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【新入生歓迎会】ピュアも猛者もまとめてエンジョイ新歓祭!
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「お次は1年生と2年生コンビよ☆ どんなパフォーマンスが飛び出すか、貴方の瞳でしっかり捉えてね!」
いよいよ出番、という雰囲気を悟れば、舞台袖にて待機している
伊藤 佳奈
から息が漏れた。
しっかりと剣着に身を包んで準備は完了しているものの、未だ『どうしてこうなった』感がぬぐい切れないといったふうに。
「美緒ちゃん、本当にあたしもやるの?」
「もう、美緒の相手が出来るの佳奈しかいないんだからしっかりしてよ!」
隣りで同じく剣着を纏い竹刀を握りしめている
伊藤 美緒
から叱咤が飛んだ。
―― それに、お姉ちゃんと一緒に出たかったんだもん。
親戚である佳奈と昔から張り合っている美緒だが、それもこれも本当は佳奈のことが大好きだから。
絶対本人には言えないけれど。
そんな美緒の胸中を佳奈が知る日が来るのかはさておき、案の定、美緒の気合っぷりを見た佳奈に一抹の不安がよぎる。
―― 入学式でも堂々とマイクで名指しされたけれど……どうしよう、あの宣言をこの舞台上で果たそうとするつもりじゃないよね……?
さすがに、観客を魅せるパフォーマンスという目的がある事は分かっているはずと、美緒を信じる事にして。
とはいえ、組太刀を殺人の速さでやるってのがそもそも無茶だと思うけど……と佳奈の口からこっそり呟かれたり。
「何か言った?」
「ううん。何でもないよ」
「もうっ、ほら行くよ!」
美緒の腕前とてそれなりに認めている。やると決めたら一直線な美緒の技を想像すれば、他の人にさせて怪我されたら困るし仕方ないかと、スポットライトを受ければ佳奈の腹もようやく括れる。
しゃん、と背筋を伸ばした二人が観客席へと一礼した。
「一年九組伊藤美緒、一刀流組太刀の演武をやります」
「えと、二年四組伊藤佳奈。打太刀を務めさせていただきます」
わぁ! と拍手に紛れ、組太刀? 打太刀? と首を傾げる生徒もちらほらり。
剣道部や経験者が、こっそり説明しているのが聞こえる。
組太刀とは、決められた手順・技を実戦よりやや緩やかに、型を確認しながら行うもの。
打太刀とは先に打ち込む側のこと。この場合佳奈である。
そして美緒が務めるは仕太刀。打ち込まれた型を返すだけでなく、それを技として見せる側。
ほぉほぉ……なんて納得声が聞こえる中、舞台上の2人は互いに向き合い一礼すれば構えを完了させた。
うう……やっぱり恥ずかしいなぁ……。
練習の時は無我の境地で一心に剣をふるっているが、人前となると途端に緊張を意識してしまう佳奈。
それでも、美緒の視線と剣先から実直な気合を感じ取れば、呼吸をするように自然と背筋を伸ばし下半身への重心を意識する。
本来ならば、佳奈や美緒の振るう一刀流における組太刀の際に佳奈側は鬼小手というものを付けるとされるが、殺陣の早さを要求されるならばと佳奈は木刀でいなし、美緒に合わせ連続で型を行える方法を取ることにしたのだった。
空気が張り詰める。
ピンとした舞台上を誰もが固唾を飲んで見守る中、一瞬の静寂を佳奈の張りのある声が打ち破った。
「はぁ!」
「やぁ!!」
それはあっという間の演武だった。
佳奈の一本目の打ち込みを美緒が受け止め、翻した木刀で技にて打ち破る。すかさず佳奈がそれを流し、新たに打ち込んでいく。
幼い頃から繰り返していることで、体に染みついた無駄のない動作。
―― 時代劇の殺陣のようなスピードなんて、美緒と佳奈じゃないとできないもん。
「切り落とし」「一つ勝」「浮木」等60もの組太刀における動作を、躊躇いなく次々行い捌いていく2人。
このような大きな舞台で、佳奈と共に立てる嬉しさからか、気付かぬ内に緊張を纏っていたのか、それまできちんと動けていた美緒の動きが型をとった一瞬こわばった。
間違えて逆側から打ち掛かってしまったのだ。
―― しまっ……!
「っ!!」
予想していた動作とは反対の打ち込みに、うわっ! と心中で声を発する佳奈だったが。
考えるより早く身体が動き、気付けば自然と動き木刀で受け止めていた。
スウッ、と細く息を吐き視線を上げると、佳奈の視界に顔色が青ざめている美緒が映る。
―― 大丈夫、なんともないよ。
引き締めた佳奈の表情に、僅か姉として見守っているような微笑みが優しく浮かんだ。
それを見れば、動揺していた気持ちが収まるのを感じて。
―― ……美緒なら絶対受けられなかった。やっぱりお姉ちゃんは凄いなぁ。
悔しくも誇らしい思いが蘇って、美緒の動作に俊敏さが戻って行った。
そんな、刹那のアクシデントなど見ている側はトンと気付かず。
呼吸するのも忘れ見入っていれば、いつの間にか舞台の2人が始まった時と同じ距離の位置で一礼し、そして正面を向いていた。
一瞬の沈黙の後、大きな大きな拍手が沸いた。
今、誰かが会長席を見れば、眼鏡押上げ『ああああイイもん見させてもらったぁぁぁ』と感動のあまり涙ぐみそうになっている会長の姿が垣間見れたかもしれない。
肩で息をしながら、一緒に観客へと礼をした後舞台袖へと下がっていく2人。
「佳奈、ごめん……」
くるりと振り返り、素直に頭を下げる美緒に佳奈は僅か面食らう。
……そうだよね。強気に絡んでくるけど、根は真っ直ぐなんだよね美緒ちゃん。
いつもこう素直だと可愛いのになぁ、とは喉の奥にしまい込んでから。
「なんともなかったんだから気にしなくていいよ~」
「……ありがと。知らない内に自惚れちゃってたのかなぁ……」
後に続いた言葉はほぼ独り言に。美緒はしゅんと俯いている。
そんな美緒の頭に、佳奈の温かい手がぽんと置かれた。
「どんな達人だって、失敗があるから上達していくんだよ。美緒ちゃんの腕が上がってて、あたしビックリした」
昔と変わらぬその手に、美緒の顔が次第に上へと向いていく。
いつだって美緒の前を歩いてるのに、こうやって転んだら振り返って手を貸してくれるようなところ、変わらないなぁ……。
美緒の瞳に、すっかりいつもの勝ち気な光が戻っていた。
「当たり前じゃない! 絶対ぜったい、佳奈に勝ってやるんだから!」
「え~……せめて大勢の前では勘弁だよ~~~」
困った声色を背中に受けながら、同じ学校にいるしまだまだ一緒にやる機会はあるもんね! と
どこかスキップ調で観客席へと(ちゃんと佳奈を待ちながら)向かう美緒がいるのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
64人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月23日
参加申し込みの期限
2017年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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