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【新入生歓迎会】ピュアも猛者もまとめてエンジョイ新歓祭!
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■
「熱いダンスの次は、コメディフラミュージカル!……ってなんでしょう気になる!」
「わ! 優木先輩、スタッフなんですか!? お疲れ様です」
「響、もうすぐ出番か? 頑張ってくれ」
「ありがとうございます!」
たまたま舞台袖へ、後半の組の楽器などを丁寧に運びにきた
優木 遥斗
を見つけて、剣道部の先輩へといそいそ寄って行けばどこか嬉しそうに言葉をかける蒼留人。
無愛想を時折気にしている遥斗だが、内面からにじみ出る優しさはちゃんと新入生たちにも伝わっており。
入学式早々から、すでに『剣道部にとてもイイ先輩がいてね』なんて蒼留人を始め一部には知れていたりするようだ。
蒼留人の後ろにいる、同じパフォーマンスグループらしい新入生たちに気付けば、片手を上げ激励としてすぐに次の運搬作業へと戻っていく遥斗を見つめ。
「うぉ。寡黙そうだけど優しそうな先輩だな」
「踊ったら絵になりそうな、イイ筋肉してそうだったネ」
かようとミミからもそんな第一印象な言葉が飛んでいた。
その瞬間、ビーッと幕が上がる合図。
さぁ、幕が上がりますわ。私たちのフラミュージカルの幕が。
澄んだ青い瞳が、キラリと光った気がした。
「新入生のみでのフラミュージカル、『フラダンスの犬』」
告げられた演目名に、うん? とどこかで聞いたようなデジャブを感じた観客が、思わずパンフレットに目を落とせばなるほど。配役名から元ネタを知っている者は頷いた。
・主人公。不幸の星のもとに生まれた少年ネコ:
響 蒼留人
・ネコの愛犬。パトニャッシュ:
高杉 かよう
・ネコの片思い相手の少女アロマ:
マーガレット・ライカー
・天使(兼BGM担当):
ミミ・アハユル
スポットで明るくなった舞台に視線が集中すれば、出だしから行き成りの告白台詞が飛ぶ。
「キミが好きだ」
「ごめんなさい、ネコ、私は3次元男子に興味な……はっ! いえ、パトニャッシュが好きなの」
「そんな……アロマ……僕より犬がいいのか?!」
きっとあのラストの感動シーンを再現する内容が、………あれ???
予想していた展開から斜め上にぶっ飛んだ台詞たちに、観客の心はある意味興味津々で釘付けになった。
―― 劇とはいえ可哀想な役だなぁ、響……。
『本当にごめんなさい……パトニャッシュのことは安心して。後で必ず引き取りにくるわ!』
そう言い残して涙ながら去って行くマーガレットの背中を見ながら、ついつい男心として響の立場を同情する かよう。
そんなかようの瞳に、今ハケたばかりのマーガレットがクルリッと振り返り突如カンペを出してきた姿が捉えられる。
うん? え? じゃれろ? 舐め回せ? 響を?
確かに台本では、落ち込んだ響ことネコ少年を慰める演技だったが、練習中は少しすり寄ったり前足でぽんぽんとかしていた程度だったはず。
―― ああー……犬だから、そういうものか?
かよう、美人な脚本家に指示されたらば仕方ないよなと、あっさり従った。
すりすりすりすり。
(さすがに直に舐めたら咄嗟に殴られそうだから)舐めてるフリで、顔を近距離にくっつけて。
―― ちょ、まっっ。高杉、やり過ぎじゃ……!?
想定外な相手の演技に焦った蒼留人が、どうすればと袖の方を見やれば、マーガレットがキッと睨んでいた。
嫌そうな顔をしない!
明らかにそう語っている。演技続行のようである。
「ぱ、パトニャッシュ……僕のことをそんなに……僕も、離さない」
「わんっ」
「パトニャッシュ、逃げよう。君をアロマに渡しはしない!」
ぎゅっと抱き合って愛の逃避行を誓う一人と一匹。
そんなシーンを、マーガレットはいつもの涼やかな瞳にやたら熱を込めて見つめて堪能していた。
―― ネコ少年とパトニャッシュの濃厚な絡み合い……なんておいしいのでしょう。
ニヤリ、と心の中で計画通りとガッツポーズしていたり。
「マーガレット、なんかやたらと客席から、特に女生徒からキャーッて喜んだ声があがってるみたいだけどー。
こういうの、日本では人気なのかしら?」
「さぁ。原作でも主人公と犬は男性ですから、原作準拠です。人気ならたまたまですわね」
ひそひそ声でミミから声をかけられれば、しれり、と言ってのけたマーガレットである。
ネコ少年とパトニャッシュが舞台袖へと一旦ハケれば、一時暗転。
次に照明が明るくなった時には、舞台の真ん中に大きな額縁の絵が飾られていた。
物語を知っている観客なら、ああいよいよ(一応)あの場面かな? と察したことだろう。
それは再び姿を見せたネコ少年こと蒼留人も同じであった。
あとちょっと頑張れば……終わる! という気合の下でパトニャッシュと抱き合いながらもとい抱えているふうに移動しながら、舞台中央まで来れば絵画を見上げた。
「これがルーニャンスの絵? 待て、これは……」
練習の時にあった物と違うことがハッキリと分かった挙句、蒼留人はその描かれている内容に驚愕の目を見開く。
固まったネコ少年の様子がおかしい事に気付いたパトニャッシュことかようが、同じようにまじっと絵を見つめてみた。
―― ……おいおい。
大道具としてマネて作った、某聖人が昇架される絵がいつの間にか入れ替わっていたのだ。
確かに屈強な男たちの手によって担ぎ挙げられる様子は似ていなくもない、が。
どこからどう見ても明らかに、屈強な男が線の細いイケメン風になっており、こう、その、ボーイズたちがラブしている、そんな絵だったのだ。
(ABCでいうB手前止まりであったのは、観客がいることへのささやかな配慮……だったのかもしれないが)
バッタ―――――ンッ!
―― あ! おい響っ?
そのテのブツが姉の影響で殊更にうけつけなくなっている蒼留人、それは綺麗に崩れ落ちた。完全に素で。
演技的には問題ないっちゃ無いがさてどうしよう、とパトニャッシュがネコ少年の傍らで(これまた素で)困惑顔をしたところに、ポロンポロローン♪ と音色が鳴った。
天使がフラダンスを踊りながら迎えに来たのである。
照明(=
呉井 陽太
)が良い仕事をして、フラの曲に合うよう神々しさの中に熱さを宿したような、客席から見たら一体何色を組み合わせたらあんな素敵舞台照明色が出るんだというふうな、そんな光の中。
ネコ少年を踊りながら迎えにきた天使によって、ネコ少年はパトニャッシュと共に明るく一緒に踊りながらフェードアウトしていった。
(正確にはこと切れた蒼留人をミミ一人では運べなかったので、かようがアドリブ利かせて上手く踊りに合わせ一緒に引きずるように運んで行った)
えっと、オチ? オチでいいのかな!?
拍手していいのか戸惑いの空気を観客席がはらんだタイミングで、ミミが勢いよく再び舞台へ飛び出してきた。
マーガレットも共に、竹筒持って。
「レッツ! バンブー!!」
フラフラと踊りながら、突如軽快なリズムでミミとマーガレットが竹筒を両手に持ちあって、コンコンと舞台の床に打ち鳴らす。
全員(蒼留人除く)が役柄の衣装をバッと脱げば、華やかなフラの衣装へチェンジ。
あ、大団円? 大団円ってことでOKっ?
真っ先に悟った生徒会長が周囲をリードするように、竹筒のリズムに合わせ手拍子し出せば、
次第にその音は大きくなり一瞬意識手放していた蒼留人を無事起こした。
「……ハッ?!」
「ほい響、バンブーバンブー」
最後の盛り上がりだぜ、とかようは目配せしながら、竹筒を巧みにジャンプしてはファイヤーダンス(本当に火は使えなかったので炎に見せた赤い布を付けた棒持って振り回す)を披露するかよう。
はははっ、なんかわかんねーけど楽しくなってきたなー!
流される性格もここまでくれば才能である。何とも器用な芸を身に着けたかようがいた。
ミミとマーガレットが蒼留人に視線で促す。脱げ! 踊れ! と。
え、俺も踊るのか? と視線で返す蒼留人がじれったくなったミミが、問答無用でネコ少年の服を剥ぎ取った。何故か盛り上がる一部の観衆。
―― く、くそっ……こうなったらヤケだ!
蒼留人も加わってバンブーダンスをこなせば、音楽が転調しゆったりとしたリズムへ戻る。
「メ・ケ・アロハー♪(=愛をこめてー)」
呼吸するように身についているミミは、投げキッスをしながら客席へとフラフラ。
そしてマカダミアナッツをばら撒き出した。
「アハユル、なんでチョコ撒いてんの?」
「廊下ですれ違う同級生のコたちに、しょっちゅうやってるのを見かけますわ」
ふらふら揺れながら、かようとマーガレットがこっそり会話していたり。
蒼留人の方はこの時、同じクラスたる
玖珂 新
の、感心と同情の入り混じった何ともいえぬ視線をキャッチする。
―― もうあとは踊って締めくくるだけだし……。
―― 同じアロハなら踊らにゃソンソン、ってな。
先程耳にした新の呟きを思い出せば、かようと蒼留人、二人の視線と思考がピッタリ交わった。
何となくフラフラ踊りながら、2人は舞台から華麗に舞い降りその勢いで新の目の前にまでやってくる。
「……な、なんだ?」
「一人でも多い方が見てる奴は楽しいって。多分」
「………は!?」
まさか!? と新が思惑に気付いた時にはすでに遅し。
両脇をがちっと固められ、引きずるように舞台にあげられるハメに。
―― いや無理、無理だ! 第一、何やれっつーん……踊れってか!??
突然の飛び入りにも、動揺するどころか『E komo mai~♪』と表情からして大歓迎ムードのミミを見れば。
―― ……こ、これで反発しちまったら……こいつらの頑張りに水差す、のか……っ。
芯は大変情に熱い新、背に腹は代えられぬとばかりに右に、左に、動きだけでも合わせるように揺れていた。
一見強面で、これまでもちょっと話し掛けにくそうにしていた同級生たちの新を見る視線が、これをきっかけにちょっぴり変化したとか。
『絶対やらないと思ったのに』『玖珂君って……意外と付き合いイイ人なのかな?』なんて。
こうして、フラミュージカルはウケと喝采を大いに浴びたのであった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
64人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月23日
参加申し込みの期限
2017年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月30日 11時00分
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