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帰宅した
八神 修
は制服姿で机に向かう。右手に教材を積み上げた。左手のパソコンは起動状態にあり、即座の検索に威力を発揮した。
開いたノートにシャープペンシルを走らせる。足元から猫の鳴き声が聞こえてきた。猫専用の出入口を利用して次々と猫が入ってくる。
修の膝の上に若猫のミルクが飛び乗った。仰向けとなって甘えた声で鳴いた。
「わかった、わかった」
問題を解きながら腹部を摩る。目はパソコンの画面に流れた。ミストがキーボードの上で丸くなっていた。尻の辺りに手を添えてゆっくりと押し退ける。手早く検索を済ませた。その直後にマーブルが陣取った。
「要領がいいね」
修は微笑んで問題の続きを始めた。構って欲しそうな鳴き声が足元から聞こえる。目をやると子猫のテオテオであった。事前に用意していた猫じゃらしを手に取り、下に向けて適当に振る。膝の上にいたミルクが飛び降りた。
他の猫達も集まって猫じゃらしに群がる。鳴き声の大合唱となった。
「激しいBGMだな」
苦笑しながらも猫じゃらしを振り続けた。
日課の問題を終えた。両手を頭の後ろに組んで軽く背を反らす。大きく息を吐いて前のめりとなった。
見慣れない物を目が見つけた。机の隅にあったイヤーカフスを摘まみ上げる。
「……油屋さんの声だ。これがプレゼントなのか?」
修は耳に嵌めてみた。
『ねえ、もっとあそんで』
下からの声はテオテオであった。近くにいたミルクは甘えた仕草を見せる。
『ぼくをもっとナデナデして』
『おれはそんな気分じゃないな』
二匹を見ていたミストは机の上から飛び降りた。猫専用の出入り口から素っ気なく出ていった。
「……油屋さんらしいプレゼントだ」
蕩けるような笑顔で修は机から離れた。部屋の外へと向かう。
『おさんぽ……もしかしておやつなのかも』
キーボードに座っていたマーブルが立ち上がる。修の後ろを素知らぬ顔で付いてきた。
――そんなつもりはないが、期待されると出さない訳にもいかないか。
密かに笑って修は部屋を出た。
長い廊下ではタイガと出会った。立場を弁えてお座りの姿勢で待機した。
『ぼくにできることはありますか』
「良かったら、おやつに付き合ってくれるかな」
修の柔らかい口調を受けてタイガは後ろに控えた。
猫を引き連れて歩いていると横手からブラックが駆け込んできた。必死に追い縋るのはロングであった。
ブラックは足を止めて後ろに言い放つ。
『前よりは走れるようになってきたな』
『でも、もう無理。疲れたよ』
『これくらいで弱音を吐くものではない。男は強く、勇敢でないと』
厳しい内容に反して姿は愛らしい。修の目はどこまでも優しくなっていった。当然、二匹も誘う。
ぞろぞろと猫を従えて修はキッチンに到着した。あまりの数に本人も軽く驚いた。
「おやつの用意、手伝って貰ってもいいかな」
「承知致しました」
使用人と手分けして猫のおやつを用意した。
『おやつ、まだー』
『おなかがペコペコだよ』
『はやく、ちょうだい!』
催促の声が高まる中、ブルーが声を上げた。
『みなさん、お静かに! 好き勝手に言って主を困らせたいのですか!』
その一喝が効いたのか。小さな愚痴で治まった。
『順番に並んでくださいね。みなさんが一斉に押し寄せると、受け渡しが難しくなりますから』
ブルーは手慣れた様子で纏め上げた。
そこにパトラが現れた。尻尾をゆっくりと振って先頭に出た。早速、ブルーが見咎める。
『パトラさん、順番を』
『あたしに意見するつもり?』
『……あの、そのようなことは』
パトラは尻尾をくねらせる。ブルーの鼻先を掠めるように動かした。
『あたし、とてもお腹が空いているの。それでもダメなの?』
『もちろん、良いに決まってますよ!』
ブルーの一言で場は崩壊した。輪を掛けた騒々しさに猫達は叩き込まれた。
――猫の世界も人間と同じだね。
パトラは涼しげな顔でおやつを食べていた。
後日、修は街中で油屋銀と偶然に出会い、お礼のディナーに誘うのだった。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
猫三昧のシナリオ、いかがでしたでしょうか。
無邪気な猫の隠れた真相に迫る物語、等というシリアス展開はほとんどありません。
可愛らしく毒づく程度でした。書きながら色々と思い出しました。
そうです。このシナリオには元となったエピソードがありました。
夏の気配をねっとりと肌に感じる季節。時刻は夜の八時を回っていました。
家路についた私は街路樹に囲まれた遊歩道をせかせかと歩いています。
ポツポツと立った街灯が暗闇を光で押し退けていました。幾つかの光を突っ切って、私はふと足を止めました。
前方の丸い光の中に猫達がいました。八匹くらいはいたでしょうか。私の気配に気づいたのか。一斉にこちらを向きました。
瞬時に四方に飛び散るように逃げ出し、私は何もできないまま、その場に立ち尽くしていました。
――人の通らない時間帯に催される猫の集会。
そのようなことが頭の中に浮かびました。話し合われた内容を想像すると胸が高鳴ります。
思考に油屋銀というNPCが割り込んできました。お蔵入り寸前のキャラクターなので即採用しました。
そのような経緯で作られたシナリオが今回のお話になります。あの時の猫達に感謝です。
もちろん、シナリオに参加して、話を盛り上げていただいた皆様には大感謝です! ありがとうございました。
これからもたくさんのPCに会いたい。
末席でもいいから猫の集会に参加したい。
そんな私なのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月07日
参加申し込みの期限
2017年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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