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■開演:「幻刀奇譚」
受け継ぐ古きもの、語り継ぐ新しきもの、どちら失くしてどちらの存在意義がありませう。
現世は外つ国を介した変革の時代……。
古の象徴たるや 妖(あやかし)たち
新の象徴たるや 退魔機関……通称『J機関』
魂携えて生きるには、互いに譲れぬものがあり過ぎましょう
もはや堰を切って水が流れるが如く命の炎削り合う 己が意思たちと信じて
真実はさておきに……――
突如照明が暗くなれば、まだざわついていた講堂内が一気に静けさに満ちていく。
見計らった頃、
弥逢 遊琳
の厳かな声音が響き渡った。
真っ暗な舞台に、ぼんやりと浮かび出す衝立。
その向こうから語りと縫い合うように古琴の旋律。
姿見えぬ語り部が、笑みとも哀愁とも取れぬ面妖な言の葉を紡いでいく。
まなこを開いていただけ。音を拾っていただけ。
そんな我でよろしければ紡ぎませうか
鈴蘭とでも御呼びなさい
現世がどのような姿か気になるならば ではただ語りましょうぞ……――
一度激しく弦が弾かれる。
すぐに静けさを誘うように、古琴が小さくなっていき。
次に講堂内に響いたのは、それまでの妖しくも幻想的な空気をある意味ぶち壊す、そんな素朴音。
ちりんちりーーーんっ♪
え。すごい聞いたことある……っ。
激しいギャップは演出として大成功であろう。
観客たちからポカンとした空気が醸し出された瞬間、客席後ろの入口がばーんっ!と開いたと思えば、自転車にまたがった
服部 剛
が『あっはっは!』と笑いながら登場した。
以後、しばし舞台の世界をお楽しみください。
「便利だなこの自転車とやらは! おっと失敬、お嬢さん。いかんいかん、速すぎても危ないのだな」
「辰砂(しんしゃ)殿! それで本当に見回り出来てんのかっ?」
自転車で往来(観客席)を突っ走る辰砂(剛)へ、いつの間にか明るくなった舞台上から男が叫ぶ。
辰砂と呼ばれた男と、ほぼ同じ装い。それはJ機関の制服である。
「そこの嶋神 一柾(
神嶋 征一郎
)、堅い事を言うな。何でも新たにやって来た文化は楽しむべきだろう」
「仮にも中尉でうちの隊の隊長殿がそれじゃあ、新人たちに示しがつかん」
「まぁまぁ一柾さん。俺も乗ったことあるけど本当に結構楽しいんだよ、自転車」
「響(
篠崎 響也
)は辰砂殿を甘やかすなっ」
全く毎度毎度……とぼやく一柾へ、自転車から下りた辰砂が舞台に上がり笑いながら寄って行く。
平和な一刻のそんな風景。
しかしそこへ異変を告げる古琴の音が再び鳴り響き、新たに制服姿の男が大声を上げながら飛び込んできた。
「大変だ!! 隊長!!」
「いきなりなんだ緑簾(りょくれん=
楢木 春彦
)。
また辰砂殿が飛びつきそうな目新しい物でも見つけてバカ騒ぎする気か?」
「そりゃ嶋さんに比べたら俺もよく隊長と同じ事してっけど……ってンなこと言ってる場合じゃねえ!
新人たちと妖もんがぶつかっちまったみてーなんだって!!」
「なんだと……っ?」
瞬間、それまで豪快な笑顔絶やさずにいた辰砂の表情が一変する。
「向こうの橋渡って来た町民に聞いたから、多分間違いねぇ。あっちの方へ新人たち見回りに向かってたし」
「それを早く言え!!」
「行くぞ!」
返答する一柾の横を駆け出す辰砂。
尊敬する隊長としての雰囲気を一瞬で纏った背中見つめれば、迷うことなく一柾を始め響と緑簾も後に続いた。
(暗転)
薄暗い中に、刀と刀が打ち合わされる音がする。
刃交えるはJ機関の新人(新入生)たちと、黒い衣を纏った数多の妖(黒子役な上級生たち)。
まだ力の弱い妖たちのようだが、自分たちを排除しようとする退魔士たちを数によって負かそうと次々襲ってくる。
そこへ力強く鳴り出したヴァイオリンの旋律。
和をメインとした中に、アップテンポのリズムを刻む。まるで古き音を新しき音で上書きするかのように。
「文月(
史越 奈津樹
)! もっと力与えるからそれ以上圧されるな!」
「で、も……幸太郎っ、俺は……っ」
「いくぞ妖ども……っ、J機関が新人奏者、紅 幸太郎(
藍川 慶介
)……藍玉とともに、参る!!」
―― ……ああ 伝え忘れていもうした
この時代、奏者と呼ばれし者が人の子にも妖にも在りますのを
彼らは歌や楽器の織りなす旋律で、認めし者へと力を送る
ゆえに力とはその者の腕前だけに非ず
戦いの度に、奏者の込める想いによって力関係が移りゆく
長きに渡る戦にて、決着長引く所以もここにあり ――
鈴蘭(遊琳)の語りに被さって、ヴァイオリンと刃の音色が複雑さを増していく。
J機関の持つ武器や楽器は宝石の名を持つ、彼らの友であり相棒也
はてこの初々しき奏者なるは、アクアマリンであろうか……
正義を信じ妖憎しの心持て 中々に力満ちる旋律に おや妖たちが押され始めた ――
文月が横一閃に大きく刃を振り切った瞬間、妖たちがまるで突風に煽られたように大きく宙に舞い吹き飛んだ。
出だしの合戦時よりどんどんと良くなる新入生たちの動きに、袖では上級生たちが『ほぉ』『やるー!』と感心の瞳で見守っていたり。
気付く者は気付いたかもしれない。慶介の織り成すヴァイオリンの音に微かにフツウとは違うモノが混じっていることに。
―― 以前の俺ならこういう大きな舞台なんて逃げ出していただろう、けど。
今日は、この舞台は、迷惑かけるわけにはいかない……成功させるんだ……!
それは慶介の決意に応えた、無意識なろっこんの力。
すぐの出番に待機する征一郎と響也の目にも、慶介のヴァイオリンからまるで太陽から降り注ぐエネルギーが如く陽射色した光が、舞台の役者たちを鼓舞させているのが見えていた。
最後に残った小物妖として、盛大に回転しながら受け身をとって袖へと転がってきたのは
小犬丸 信乃
。
自身の役の出番以外も、『切られ役なら任せてくだされ!』と黒子としてアクションに加わっていた。
「信乃さん大丈夫?」
「なんのこれしき、まだまだ余裕じゃ! 今日は一段と身体が軽いしのっ」
新入生たちの殺陣を一際映えさせているのは、この信乃のアクションによるところが大きいのもある。
こうした魅せる舞台では、切られ役の上手さで観客の目に映る相手の強さも決まる。
小声でやり取りしては、信乃の早着替えをずっとフォローする
鴉取 荘助
。
斬られては違う装束になりまた出番となる信乃を、その度迅速に髪もメイクも整えて。
―― はー……正面から眺められないのだけは悔しいけど。
まぁちゃんと録画はしてあるし。
普段の、愛らしくもコロコロ表情変える信乃とは違い、常に真剣な顔で次に備える信乃さんの姿をしっかり堪能しつつ。
やっぱ役得だなぁ、と満足そうな荘助が在った。
「……黒端(くろはし)、よく頑張ってくれたね……」
「これで粗方退いた、か……?」
ブラックスピネルのイメージ放つ黒光りした刀を文月(奈津樹)が労う横で、息を切らせヴァイオリンを下ろす幸太郎(慶介)。
そこへ、まるで最初からその場に居たかのように、ゆらりと影が立っていた。
「……随分派手にやり合ったようですね……」
「!? おまえいつから……?」
「ああ、今通りがかったばかりなのですけど」
とても落ち着いた、一見穏やかな声のトーンの中に先程までの妖たちとは違う力を幸太郎は感じ取った。
一歩引いて睨む先。淡い桜色の羽織に新芽見える枝を髪に挿した人物は、気にするでもなく通り過ぎようとする。
「俺は文月。貴方の、貴方の名は……」
「ご丁寧に名乗られたら返す他ありませんか。染井(
花厳 望春
)、と申します」
「待て! 男……いや女か? 仮に女だとて妖ものなら容赦はしないぞ!」
「……性別など無意味。このハンパな身の上には特にね……」
「ハンパ……貴方は、もしかして混血なのか……?」
敵意を向き出す幸太郎を制するように、文月は静かに問いかけた。
「だとしたらどうするんですか」
「決まっている! 纏う力が妖のそれと同じ、ならば斬るまでだ」
「いやですよ、俺とあなたが戦う理由なんて、ないじゃないですか」
「人と妖、それで戦う理由がないはずが無いだろうっ」
「そうですか。あなたがどうしてもと言うのなら、俺がお相手しましょう。……さあ、来いよ」
「待って幸太郎!」
殺気を露わにした幸太郎へ、流れる動作で腰の刃へ手をかけた染井を見た瞬間、文月に鳥肌が立った。
染井が一歩踏み出したのと同時に、水面に波紋が広がるが如く風の刃が幸太郎を襲う。
攻撃を繰り出したはずの染井の周囲は音もなく。いつの間にか抜刀していた刀をシンッと収めれば、まるでその姿は時が止まったかのよう。
動と静の狭間で、空気が震えたのは染井の微笑みからだった。
「……よくかわしましたね」
「間一髪……!!」
「隊長……!」
幸太郎に向かった攻撃を、寸での所で辰砂(剛)が飛び込んだ勢いのまま幸太郎を抱え込み避けさせていた。
文月が安堵の色を浮かべ駆け寄っていく。
彼らを守るようにして、緑簾(春彦)が槍「橄欖(かんらん)」を握り締め染井と向かい合った。
一柾と響が奏者として構えれば、多勢に無勢であるにも関わらず染井はより好戦的な瞳を讃える。
一触即発の空気が場に満ちた時、両者の間をまるで隔てるように糸が張られた。
「これは……、『勿(なかれ)』」
まだ強い口調を帯びたままの染井が振り向くと、足音無く姿を見せたのは新緑の羽衣を被った妖。
勿(
霧谷 朧
)と呼ばれた妖が、手首返せば張られた糸が引いていく。
「温もりを忘れるなかれ、仲間を忘れるなかれ、勿失勿忘」
「……そうですね。勿忘草の化身であるキミは、何より忘れられることを恐れる……
すなわち、覚える者がいなくなること、仲間たちが消されることを……」
『そんなキミの前であんな大物と戦うのはやめておきましょう』と呟いた染井は、刀から手を離し踵を返す。
「俺を仲間と思ってくれてるのは、妖の中でもキミくらいですよ」
「戸惑うなかれ、己を失うなかれ……」
「ああ……」
「! 緑簾、追わなくていい!」
「どうしてだよ辰砂隊長!」
「幸太郎たちは消耗している。向こうが引いてくれるのならこちらも今は引くべきだ」
「あんな危険そうな奴放っておいていいのか!?」
「落ち着け脳筋」
「ちょ! 嶋さん突然ひでぇ!?」
「なんだ、突っ込み返せる程度にはまだ冷静だったか」
「う………」
返しようが無かった緑廉が改めて周囲を見れば、傷ついた新人たちの姿が目に入る。
ようやく走り出そうとしていた足を引いて、緑簾は新人たちへと手を貸した。
「……厄介なのはあいつらじゃねぇ……他にいる……」
「うん? 一柾さん、何か言ったか?」
「何でもねぇ、自分らも戻るぞ響」
機関本部へと向かう仲間たちの最後尾で。
思い詰めた瞳で俯く文月に気付く辰砂。
「どうした、傷が痛むのか?」
「隊長……いえ。それは大丈夫です。……ただ」
文月が、真っ直ぐに辰砂へと向かい合う。
「妖は……彼らはすべて悪しきモノなのでしょうか……?
彼らの相手をしていると時々、痛むんです……胸の奥が」
こんな自分が隊に居ては、足手まといでしょうか……と問う文月。
暫し真摯な瞳を受け止めてから。
辰砂は文月の頭をわしゃっと撫でた。
「な、なんですか……っ」
「いや。お前はお前の信念で動いていい」
「信念、ですか」
「おぅ。迷いがあるなら、その迷いごとぶつけて戦え。大丈夫だ、仲間がいるだろう?」
「……はい」
「それに、こんなに頼もしい隊長もな」
「……隊長、それ、言わなければ格好いいやつです」
ようやく笑みを作り、少しすっきりとした文月の背中を見送って。
舞台に一人、辰砂(剛)が佇む。
「……お前のような者がいると、救われる」
スポットライトに映し出された辰砂。その下ろされた左側の髪が掻き上げられると、下に隠れていた頬が、そしてそこにある龍の鱗のようなモノが顕わになった。
「……正体が妖と知られれば、敵だと疑われるだろう。
疑われるのは、慣れてるさ。それでも、俺は人を……未来を守る」
ぱさりと髪が戻り顔全体を覆い隠した。
拳をぎゅっと握りしめる。
「俺達妖は歴史を守ることは出来ても、作ることは出来ない。歴史を、時代を作るのはお前達人間なんだ」
自身の痛みを決意に変えた言葉が鳴り響く。
辰砂が空を仰いだ瞬間、暗転した。
そのままの次の場面へ行くかと思いきや、辰砂が立っていた反対方向の舞台にうっすらライトが照らされて。
「やれやれ……もう少し牙を剥いてくれないと、面白さが半減するのだが」
まるで夜の終わる彼方より震わす声。
深淵色に唯一浮かぶ白き花弁思わせる結紐を、指で弾いて。
「まぁ良いか。牡丹の王たちが出てくれば、余裕もなくなるであろうしな。
この終夜(よすがら)を、もっと楽しませてくれ……人も妖も……」
古樹の根元、一輪の白き花へ歩み寄れば笑みと共にその姿は闇夜に溶けた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
64人
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シナリオガイド公開日
2017年08月23日
参加申し込みの期限
2017年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月30日 11時00分
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