれる人がいるのは嬉しいよ……と遠い目のまま微笑む佳奈である。
「そういえば刀君は、スタッフさんだけなんだ」
「やりがい結構あるからな。舞台での道具運びとかは、その時間が短いほどパフォーマンスに使える時間が増えるから頑張るつもりだ」
「力だけじゃなく、俊敏さも折り紙付きだもんね。頑張ってね」
「おぅ。そっちもな」
互いに激励を送りながら、各自の役割へと戻って行った。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年08月23日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年08月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年08月30日 11時00分
