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ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
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\ カカカカカカカ! /
●ベトナムからやって来て、日本でぱっちんされたゴムの末路
閑話休題。舞台を渡り廊下に戻す。
「なんだ、この騒ぎは……吉田先生?」
渡り廊下を通りがかった、
高野 有紀
は28歳の体育教師である。
壮大な輪ゴムウォーズを目にした彼女が、取った行動は……。
戦いに参加することであった。
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
「カカカカカカ! どうした、こっちにもじゃんじゃん撃って来い!」
軽いフットワークで立ち位置を変えながら、目に付いた生徒達にバンバン撃ち返す。
教師二人が加われば、何かこれもありなんじゃないか、という気がしてくるから不思議だ。
3階の図書室から、南校舎へ戻る途中だった
真辺 伸幸
は、ふにゃりと欠伸をしながら周囲を見回す。
そして、足元に散らばる輪ゴムを見て、うずうず。
すっごくうずうず。
「何だろうねぇ、コレ。猫で言うなら、ねこまっしぐらーみたいな……そのままだけれどー」
手を伸ばして、摘み上げる。
「あれやあ、輪ゴム……輪ゴム」
伸幸と同じく、やって来た
逆巻 天野
も、呆然と立ちすくむ。
「なんだ、これ。吉田先生に、高野先生まで? ……輪ゴム? 何だか、すごく気になる」
楽しそうだなぁ、と思う。
最近、神魂の影響で起こる様々な事件に、積極的に関わって、彼も疲れていた。
たまには息抜きに、こういうのも……。
くらくらしながらも、頭のどこかで理性がそれを否定する。
「……って言うか、なぜ雨にゴム飛ばし? 流石におかしいよ」
まさかこれも神魂の影響か……?
葛藤する天野の横で、友人の伸幸がぱちんと輪ゴムを自分の指にぶつけた。
「……いたい……! やあ、あまくん。輪ゴムって、飛ばしたことないんだよねぇ、俺」
ようやく天野の存在に気づいた伸幸が、指をさすりながら、やっぱりへにゃりと笑った。
「ぬん! もう1回!」
どこか間延びした喋り方ながら、伸幸はもう一度、ゴム飛ばしにチャレンジする。
ぱちん!
今度はおでこに自爆した。
「アイター……なんたるー……ぬー、でも……三度目の正直ー!!」
ぱっちーん!
輪ゴムが、目にクリティカルヒット!!
「にょおおお目が、目があああああ」
相変わらず緊迫感が薄いが、どっかで聞いたような台詞で、目を押さえる伸幸。
「だ、大丈夫か? 真辺」
気遣う天野も、誘惑との戦いが激化していた。
「は、恥ずかしいからやるものか! やるもんか……」
防音ヘッドフォンで耳を塞ぎ、口の中で、ぶつぶつ繰り返す。
「これが神魂の影響なら、こんなところで誘惑に駆られている場合じゃない。
いったい犯人は……犯人……」
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
あっちへこっちへ、空間を輪ゴムが飛び交っている。
いっそう楽しそうな、学友達の声がヘッドフォンを突き抜けて、こだまする。
「うっ……」
天野の動きが止まった。
拳をぐっと握り締める。
やめろ、別に僕は、そんな子供っぽいこと……。
やったら絶対恥ずかしいよ……キャラじゃないとか言われるし。
輪ゴムで無邪気に遊ぶ自分の姿を想像しただけで、頬が朱に染まる。
子供っぽい……。
でも、小さい時、友達いなくて憧れてたから……。
たった一人で、天井に向かってほんの数回、輪ゴムを弾いてみた寂しい過去が蘇る。
ちょ、ちょっとだけなら……ろっこんのせいなら、いいよね?
皆だって、無心に遊んでいるのだ。
一緒になって、はしゃいでいたって誰も気にも留めない……。
「わ、ばか、僕は何を考えて……っていたたた?!」
誰かが撃った輪ゴムが、天野の腕をぴしりと叩いた。
「おい! 誰だ打ったの!」
ぱっちん! ぱっちん!!
天野の鋭い声に答えるものは、誰もおらず。
伸幸は、そんな天野の隣で、相変わらず自爆を繰り返している。
「……ぬー……でも、いたい……。何故前に飛ばないのなんたる……!」
のんびりとした友人は、傍目には全くそんな風には見えないだろうが、互いに親友と呼んで差し支えの無い存在である天野には、わかる。
だいぶ、ムキになっているようだ。
目が合えば、伸幸はへにょりと笑う。
「ぬー……やあ、俺、絶対輪ゴムに嫌われてるねぇ。
それでも、うずうずが止められない、止まらないー……はっ! これはえびせん……!」
雨を含んで、ずっしりと重くなってきたライトグリーンのカーディガンを、腰に巻いて伸幸はまた一つ輪ゴムを拾う。
そして、また自爆。
ぱっちん!
再び、天野に誰かの放った輪ゴムが当たった。
天野 我慢の限界突破!
「くそ、この! お返しだ!」
天野がとうとう、誘惑に負けた。
無造作に結い上げた髪を振り乱し、肌に張り付く体操服がじっとりと重いのも気にせず、ひたすら輪ゴムを撃ちまくる。
衝動に任せて輪ゴムを弾いていれば、段々楽しい気分が脳を支配する。
「先生を守るなら、正当防衛だし……!」
「……ぬん、あまくん、うまいなぁ……」
「うわ、やった敵にあたったぁ! わーい、ぱっちんたのしぃー! あはは!」
吹っ切れたように、周囲ににこにこと天真爛漫な笑顔を振りまく、天野。
なにこの子、かわいい。
伸幸も、滅多に目にしない親友の笑顔に、ほんのりしている。
「……あまくん、楽しそう。でも……あまくんが撃ってるソレ、
吉田先生だよ……
」
「…………え」
天野が硬直した。恐る恐る、目をごしごしして、暴れている怪物をじっくり二度見する。
チカチカするので、改めて友に問う。
「あれ、先生? 悪いクマじゃないのか……?」
「そうだねぇー、クマ先生だねぇ」
冷たい雨が二人の身体を、いっそう濡らす。
「……ぬん、いっぱい遊んだしー、帰ろっか。あまくん」
魂の抜け殻になった親友の手を取って、伸幸は人目を避けて、校舎の影へ。
「『帰る』!」
伸幸の唇が、帰宅を宣言する言葉を紡げば。
『帰宅ロジック』が発動し、大人しくお手手繋がれた天野も一緒に、猫鳴館の伸幸の自室の机の上にワープしたのであった。
「はっ……くしゅん!」
二人が同時に、くしゃみをした。
風邪ひくなよ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月03日
参加申し込みの期限
2013年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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