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寝子島高校
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
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北校舎の1階に、保健室はある。
「はーぁ………。なんで今日みたいな日まで、マジメに学校来ちゃってんだか」
この季節の変わり目、不安定な天候で体調を崩して、保健室のベッドで休んでいた
桃川 圭花
は、ひとりごちた。
別に授業をサボることに、禁忌感があるわけじゃない。
それでもこれまで無欠席で、通してきた。
だから、何となくだ。
「……でもそれで結局、保健室行きになってるんじゃ、我ながら世話ないわ」
細く息を吐き出すと、無機質な白い天井から目を背け、横を向く。
中庭を見渡せるベッド。外は相変わらず、憂鬱な雨模様。
雨が硝子窓を叩き、ゆるく波模様を作りながら流れ落ちていく。
「にしても、あの渡り廊下でやってるの、あれ何の騒ぎなの?」
圭花は、外の騒ぎに気だるげに身を起こす。
熱でぼんやりする目を凝らせば、多数の生徒達が雨の中楽しそうに遊んでいるような。
圭花は枕元に置いた眼鏡に、手を伸ばした。
「えー……輪、ゴム……? ははーん、あれをぶつけあっているのね。雨降りだってのに、元気ねー」
しかし圭花自身、凝視していると、体調はすこぶる悪いというのに、何だかうずうずしてくる。
「私も、動きまわれるようになったら、あんな風にはしゃぎたい……」
口に出した自分の気持ちに、圭花は はっとした。
「いや、いやいや。あんなバカみたいなこと、しなくてもいいのよ。元気になったからって、あんな……」
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
「あんな……」
熱っぽくうるんだ瞳を向けたまま、圭花は唇に人差し指を添え、もう片方の手は窓硝子に添えた。
「元気になったら? 元気になったらなんて、言ってられないのよ。今だわ。今する」
ふらふらの身体。
ひきずるようにして、圭花は渡り廊下にたどり着いた。
ぱっちん!
「きゃっ……!」
突然飛んできた輪ゴムを避けようとし、圭花はバランスを崩してうずくまった。
「桃川!?」
慌てたのは、夢中で輪ゴムウォーズに興じていた高野である。
「どうした、大丈夫か?」
慌てて駆け寄り、朦朧としている圭花を助け起こす。
「……キ先、生……? ああ、丁度良かったわ。
故郷(くに)の家族に伝えて……桃川圭花は勇敢に戦い、誇り高く死んだ、と……」
「馬鹿な事を言うな。そら、立てるか?」
ぐったりとしている圭花の額に手を当てて、高野は眉根を寄せる。
その眼差しの中には、先ほどまで輪ゴム飛ばして遊んでいた、無邪気さは見えない。
教え子のピンチに、高野は自分を取り戻したのだ。
「吉田先生、私はお先に桃川を連れて病院に行きます。すみません、後、お願いします」
「……グゴゴ……?」
「ちょっと、過保護もいい加減にしなさいよ……自分で歩けるわよ、かっこ悪い……」
問答無用で手足をぱたぱたさせる圭花を、お姫様抱っこした、高野が消えて。
クマの戦いは、まだまだ続く。
かと思われたが。
図書委員の
恵御納 夏朝
は、北校舎3階にある図書室へ向かうため、渡り廊下に差し掛かった。
知識欲旺盛な学生達が、いつでも快適に図書室を利用出来るのは、貸し出しを管理したり、整理整頓したり、痛んだ本を直したりする、夏朝をはじめとした
図書委員会
のメンバーの献身のお陰なのである。
この場を借りて、皆お礼を言おう。
図書委員の皆さん、いつもありがと――!
それはさておき。
夏朝も渡り廊下の惨状に、戸惑って、首を傾げた。
「えっ、な、何これ……どういうことなの?」
そんな彼女も、飛び交う輪ゴムを見ていると、理性が飛びそうになる。
「う、うううううう…」
震える手が、段々輪ゴムに伸びていく。
しかし、夏朝はここで自分に、強いイメージトレーニングを課す。
皆が輪ゴムぱっちんして遊ぶ姿に、大大大好きな猫さん達が、近くを通りすがる姿を投影する。
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
「……だめだ、ぱっちんしちゃだめだ。流れ弾……もとい流れゴムが、通りすがりの人達や猫さんに……!」
想像する、通りがかった猫達に、輪ゴムが当たって驚き、飛び上がる様を。
夏朝の極限まで極めた、猫への愛情が、リアルな妄想となって脳内を駆け巡る!
――三毛が!
――キジが!
――さびが!
――ブチが!
――とらが!
――サバが!
――無地が!
――――多種多様な愛らしい猫達が!
カッ……!!!
『可愛い猫さんが傷ついて泣く位なら。自分を傷つけてでも、何を犠牲にしてでも、猫さんを傷つけない』
レベルの気合が、夏朝の中に生まれる!!
――よかろう、猫なら許す!
夏朝の心が誰かに届いて、夏朝は誘惑を撥ね退けた!!!
「こんな輪ゴム……こんな輪ゴム……!」
いつもは無表情な夏朝にしては、鬼気迫る様子で。
飛んできた輪ゴムを、小さな手で掴んでは引きちぎり、掴んでは引きちぎる。
輪ゴムは幾度となく、跳ね返って夏朝の手を痛めつけたが、夏朝の猫への愛はそんな事では揺るがない。
仕舞いには、えいっと歯で思い切り噛み千切った。
無論、輪ゴムは大量にある。その程度の破壊では、いつまで経っても収拾がつかない。
夏朝は、きりっと諸悪の根源である、箱を睨んだ。
「皆を、ぱっちんさせる悪い輪ゴム……
住処を破壊
してでも、反省してもらう!」
ナイス着眼点!
てってけ走っていった夏朝が、かわいいあんよを持ち上げて。
「えーい、これでもくらえー!」
ぺしゃん……。
箱を踏み潰した。
「フゴ……?」
急に静まり返った生徒達に、クマの動きも静止する。
「あれ……俺は一体何をしていたんだ?」
神魂の影響から解放された
志田 朝陽
は、きょろきょろと周りを見回した。
「水着……? エロ……? いやそんなことはどうでもいいだろ!? お前ら風邪引くぞ!」
自分もそうであるにも関わらず、ずぶ濡れの学友達に、朝陽は声を掛ける。
「部室からタオル持ってくるから、風邪引かないように体拭いて、早く着替えてこいよな!」
言うと、さっさと言った通り、タオルを取りに部室へ向かう。
「あれ、僕は何を……くしゅんっ!」
ぶかぶかの白衣の袖を、ぷらぷらさせながら、
伊賀 解理
はきょとんとしている。
「悪夢は終わった……」
八神 修
は、クマに自分が持って来た箱を、代わりにと差し出した。
責任を感じたか、この惨劇の戦後処理を、修は甘んじて引き受けた。
朝陽にかっこいい締めを持っていかれて、立つ瀬が無いクマや、戻ってきた海や刀と共に、全ての輪ゴムを回収するまで頑張った。
雨に濡れながら、落ちた輪ゴムを拾って拾って拾い集めて。
頑張って――そして、後日、修は風邪をひいて寝込んだ。
戦いは終わった。
しかし、いつ第二、第三の輪ゴムが現れないとも限らない。
頑張れ寝子高生、負けるな寝子高生。
でもとりあえずは、目の前のテスト頑張れ!
終
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あとがき
担当マスター:
メシータ
ファンレターはマスターページから!
誰かって誰だよ、メシータだよ!
そんなわけで、突然の輪ゴムウォーズ、いかがでしたでしょうか?
まれには童心に返って、遊ぶのもいいものですよね。
でも、リアルで本当に人や動物に向けて、輪ゴムを撃っちゃ駄目ですよ?
ろっこんは学校と言う事で、多少なりとも人目を避ける工夫をされていた方は成功していますが、目立つ行動を取っていた方は、発動しませんでした。
水着は、マスターページに書いたものの、本当に着てくる方がいらっしゃるとは思いませんでした(笑)。
コスプレも含めて、ご馳走様でした。何気に癒されました。
風邪を召された方は、お大事に。輪ゴムウォーズ、少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。
シナリオへのご参加、まことにありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月03日
参加申し込みの期限
2013年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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