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ザ・ホラーハウスショー!
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■ホラーハウスAルート・ランニング
煉瓦がひび割れていた。
じめじめとした壁面には苔がひろがり、屋根まで伸びたツタはその館が長く人の手から離れていることを意味していた。
もとは美しく豪華であったろうその館は、今や廃墟。
軋む音をたてて開く扉の先には、広く薄暗いロビーがあった。
「ようこそいらっしゃいました」
古いイギリス風のメイド服に身を包んだ女(
上下 左右
)が、ランタンを手に立っていた。
びくりとする客。おそらくカップルだろう。どうやら倦怠期に入ったらしくなんとなーく遊園地にやってきてなんとなーくお化け屋敷に入ったクチらしい。それゆえか手もつないでいない。
メイドはそんな二人をしばらくじっと見つめた後、静かに語り始めた。
「この館の主には恐ろしい噂がありました。いわく、人体実験で怪物を生み出しただとか。土地の魔物に呪われているとか……。ご心配なさらずに。お客様のお部屋は廊下の奥にございますので、部屋に籠もっていれば何も恐いことはございませんわ」
どん、と激しい雷鳴が響いた。やがてさーっと雨の音が続き、部屋が一層薄暗くなっていく。
「ああ、もう外も荒れて参りました。さあ、どうぞ」
メイドが杖を突いた途端、奥へ続く扉が開いた。そう長くない廊下が見える。この先が部屋だという。
部屋にたどりつかない。
道を間違えたわけではない。
なにせ一本道の廊下である。進んで扉を開ければそこに同じ廊下があり、また進んで扉をあければ再び同じ廊下がある。
それを繰り返していくうち、二人はあることに気がついた。
廊下が続いているのではない。自分たちが同じ所をぐるぐる回っているのだ。一本道を進んでいるだけだというのに。
焦った二人は道を引き返してロビーへと戻ろうとした。
しかしそこにあったのは、見たことも無い大広間。
十二人はかけることができるであろう大きなテーブル。天井からさがったシャンデリア。ゆらゆらとゆれる暖炉の火。
しかし最も目を引くのは、テーブルの上に立つ真っ黒な人影である。
「ああ……イイッ!」
のけぞり、白目を剥いて叫ぶ謎の黒男(
アケーチ・タッマーキ
)。
鳴り響く雷鳴。雷光が部屋を青白く照らした。
これは入ってはいけない場所だと扉を閉め、来た道を引き返そうとするカップル。
男は呼吸を整え、女もまた気分を落ち着かせるために深呼吸をする。
そんな彼らの耳元で、第三の息づかいが聞こえた。
振り返ると、そこには。
「ようこそ私のテリトリーへ」
先程の黒男が真後ろに立っていた。
悲鳴をあげて飛び退く女。思わず彼女の手を握って走り出す男。
「アアッ、逃げないでください! 私と愛をはぐくみましょう!」
大きくのけぞり、そのままブリッジ姿勢で追いかけてくる黒男。
悲鳴をあげて逃げ惑う男女。
「おびえないで、おびえないでください……」
黒男はブリッジ姿勢で追いかけながらも。
「ゾクゾクしてしまいます……ッ!」
狂気すら感じる叫びをあげた。
扉を抜け、慌てて閉じる。ドンドンと扉を強く叩かれるが、諦めたのか音も気配も去って行った。
胸をなで下ろす二人。
そしてようやく気づいた。ここが例の部屋だということに。
ベッドにクローゼット。小さなテーブル。
客を泊めるのに最低限不自由しない程度の家具が置かれたその部屋は、しかしひどく薄暗かった。
照明はあるようだがさきほどから不安な明滅を繰り返し、やがてぱたりと消えてしまう。
外の雷鳴も消えない。いつしか嵐のなか館に迷い込んだかのような錯覚にとらわれた二人は、せめて気を静めるためベッドへと近づ――。
足を掴まれた。
ベッドの下から伸びた太い腕が、女の足を掴んでいるのだ。
「ヴオオウオアー!」
言葉ともつかない叫びをあげて、怪物(
魚塚 源三
)が這い出してくる。
女を抱きしめ、守ろうと引っ張る男。
なんとか足の拘束から逃れたところで、クローゼットが開け放たれ中からホッケーマスクを被った血まみれの男(
ヨハン・プレストン
)が現われた。
「ズオアー! ウググゲ、ゾオアー!」
口が縫い合わされているのだろうか。怪物は口をもがもがさせながら、しかし意味の分からない言葉で叫びながら掴みかかってくる。
一方でホッケーマスクの男はただただ無言で、斧をいつでも叩き殺せる構えにして迫ってくるのだ。
逃げようとしても扉が開かない。空いたところで先にいるのはあの黒男だ。
部屋の端まで追い詰められたその時、壁がばかんと音を立てて外れた。
逃げ場はもうここしかない。
男は女の方を抱き、全速力で走った。
だがその走りは途中で止まることになる。なぜなら、視界の先に白いワンピースの女(
花菱 真紀
)がいたからだ。
女は背を丸め、ゆっくりとこちらに歩いてくる。
なぜかひたひたと、水たまりを歩くような音がした。
女がゆっくりと顔を上げる。
ぎょろりと見開いた目。青白い顔。
そして女は立ち止まり、雷のフラッシュに消え、次の瞬間には男女の目の前に現われた。
声にならない声をあげ、逃げ出す男女。
先程まで来た道はなくなり、代わりに扉がぽかんと一つだけ開いていた。
選択肢はない。
二人は叫びながら扉を抜け、そして……。
そして、遊園地にいた。
後ろにあった扉は固く閉ざされ、周囲は平和な空気に包まれている。
男女はいつの間にかかたく手を握りあい、身を寄せ合っていた。
そのことに気づいて、二人は照れくさそうに笑った。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月13日
参加申し込みの期限
2017年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月20日 11時00分
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