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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】最終決戦！ すべての希望に火を灯せ！
「……なんだアレ！ すっげぇ腕が邪魔！！」
その上空、衛が光の獣をねぎらいながらも旋回し、伸びる腕に内心で舌打ちする。その背後ではアカリが忍布を握り締めて呼吸を整えている。
（落ち着け、こんな時こそ冷静にならなきゃ……）
ロベルトが傷ついた事で怒りに身を任せそうになるアカリだが、今はステラを救う事が先だ。
「やはり、時間差攻撃を行ったほうが良いみたいですね」
すたっ、と軽い音を立てて着地するのは月。しゅるりと音を立てて鋼糸を巻き取ると、額の汗を拭って巨人を見た。伸びる腕のせいで宙に浮かぶ石が破裂し、視界が遮られる。だが、遥斗のろっこんと魔風のちからによってすぐさまクリアとなり、伸びてきた腕には高久、日和、ロベルトが対処する。時折巨人へ向かう冒険者を払うようにも動くが、各々避けることが出来ている為、被害は少ない。
「もう少し、大胆に攻めたほうがいいかもしれませんね」
「ならば付き合おう」
フローレンスが使い魔に飛び乗ると高久も続く。彼女は空中で腕の対処と攻撃を行おうと考えたらしい。
「フローレンスさん、無茶はしないでくださいね」
戦い方に不安を覚えた日和がたまらず声をかければ、フローレンスは僅かに表情を曇らせたが、ややあって静かに頷いた。
「大丈夫だ。俺もついている。無茶しそうなときは止めるさ」
高久の言葉に日和は頷き、シドニウムの援護につくことにした。
囮として衛が動き、巨人が表面のステラをその方へ動けば、オートマータがアヴィケンナの指示に従って攻撃を行う。だが、それにあわせて矢を放った桜は、いまいち攻撃が効いていないような気がしていた。一方、伸びてきた手を払う真白の攻撃は、けっこう巨人を困らせているように思えた。
（あれ？）
ここに来て、桜はなんとなくなのだが違和感を覚えていた。彼女は遥斗が起こした魔風の力にあわせて狩人の力で強化した矢を放った時のほうが、より巨人に効果があったような気がしたのだ。
「あのっ、白先輩は星の力を使っているんですか？」
何気なく問いかけた桜に、真白は頷く。
「うん。呪術の光で巨人に呪いかけながら、円ちゃんの魔火の力をこれにつけてもらってるんだよ」
燃える硬化リボンを見せて攻撃をさばき、ステラ奪還の機を狙う真白。その様を見、彼女はぽつり、と呟く。
「もしかして、星の力を２つ以上組み合わせるとより巨人にダメージを与える事ができるのではないかしら？」
「だったら、工夫次第で大ダメージが見込めるね！」
夏朝は早速仲間へ伝令を買って出る。小柄な彼女は伸びる腕を避け、戦う仲間たちに桜の予測を伝えに向かった。その合間に、仲間の攻撃にあわせて魔風の弾を放ち、アシストも行った。
一方、一旦下がった衛とアカリは彰尋から治癒の光を受けていた。彼は星の滴と夏朝からもらったサファリリオレンジドロップを併用したお陰か、精神的な疲れがだいぶ癒えたようだった。
（後でお礼を言わなければ）
彼はステラや巨人に向かう者たちを優先的に治癒して回っていた。そのお陰もあり、酷い怪我を負った者はまだいない。だが、周りの物の顔色や星の力の輝き加減から、僅かずつながら、徐々に精神力が不足し始めているのではないか、と感じていた。
（星の滴、足りるといいのだけれども……）
彰尋は事前に精神回復アイテムの所持について聞いておけばよかった、と内心後悔していた。だが、そうも言っていられない。彼はうお座のマークが刻まれたアルナイルダガーを握り締めた。
そんな彰尋の様子を気にしていたアカリであったが、巨人の事も気がかりであった。
「……なあアカリくん」
「ん、何だ？」
衛は巨人を見たままアカリに声をかける。アカリもまた杖を握り締めいつでも出撃できるよう準備しつつ答える。と、衛は明るい声で
「これ、ずっとアカリくんの攻撃方法が『俺の後ろに乗って近距離攻撃』って思いこませりゃステラガード、こっちに集中して持ってくんじゃねぇの？」
と提案する。と、だいぶ冷静さが戻ってきていたアカリは、小さく感嘆の息を吐いた。
「なるほど、それ、アリかもしんねーな。試してみる価値はありそうだ」
「だろ？ 油断したころに後ろからドーン！ とかしてくれよ！」
魔法的なかっこいいヤツで！ と付け加え盛り上がる衛に、アカリはさっき握り締めていた忍布を衛にみせる。
「それなら、これが使えるかもしれないな」
アカリの説明に、衛は「いけるいけるっ！」と楽しげに笑う。光の獣にも２、３囁くと、２人は再びそれに跨った。
その上空、衛が光の獣をねぎらいながらも旋回し、伸びる腕に内心で舌打ちする。その背後ではアカリが忍布を握り締めて呼吸を整えている。
（落ち着け、こんな時こそ冷静にならなきゃ……）
ロベルトが傷ついた事で怒りに身を任せそうになるアカリだが、今はステラを救う事が先だ。
「やはり、時間差攻撃を行ったほうが良いみたいですね」
すたっ、と軽い音を立てて着地するのは月。しゅるりと音を立てて鋼糸を巻き取ると、額の汗を拭って巨人を見た。伸びる腕のせいで宙に浮かぶ石が破裂し、視界が遮られる。だが、遥斗のろっこんと魔風のちからによってすぐさまクリアとなり、伸びてきた腕には高久、日和、ロベルトが対処する。時折巨人へ向かう冒険者を払うようにも動くが、各々避けることが出来ている為、被害は少ない。
「もう少し、大胆に攻めたほうがいいかもしれませんね」
「ならば付き合おう」
フローレンスが使い魔に飛び乗ると高久も続く。彼女は空中で腕の対処と攻撃を行おうと考えたらしい。
「フローレンスさん、無茶はしないでくださいね」
戦い方に不安を覚えた日和がたまらず声をかければ、フローレンスは僅かに表情を曇らせたが、ややあって静かに頷いた。
「大丈夫だ。俺もついている。無茶しそうなときは止めるさ」
高久の言葉に日和は頷き、シドニウムの援護につくことにした。
囮として衛が動き、巨人が表面のステラをその方へ動けば、オートマータがアヴィケンナの指示に従って攻撃を行う。だが、それにあわせて矢を放った桜は、いまいち攻撃が効いていないような気がしていた。一方、伸びてきた手を払う真白の攻撃は、けっこう巨人を困らせているように思えた。
（あれ？）
ここに来て、桜はなんとなくなのだが違和感を覚えていた。彼女は遥斗が起こした魔風の力にあわせて狩人の力で強化した矢を放った時のほうが、より巨人に効果があったような気がしたのだ。
「あのっ、白先輩は星の力を使っているんですか？」
何気なく問いかけた桜に、真白は頷く。
「うん。呪術の光で巨人に呪いかけながら、円ちゃんの魔火の力をこれにつけてもらってるんだよ」
燃える硬化リボンを見せて攻撃をさばき、ステラ奪還の機を狙う真白。その様を見、彼女はぽつり、と呟く。
「もしかして、星の力を２つ以上組み合わせるとより巨人にダメージを与える事ができるのではないかしら？」
「だったら、工夫次第で大ダメージが見込めるね！」
夏朝は早速仲間へ伝令を買って出る。小柄な彼女は伸びる腕を避け、戦う仲間たちに桜の予測を伝えに向かった。その合間に、仲間の攻撃にあわせて魔風の弾を放ち、アシストも行った。
一方、一旦下がった衛とアカリは彰尋から治癒の光を受けていた。彼は星の滴と夏朝からもらったサファリリオレンジドロップを併用したお陰か、精神的な疲れがだいぶ癒えたようだった。
（後でお礼を言わなければ）
彼はステラや巨人に向かう者たちを優先的に治癒して回っていた。そのお陰もあり、酷い怪我を負った者はまだいない。だが、周りの物の顔色や星の力の輝き加減から、僅かずつながら、徐々に精神力が不足し始めているのではないか、と感じていた。
（星の滴、足りるといいのだけれども……）
彰尋は事前に精神回復アイテムの所持について聞いておけばよかった、と内心後悔していた。だが、そうも言っていられない。彼はうお座のマークが刻まれたアルナイルダガーを握り締めた。
そんな彰尋の様子を気にしていたアカリであったが、巨人の事も気がかりであった。
「……なあアカリくん」
「ん、何だ？」
衛は巨人を見たままアカリに声をかける。アカリもまた杖を握り締めいつでも出撃できるよう準備しつつ答える。と、衛は明るい声で
「これ、ずっとアカリくんの攻撃方法が『俺の後ろに乗って近距離攻撃』って思いこませりゃステラガード、こっちに集中して持ってくんじゃねぇの？」
と提案する。と、だいぶ冷静さが戻ってきていたアカリは、小さく感嘆の息を吐いた。
「なるほど、それ、アリかもしんねーな。試してみる価値はありそうだ」
「だろ？ 油断したころに後ろからドーン！ とかしてくれよ！」
魔法的なかっこいいヤツで！ と付け加え盛り上がる衛に、アカリはさっき握り締めていた忍布を衛にみせる。
「それなら、これが使えるかもしれないな」
アカリの説明に、衛は「いけるいけるっ！」と楽しげに笑う。光の獣にも２、３囁くと、２人は再びそれに跨った。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年07月20日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年07月27日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年07月27日 11時00分
