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- 00月00日生 00歳
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【新入生歓迎会】ピュアも猛者もまとめてエンジョイ新歓祭！
■全ての演目終了！
鳴りやまぬ手を打ち合う音に、応えるようにして暗闇の舞台がパァッと照らされれば、役者、裏方、このミュージカル劇に携わった一同が一列に介し、一斉にお辞儀した。
そうして一人一人、改めての自己紹介。
「辰砂役の服部 剛や！ どや？ 関西弁で驚いたやろ！」
「もういつその喋り飛び出るか、ハラハラしていたけどね」
「ゆーちゃんひどい！」
「鈴蘭……もとい紫蘭役、そして語り部。弥逢 遊琳でした。
あ、この体の？ 襦袢とか体の見えそうなところは、藍隅の要領で植物描いて。
尾は花簪の藤を、帯の下に挿して上手く隠してあるだけだよ。
耳は、実は去年出してたつまみ細工のリメイク。作り方興味ある人は、簡単だから遠慮なく聞きに来てね」
「Ｊ機関が奏者、嶋神一柾役、神嶋 征一郎だ」
「烏天狗の烏扇、あとその他雑魚妖でしょっちゅう斬られ役しておったぞ。小犬丸 信乃でござる！」
「メンバーのメイク、スタイリスト担当。あと信乃さんの早着替え専門手伝い、鴉取 荘助。
メイクや着付けは、弥逢くんも手伝ってくれたよ」
「……妖、勿役、霧谷 朧でした」
余裕溢れる３年生に引き続き。
「緑簾役、楢木 春彦っす！ ……なんだろ、俺の役の扱い、たまに酷くなかったっすか！？」
「気のせいだろ」
「ああ、気のせいだよ。一柾さんの後輩奏者役、篠崎 響也でした」
「牡丹の妖、紅輝獅子こと獅子目 悠月だ。俺たちの劇が、演奏が、少しでも皆の心に響いていることを願う」
「同じく牡丹妖、暗夜の光ことオルカ・ヴィヴァルディだよ。
今日の演奏、そして悠月の艶やかな姿を俺はずっと忘れません！」
「演奏は分かるが、俺の衣装姿が何か関係あるのか……」
「染井役、花厳 望春です。
あんまり目立った事はしてないのに、なんか最後おいしいとこ持ってく役ですごい緊張しました」
「あんな刀使う殺陣堂々と演っておいてか？」
「観客席にいる望春の友達とか、ビックリしてる奴多いと思うぞ」
やたらと濃い１年を送った経験値か、２年生組も和気あいあいと。
そして最後に新入生たちも続々と自己紹介を終えて、最後の２人。
「Ｊ機関の新人、紅 幸太郎役。藍川 慶介です！
こういう先輩たちの中で俺もずっと成長できそうな気がします。寝子高に来てよかったです！」
「同じくＪ機関の新人、文月こと史越 奈津樹でした。
この役は新入生の俺に近い立ち位置で、自然体で演じられるのがありがたかったです。
シグレ先輩、ありがとうございました」
どういたしまして、と微笑んでから。
「監督・演出兼役者、シグレ・ナイトウォーカー。
幻刀奇譚、お楽しみ頂けただろうか。全学年全学科が集結したメンバーでお送りさせて頂きました。
……こら舞台上の数人、『あれ全学科？』という顔をするな。今頃知った奴は後で皆に聞いて回れ。
最後に、勇気とチャレンジ精神を持って挑んでくれた新入生諸君に、改めて拍手を！」
笑いを取り入れながらの舞台挨拶の締め、観客席からは全員が捌けても暫く拍手が鳴り響いていた。
◇ ◇ ◇
全ての演目終了！ の声が司会者から告げられる。
会場の端の方で、御巫 時子は五十嵐 尚輝と共にずっとパフォーマンスを鑑賞していた。
その瞳はやや涙ぐんでいる。
「いやぁ……毎年思いますが、今年は一段と素晴らしい舞台ばかりでしたね」
「凄かったです……」
自分の言葉の後に、ふっと笑った吐息が聞こえて。
時子は恥ずかしそうに目元をぬぐう。
「す、すみません。皆さんの練習を思うとついうるっと……」
「謝る必要なんてありませんよ。努力の賜物を、こうして御巫さんのように感動してくれる人がいるのはとても嬉しいことだと思いますから」
まだ気恥ずかしそうにしながらも、尚輝を見上げお礼のようにニコリと微笑んでから。
「先生も楽しんでましたか……？」
「はい。っと、教師としてはこんな純粋に楽しんだと発言しちゃまずいかな……」
「ふふっ」
先生が楽しんでくれたのなら自分にとっては何よりうれしい。
鈴が鳴るように小さく笑みをこぼす時子であった。
◇ ◇ ◇
―― シグレたちすっごい頑張ってたんだなぁ……。
別方向の客席では、ロベルト・エメリヤノフが余韻に浸っている。
悠月はもはや神々しいよね。あの格好今度家行った時してくれないかなー、衣装は学校保管で無理かなー、なんて耽った後、隣りの胡乱路 秘子へと声をかけた。
「ものすごい完成度高い劇だったね！」
「ええ、本当に。……うふふ、刀握る初々しい立ち振る舞いもステキでした」
「そうそう、なかなかの美少年もいたよねっ。ほんと、可愛かったなぁ」
薄々実感していた、共通なる話題に華を咲かせる二人の姿があった。
鳴りやまぬ手を打ち合う音に、応えるようにして暗闇の舞台がパァッと照らされれば、役者、裏方、このミュージカル劇に携わった一同が一列に介し、一斉にお辞儀した。
そうして一人一人、改めての自己紹介。
「辰砂役の服部 剛や！ どや？ 関西弁で驚いたやろ！」
「もういつその喋り飛び出るか、ハラハラしていたけどね」
「ゆーちゃんひどい！」
「鈴蘭……もとい紫蘭役、そして語り部。弥逢 遊琳でした。
あ、この体の？ 襦袢とか体の見えそうなところは、藍隅の要領で植物描いて。
尾は花簪の藤を、帯の下に挿して上手く隠してあるだけだよ。
耳は、実は去年出してたつまみ細工のリメイク。作り方興味ある人は、簡単だから遠慮なく聞きに来てね」
「Ｊ機関が奏者、嶋神一柾役、神嶋 征一郎だ」
「烏天狗の烏扇、あとその他雑魚妖でしょっちゅう斬られ役しておったぞ。小犬丸 信乃でござる！」
「メンバーのメイク、スタイリスト担当。あと信乃さんの早着替え専門手伝い、鴉取 荘助。
メイクや着付けは、弥逢くんも手伝ってくれたよ」
「……妖、勿役、霧谷 朧でした」
余裕溢れる３年生に引き続き。
「緑簾役、楢木 春彦っす！ ……なんだろ、俺の役の扱い、たまに酷くなかったっすか！？」
「気のせいだろ」
「ああ、気のせいだよ。一柾さんの後輩奏者役、篠崎 響也でした」
「牡丹の妖、紅輝獅子こと獅子目 悠月だ。俺たちの劇が、演奏が、少しでも皆の心に響いていることを願う」
「同じく牡丹妖、暗夜の光ことオルカ・ヴィヴァルディだよ。
今日の演奏、そして悠月の艶やかな姿を俺はずっと忘れません！」
「演奏は分かるが、俺の衣装姿が何か関係あるのか……」
「染井役、花厳 望春です。
あんまり目立った事はしてないのに、なんか最後おいしいとこ持ってく役ですごい緊張しました」
「あんな刀使う殺陣堂々と演っておいてか？」
「観客席にいる望春の友達とか、ビックリしてる奴多いと思うぞ」
やたらと濃い１年を送った経験値か、２年生組も和気あいあいと。
そして最後に新入生たちも続々と自己紹介を終えて、最後の２人。
「Ｊ機関の新人、紅 幸太郎役。藍川 慶介です！
こういう先輩たちの中で俺もずっと成長できそうな気がします。寝子高に来てよかったです！」
「同じくＪ機関の新人、文月こと史越 奈津樹でした。
この役は新入生の俺に近い立ち位置で、自然体で演じられるのがありがたかったです。
シグレ先輩、ありがとうございました」
どういたしまして、と微笑んでから。
「監督・演出兼役者、シグレ・ナイトウォーカー。
幻刀奇譚、お楽しみ頂けただろうか。全学年全学科が集結したメンバーでお送りさせて頂きました。
……こら舞台上の数人、『あれ全学科？』という顔をするな。今頃知った奴は後で皆に聞いて回れ。
最後に、勇気とチャレンジ精神を持って挑んでくれた新入生諸君に、改めて拍手を！」
笑いを取り入れながらの舞台挨拶の締め、観客席からは全員が捌けても暫く拍手が鳴り響いていた。
◇ ◇ ◇
全ての演目終了！ の声が司会者から告げられる。
会場の端の方で、御巫 時子は五十嵐 尚輝と共にずっとパフォーマンスを鑑賞していた。
その瞳はやや涙ぐんでいる。
「いやぁ……毎年思いますが、今年は一段と素晴らしい舞台ばかりでしたね」
「凄かったです……」
自分の言葉の後に、ふっと笑った吐息が聞こえて。
時子は恥ずかしそうに目元をぬぐう。
「す、すみません。皆さんの練習を思うとついうるっと……」
「謝る必要なんてありませんよ。努力の賜物を、こうして御巫さんのように感動してくれる人がいるのはとても嬉しいことだと思いますから」
まだ気恥ずかしそうにしながらも、尚輝を見上げお礼のようにニコリと微笑んでから。
「先生も楽しんでましたか……？」
「はい。っと、教師としてはこんな純粋に楽しんだと発言しちゃまずいかな……」
「ふふっ」
先生が楽しんでくれたのなら自分にとっては何よりうれしい。
鈴が鳴るように小さく笑みをこぼす時子であった。
◇ ◇ ◇
―― シグレたちすっごい頑張ってたんだなぁ……。
別方向の客席では、ロベルト・エメリヤノフが余韻に浸っている。
悠月はもはや神々しいよね。あの格好今度家行った時してくれないかなー、衣装は学校保管で無理かなー、なんて耽った後、隣りの胡乱路 秘子へと声をかけた。
「ものすごい完成度高い劇だったね！」
「ええ、本当に。……うふふ、刀握る初々しい立ち振る舞いもステキでした」
「そうそう、なかなかの美少年もいたよねっ。ほんと、可愛かったなぁ」
薄々実感していた、共通なる話題に華を咲かせる二人の姿があった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年08月23日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年08月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年08月30日 11時00分
