朝から雨が降り続いていた。
南校舎と北校舎を繋ぐ渡り廊下は、じっとりと水気を含んでいる。
うっかり足を滑らせた3年9組の担任、
吉田 熊吉が派手な尻餅をついた。
「吉田先生、大丈夫ですか?」
190センチの巨体が転んだ迫力に狼狽しながらも、生徒達が駆け寄ろうとして、ピタリと足を止めた。
廊下には、クマ先生が転んだ拍子にばら撒いた、多数の輪ゴムが散乱している――。
生徒達の中で、何かが弾けた!
後からその現場にやって来た
斎藤 光成は、首を傾げた。
生徒達が雨の中、濡れる事も厭わず、互いに輪ゴムを飛ばしあっている。
「何を遊んどるか。風邪をひくだろう、このバカタコがっ!!」
クマが周囲に向かって叫んでいるが、お構いなしだ。
それどころか、騒いでいるクマに、弾いた輪ゴムを集中的にお見舞いした。
「ふむ……。まあ、飛ばしたくなるよね。輪ゴム……」
繰り広げられる光景に、光成はなぜか妙に納得した。
メシータです。毎度おなじみの、馬鹿馬鹿しいコメディです。
気楽にご参加ください。
場所は南校舎と北校舎を繋ぐ渡り廊下。
時間は放課後です。
●NPC
吉田 熊吉
3年9組の担任です。騒ぐので余計に、輪ゴムの標的になっています。
PL情報
吉田先生がばら撒いた輪ゴムの箱が神魂の影響を受けています。
30歳未満の人がその箱から出てきた輪ゴムを見ると、無性に飛ばして誰かにぶつけたくなります。
気合で誘惑に打ち勝つ事が可能ですが、とても難しいです。
どのくらいの気合が必要かと言うと、卒業式に校長のマイクを奪って全校生徒の前で、好きだったあのコに告白するくらいの気合が必要です。
誘惑に抵抗する場合は、どの程度の意気込みなのか具体的にお書きください。
では、宜しければご参加ください。