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ネコの気持ちが知りたいな!
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旧市街の外れ、ゆったりとした佇まいの日本家屋が建ち並ぶ。
その中の一軒から猫の鳴き声が聞こえてきた。複数の声が重なっている。開け放たれた正門を堂々と猫達が行き交う。寝子島中学校の制服を着た
猫屋敷 姫
も混ざっていた。ツインテールを弾ませて赤い瞳を空に向ける。
「上々の天気は蔵掃除にいいのです」
屋敷に戻ると私服に着替えた。黒いTシャツの上に紫のランニングを合わせる。濃紺のホットパンツ。ボーダー柄のオーバーニーソックスを穿いた。
身軽となった姫は庭に飛び出す。挨拶をするかのように周囲の猫達が鳴いた。
「君達はのんびりすればいいのです」
大自然を凝縮した庭園を愛でながら颯爽と歩く。
程なくして時代に取り残されたような蔵の前に立った。観音開きの分厚い扉を開く。中の引き戸の鍵を開けて中に入った。
「……少し埃っぽいのです」
鼻を摘まみながら言った。
大量に置かれた物に圧倒されるかのように目が泳ぐ。ふらふらと歩いている間に足が小箱を蹴った。易々と転がり、衝撃で蓋が開いて中身をぶちまけた。古い朱塗りの櫛、細かい細工が施された簪、大黒様の根付けが見て取れた。
その中に異質な物が紛れ込んでいた。姫は気になったイヤーカフスを摘まみ上げる。
「プレゼントです?」
不思議そうに見回す。諦めた目はイヤーカフスに向かう。猫を模したようなデザインが気に入って耳に嵌めた。
「ぴったりです」
『腹が減ってきた』
『なんか眠い』
『おしっこに行きたい』
『誰か遊んで』
大勢の声が聞こえてきた。姫は蔵の外に出てみた。
人はいなかった。たくさんの猫が好き勝手に話をしている。
「猫の言葉がわかるです!」
『ここは寝やすそうだな』
灰褐色の猫が蔵の中に入ろうとした。姫は立ち塞がって手で追い払う。
「こらー、勝手に入るなです! 掃除の邪魔になるのです!」
『うるさいちびっ子だな』
猫は気だるげに縁側の方に歩いていった。
「ミルク好きにちびっ子はいないのです!」
『でも、チビだよね』
『人にしては小さい』
日溜りにいた二匹の猫が冷静に言葉を返す。姫はぎこちない笑顔で身体を震わせた。
そこに通り掛かった一匹の黒猫が言った。
『キミが猫なら大きいと思うよ』
一言を伝えると松の木の合間に消えていった。
――私は人間なのですよ!
内なる怒りをやる気に変えて姫は蔵掃除に励んだ。
虚脱した状態で姫は縁側に座っていた。足をブラブラさせて、首から下げたタオルで顔の汗を拭う。
『ねえ、遊んでよ』
サビ柄の猫が庭の敷石を踏んでやってきた。事前に用意していた猫じゃらしを手にした。気ままに振ると喜んで跳び付く。近くにいた猫も参戦した。
『オレの獲物だ!』
『アタシが仕留めるのよ!』
『良い動きさせるじゃねぇか! だが、甘いぜ!』
ハードボイルドを気取る黒猫は両方の前脚で掴み掛った。
「言葉がわかると便利なのです」
縁側で様子を見ていた白猫が感心したように言った。
『カンが鋭いわね。まるで私達の言葉がわかっているみたい』
「わかっているのですよ」
姫は得意になって答える。白猫は毛繕いを始めた。人間の言葉は理解できないようだった。
猫じゃらしの動きが緩慢になる。
「眠くなって、きたのです……」
手を休めてパタリと横に倒れた。緩やかな風が心地よい眠りに誘う。縁の下から微かな声が聞こえてきた。
『ママー、ミルクー』
『ミルク、ちょうだい』
『ボクもー、ミルクほしい』
幼い声は産まれたばかりの子猫を思わせた。
――ミルクを飲んで、大きく育つのですよ。
私もがんばって、ミルクを、飲んで……。
意識が途切れた。安らかな寝息は眠気を与えるのか。姫を取り囲むようにして猫達が丸くなって眠りに就いた。
身体の震えで目が覚めた。姫は上体を起こして空を眺める。夕陽に炙られて赤くなっていた。
「いつも通りの猫屋敷なのです」
にこやかな顔で立ち上がる。猫達の夕飯作りの始まりであった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月07日
参加申し込みの期限
2017年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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