【新入生歓迎会】ピュアも猛者もまとめてエンジョイ新歓祭！｜リアクション

【新入生歓迎会】ピュアも猛者もまとめてエンジョイ新歓祭！

■「お待たせ出番です！」by.司会者―ズ

「まずは、この日のために練習を重ねてくれたパフォーマーを始め
　ずっと準備やフォローで動いていたスタッフさんたち、皆、本当に本当にお疲れぃ！
　改めて！　生徒会長の志波武道だー！」

　舞台上が片付けられ、各々がパフォーマンスたちの感想をこぼし談笑し合っていた中。
　志波武道の清々しい表情と声が舞台上に現れた。

「ところで主に上級生たちに一つ問いたい。
　なぜ！　ＷＨＹ！　誰も俺に脱衣振らなかったの！？
　いつでも着脱はスムーズに出来るよう準備万端だったのに！」

　それはむしろ愛だよ、とか客席から笑い声と共に聞こえた気がした。
　案の定、ぽかん、とする新入生たち。あれ、入学式の時は爽やかな感じだったけど、あれ？
　ごほんっ、キリッ☆　と仕切り直した武道が壇上中央で声高に発する。

「それではっ、俺、生徒会長サンが感銘を受けたパフォーマンスがあるのか！
　発表しまっす！
　感銘を受けたのは～～～～～…………

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　（「会長……溜めすぎです……っ（マイクoff）」by.桃川）
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　驚くなかれ！　感動したパフォーマンスは……
　　な　ん　と　全　部　だ　あ　あ　あ　あ　あ　あ　あ　あ　あ　あ　！　！　！　」

　新入生たちの表情が、緊張から安堵と喜びの色へと変わっていく。
　上級生たちからは、うん出し物の途中からそんな気はしてた、な空気が漂った。
　それでも、おめでとうっおめでとう新入生たち！　と武道が拍手すれば、称え労うように新入生たちが集う客席へ向けて、生徒一同からも拍手が贈られた。

「正直、『寝子高生として認められるかどうか』なんて聞かされたら、とても緊張したと思う。
　その中で、こんなに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて、生徒会長として心から感謝を伝えたい。
　１年生たち、どうもありがとう！！」

　ばっさぁ！
　ああ、今一瞬凛々しく真面目になったと思っていたけれど。
　またも口をぱかーっと開ける１年生ズ。
　至って普通な上級生たち。それと同じ表情を、照明室の呉井陽太も浮かべていたり。
　――　うん。武道くんは脱ぐよねぃ。　知　っ　て　た　☆
　彼が舞台に上がった瞬間から、もう照明ボタンに手を添えていた陽太である。
　はいキタ！　とばかりに派手な照明スイッチＯＮ☆
　ピカーッと七色に変化するスポットライトを浴びる中央で、武道が海パン姿でムキッとポーズを決めては変えて、決めては変えて。

「この瞬間から！　君たち新入生は！　寝子高生ＤＡ☆」

　やたら勇ましい曲が、鴻上彰尋の人差し指一つでかけられる。
　慣れ切った上級生たちが、囃し立てるように手拍子送れば、ようやく場の空気に順応してきた新入生たちからも一人、また一人と手拍子が送られ、ノリノリな生徒会長のパフォーマンスで幕を下ろすのだった。

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