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【星幽塔】今日、どう過ごす?
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冒険者の便利を提供したい宿泊施設『
猫島亭
』。色々なサービスもさる事ながら、癒しの光が宿るフライパンで作る
立花 なつ
の料理がとても美味しいと評判だ。そしてその評判に応えようと、なつも日々料理を研究中。客足が途絶える時間帯を狙い、今日も新作料理の開発に余念がない。
「……というわけでかーちゃん、新メニューの試食お願いします♪」
テーブルにずらりと色とりどりの料理を並べ、なつはペコリと頭を下げた。彼の前にふんぞり返って座っているのは、
千歳飴 楓子
。楓子はなつのふわりとした金髪に向かい、鷹揚に頷いた。
「頼まれなくても勝手に食べる気だったが……大船に乗ったつもりで任せてくれ」
「ありがとう~。まだいっぱいあるからどんどん食べてね」
頭を上げ、ほわりと微笑むなつ。そしてまた厨房に戻ると、新たな料理を盛り付け始めながら言った。
「やっぱり女の子のお客さんが増えると嬉しいからさ~。女の子が好きそうな料理が良いかなぁと思って、可愛くてヘルシー! 路線で考えてみたんだけど……」
盛り付け終わった料理の出来栄えにうんと頷くと、なつはその皿を手に楓子の元に戻ってきた。
「見た目にこだわったから、ちょっと調理に時間がかかっちゃうんだよね~……って、かーちゃん? 聞いてる?」
「ふぃいへふほ」(聞いてるぞ)
口をリスのように膨らませながら楓子が顔を上げる。なつはその頬についたソースを持っていたタオルで拭いてやると、腰に手を当て彼女の涼やかな水色の瞳を覗き込んだ。
「試食だからね~? ちゃんと感想聞かせてくれないと~」
「ほひぃひぃいほ」(美味しいぞ)
もぐもぐもぐもぐ。まあその小さいお口の奥はどこまで広がってんだってくらい料理を詰め込みながら楓子が答える。なつが笑いながら肩を竦めた。
「か~ちゃんそれしか言わない気がするけど……ありがとう、嬉しいよ」
そしてまたなつはくるりと踵を返した。だいぶ楓子の前の皿が空になってきたのだ。まだまだ新作料理はいっぱいある。かーちゃんにたくさん試食して貰わないとね!
「……ふぅ、お腹がいっぱいだ」
出された皿を全部綺麗に平らげると、楓子は満足げに言った。
「この料理なら客にもウケると思うぞ」
「そう? 良かった~」
出す料理がなくなったので、楓子の前に座り、彼女の豪快な食べっぷりをにこにこと眺めていたなつが、嬉しそうに目を細める。楓子は「うむ、間違いない」と言うと、ガタンと席を立った。
「というわけで満腹な楓子は昼寝をする」
「あれ? 寝ちゃうの?」
「何かあったら起こしてくれ」
見上げるなつに片手をひらひらさせると楓子は厨房の奥に消えていく。厨房の隅にある椅子でいつものように寝るのだろう。働くなつの、背中を見ながら。
「かーちゃん、ありがとねー」
なつは楓子に声をかけると、テーブルの皿を上機嫌で片付け始めた。
美味しいなら、もうメニューに出しちゃおうかな。よし、早速仕込みだ!
―――それは、偶然だったのだ。
むにゃむにゃという楓子の寝言を背中で聞きながら、厨房で幸せそうに料理の仕込みを続けるなつ。だから、誰も見ていなかったのだ。
―――カタン。
寝ている楓子が腕を動かした拍子に、棚にあった瓶を倒した事を。そしてその蓋がはずれ、きらめく粉が仕込みの鍋に降りかかってしまった事を。
その粉は、数日前に『猫島亭』にブレンドコーヒーを卸しに来た
旅鴉 月詠
が持ってきた物だった。
千客万来の不思議な食材―――『魅惑の粉』だという触れ込みで。
「……ん? 今何か……? 気のせいかな~……?」
小さな物音になつは振り向いたが、そこには全力で眠る楓子の寝顔だけ。なつは彼女に小さく微笑むと、また仕込みを再開した。忙しくなる時間までに終わらせておかないと。
そういえば、『喫茶 迷い猫』のマスターが何か食材を持ってきてくれてたな。あれ、どこにしまったんだっけ……?
「なんだ……騒がしいな……?」
まだ重い瞼をこすりこすり、楓子は体を起こした。そして食堂を見ると、その眠そうな瞳を少し大きくした。
「……すごい混雑だな」
楓子がようやく起きた夕食時。『猫島亭』の食堂はえらい事になっていた。いつも混み合う時間ではあるのだが、今日は外までずらりとお客が並んでいる。厨房ではなつが息つく暇もなく、
「はい、野菜たっぷりシチュー、おまちどうさま~」
とひたすら料理をよそっていた。
(野菜たっぷりシチューは楓子がさっき食べた新作料理じゃないか。流石うちのなつ氏だ。うんうん)
楓子は自分の弟子の活躍を見る師匠のような顔で頷く。だが、しばらく様子を見ている内に楓子はある事に気が付いた。
(この新作料理……ウケ過ぎじゃないか?)
そうなのだ。出る料理は新作シチューばかり。不思議に思った楓子は、厨房を出てシチューを食べている美しい女の子に声をかけた。
「そこの超絶美少女。何でこのシチューを頼んだ?」
「え、美少女? やった!」
女の子はきらきらの瞳で楓子を見る。思わずくらりとしてしまった楓子に女の子は可愛らしい声で話し始める。楓子の瞳が大きくなった。
「……ここのシチューを食べると美少女やイケメンになってめっちゃモテる噂がある?!」
驚いた楓子は半信半疑に店内を見渡した。言われてみれば客は皆、なぜか美男美女ばかり。むう……と首を捻って考えていた楓子は、突然ハッと顔を上げた。
「なら試食でたらふく食べまくった楓子は、美しさがカンスト……! 千年に1人の逸材としてSNS上で話題になってしまうのでは!?」
楓子は急いで厨房に向かうと、働いているなつの前にバン! と立ち塞がった。
「なつ氏! 楓子を見てくれ! どうだ!?」
「え? どうだって何……? いつも通りのかーちゃんだけど?」
忙しいながらもなつはきちんと楓子を見て、答える。楓子は青ざめ小指を立ててのけぞった。
「なに……? 変わらない……?! 何故だ……!!」
しばらく楓子は石像のように固まっていたが、やがてがっくり肩を落とすと虚ろな瞳でカウンターに載せられている料理を見た。
「……これをあのテーブルに運べばいいんだな……?」
フラフラ。背を丸め魂が抜けたように料理を運んでいく楓子。なつは思わずその背中を2度見した。
(かーちゃんが、かーちゃんがお手伝いをしてくれている……!)
千年に1度のレアな姿にしばらく呆然と楓子を眺めるなつ。しかし混んでる店は彼を待ってくれない。すぐになつは激戦の厨房で奮闘しなければならなかった。
*
「料理を食べたお客さんがすごく綺麗になった? ほんと?」
ようやくお客が捌けた食堂で。楓子と話していたなつは目を丸くした。頷く楓子になつはむーんと眉を寄せ言った。
「もしかして俺の料理の腕がレベルアップしすぎた……?」
「……でも……楓子は全然変わらなかった」
もそもそとなつに出してもらったスライムゼリーを食べながら楓子は言葉を落とす。しかしやはりその美味しさには逆らえないのだろう、
「はあ……スライムおいし……」
と満足そうにほっぺを押さえた。
その顔を、なつは笑顔で眺めていた。喉まで出かかっている言葉を何とか呑み込みながら。
変わらないって言ってるけど……俺にとってかーちゃんは、いつでも魅力的なんだけどな。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月14日
参加申し込みの期限
2017年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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