this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
\ この、バカタコがっ! /
●クマが出たぞー!
「やめんか、このバカタコー!」
体育教師の
吉田 熊吉
、40歳が丸太のような腕を振り回して叫んでいる。
そんな事など、お構いなしに。
そこかしこで、生徒達が輪ゴムを指で弾く音が響いている。
北と南の校舎を繋ぐ、渡り廊下を飛び出して。
ぱっちん!
ザーザー降りしきる雨の中。
ぱっちん!!
なんだって僕達は、こうしてただひたすらに。
ぱっちん!!!
足元に散らばった輪ゴムを拾っては飛ばし、拾っては飛ばし、誰かにぶつけたり、はたまたぶつけられたりしているんだろうか?
そこに輪ゴムがあるからさっ!(サムズアップ)
ともあれ。エンパイアステートビルがいかにも似合いそうな、かの大男。
周囲を飛び回る、小うるさい飛行機のような輪ゴムをグローブのような手で叩き落しては、狂ったようにバカタコと吐き続ける。
クマが所持していた、神魂の影響を受けたゴムの箱から飛び出した輪ゴムを見ると、30歳未満の人間はそいつを誰かにぶつけたくなるのだ。
その誘惑は抗えなくもないが、卒業式の日に校長からマイクを奪って、ずっと好きだったあのコに告白するくらいの、意志力が必要とされる。
志田 朝陽
には、少なくともこの場においては、そんなものはきっぱりなかった。
ようやく今日の授業が終わり、部活するぞ! と思ったら、生憎の雨だった。
萎える。
中間テストも近づき、周囲の空気もどことなく重くなるこの時期。
根っからのサッカー少年である朝陽には、放課後部活で汗を流すのがストレス解消だというのに。
「雨かよ……あーあ、授業はよくわかんねーし、テスト近いしテスト近いしテスト近いし……。大事な事だから3回言ったけど、こう、なんか嫌なことを忘れられるような……、楽しいことねーかなぁ」
ぱっちん!
「ん?」
ぱっちん!!
「…………」
ぱっちん!!!
「――難しい事、よくわかんねーけど、楽しくなってきたぜー!!」
輪ゴムを見続けた朝陽が、吹っ切れた。清清しい笑顔光臨。
さようなら理性さん、また会う日まで!
「お前が悪だな! くらええええ! 必殺・ファイブシュート!!」
足元に転がる輪ゴムを素早く拾い上げると、朝陽は指で引き絞って、“悪そうな奴”(判断基準:顔)にあたりをつけ、片っ端から狙い撃ちにしていく。
まあ、大体クマだが。
「先生だろーと、先輩だろーと構わねぇ! 邪魔する奴も、ぱっちんぱっちんだ!」
朝陽のライトブラウンのツンツンヘアーが、段々雨に濡れてしんなりしてきたが。
お構いナシに、朝陽は叫ぶ。
「新しい俺、参上!
天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ!
ハイパーマキシマム・ゴムパッチン!!!
爆裂バニシングショット!!
アルティメットサンダー!!
エターナル・ブリザード!!
フライングアタッ――ク!!」
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
腰に捻りの入った、かっこいいポーズも、ばっちり決まっている。
「バカタコー!」
叫ぶクマが再び足を滑らせ、顔面からどうと水溜りに倒れこむ。
派手な水しぶきを上げ突っ伏したクマに、流石に心配になった朝陽が身を乗り出せば、クマはバンっと両手を地面に叩きつけると、太い両腕をバネにして起き上がる。
「ぬがあああああああ!!」
泥で真っ黒に汚れた全身で、目だけが異様にギラついて見える。
こういっちゃなんだが、あんまり人間に見えない。
「うおおおおおおおお!?」
伸びてきたクマの腕を、朝陽が間一髪ですり抜ける。
なかなかに素早い。
「あははははは!! こっちだ、クマせんせー!!!」
手を叩きながら、先を走る朝陽に、掴みかからん勢いで追うクマ。
いつしか追いかけっこになっていた。
穏やかな中にも、どこか陰鬱な表情を浮かべて。
夜明けの星を思わせる鈍色の髪を、あくまで上品な所作で肩で払う。
通りがかった
エレノア・エインズワース
の動きが、思わず止まった。
「……何ですか、この騒ぎ。輪ゴムが、こんなにたくさん?」
すぐ傍を、朝陽とクマが猛然と通り過ぎて、エレノアの制服のスカートの裾を揺らした。
「え、え? 皆何やってるの? ……って何これ……輪ゴム?」
同じようにやって来たのが、
香坂 結月
。
エレノアに並んで、無数に散らかっている輪ゴムを、大きな瞳で、じい~っと凝視する。
すぐさま、突き上げてくる衝動を感じる。
この輪ゴムを弾いて、誰かにぶつけたいっ!!
「ひ、人に物を投げちゃいけない……っ、いけないってわかってるのに……!?」
わなわなと震える手を、結月は抑える。
そんな結月の前で、エレノアがスカートを汚さないように屈んで、輪ゴムを一つ、拾い上げて細い指で弄ぶ。
伸び縮みする様子を見やる、エメラルドの湖をたたえたような美しい瞳がすうっと細められ。
「これは……この衝動は、私の心から、自然に湧き上がるものではありませんね?」
呟くと、彼女は正体不明の誘惑に抗うべく、穏やかな微笑みを浮かべたまま、ポケットからヘアピンを取り出す。
「え……? 何するの!」
驚く結月が、止める暇も与えず。
「こうするのです!」
エレノアはヘアピンを、自らの手指の爪と皮膚の隙間に、突き入れた。
「えええええ!!? ちょっと、痛いよ、やめなってば!!」
「いいえ、やめません! 私の心は、私だけのものです。
他の何者にも侵させはしません。そうでなければ、私として生きている意味がない」
目の前で繰り返される自傷行為に、結月がドン引きしている。
やがて指先が赤く染まったが、エレノアは瞬きもせず、鬼気迫る様子でそれを続けている。
「お願いだから、やめてぇ~!」
結月はどうしていいかわからず、ポーチから出した絆創膏を握り締めたまま、おろおろするばかり。
「私は興に依って、興に努めて生きています。
『私が』そうしたいと感じる、心の働きは私の本質、根源へと通じる衝動です。
それが脅かされることを、私は望まない」
ぽたぽたと深紅のしずくを落とす指を見せつけながら、エレノアは病的に、しかし優雅に微笑んだ。
「……さて、この事象の原因は何でしょうね?」
繊細な黒百合の刺繍が施されたハンカチで指を押さえながら、エレノアは相変わらず、腕を振り上げて雄たけびを上げるクマを見た。
「吉田先生が、もれいびなのでしょうか?」
ぱっちん!
逡巡するエレノアの横で、
志田 朝陽
が弾いた流れ弾が結月に当たった。
撃った朝陽は、悪戯っぽく笑うと、さっとクマの影に隠れる。
「った、いたたっ! 今あてたの誰? もー考えるのやめた! やりかえしてやるーっ!」
結月が誘惑に屈した。
雨の中、飛び出すと。早速、立ちはだかるクマに、ぱっちんぱっちん!
「やめろと言っとるんだ、このバカタコー!」
「やだ、楽しい♪」
「なー! 楽しいよなぁー!」
「うん!」
「ほら、弾だ!」
「わぁーい、ありがと~!」
朝陽が次々と輪ゴムを拾っては、結月に手渡していく。
共にクマの周りをグルグル回りながら、ぱっちんぱっちん!
顔を見合わせて笑えば、もはや自分達が何をしていたかも、忘れていた。
しばらくそんな彼女らと、クマの様子を観察していたエレノアだったが。
やがて彼女も
自分の意志で
輪ゴムバトルに参戦した。
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ぱっちん! ぱっちん!! ぱっちん!!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月03日
参加申し込みの期限
2013年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!