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【星幽塔】今日、どう過ごす?
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サジタリオの鍛冶工房。その隣の物置のような小さな小屋に、研ぎ屋が開店した事をご存知だろうか。その刃物に対する多大なる熱意に賛同し、鍛冶屋の親父が隣の掘立小屋を貸してくれたのだ。
人が数人も入れば一杯になってしまうその店で。
サキリ・デイジーカッター
は真剣な瞳で刃物を研ぐ。
基本的に西洋風の直剣は切れ味が悪いというのが定説だが、実は入念に手入れさえすれば結構切れると、長年刃物を研いできたサキリは思っている。
日本産の良質な天然砥石を使い、お隣の工房や持ち込みの武器を丹念に研ぎ上げて品質向上をさせよう。お代は半分趣味みたいなものだから安くていい。
刃物に魅入られているかのような情熱を、サキリは星幽塔でもその胸の内に静かに燃やしながら淡々と刃物を研ぐ。すると彼の小さな店にひょこりと可愛らしい顔が覗いた。
「お、サキリー。……何してる?」
黒いうさ耳をぴこぴこさせながら、ほしびとの
アスワド・クロノワール
がその赤い穏やかな瞳を向ける。胸と腰を小さな黒い布で覆う軽装。褐色の引き締まった肢体が美しい。サキリは刃物を研ぐ手を止め、アスワドと同じ赤い瞳を少し大きくして言った。
「クロノワールじゃないか。いらっしゃい。今日はどうした?」
「狩りは休みの日。だから街をぶらぶら、そしたらサキリいた。……武器の研ぎ?」
愛らしく首を傾げるアスワドにサキリは微笑んだ。
「ああ。小さいけどここに研ぎ屋を開店したんだ。そうだ、クロノワール。それ、研いでいかないか?」
サキリが指さしたのは、アスワドが腰に下げていた2つの武器、クークゥルとヴォーパルだ。
可愛らしい見た目だが、アスワドは戦闘民族ヴォーパルバニーの一族だ。アスワドは慣れた様子でスラリと2本の刀剣を取り出した。
「ホントは武器の手入れ、他の人にさせるの、良くない、けど」
アスワドはじっと手元の武器を見つめる。そして笑顔で顔を上げた。
「サキリは狩りの友、任せて安心できる!」
「ありがとう」
サキリは差し出された刀剣をしっかりと受け取る。途端ズシンと重みが来た。サキリは感心した様子でそれらをかざし眺めた。
「変わった材質だね、黒曜石に近いかな……大丈夫、僕は非金属刃物だって手入れの経験は十分にあるよ」
そしてくりくりのアスワドの瞳に向かい微笑んだ。
「任せてくれてありがとう。クロノワールの武器は珍しいから是非一度研いでみたいと思ってたんだ。嬉しいな……腕が鳴るよ」
サキリは研場に戻ると、研ぎに入った。その様子をアスワドは近くで興味深そうに見入る。クークゥルとヴォーパル、2本の武器の手入れが終わるまで、2人は様々な武器談義や手入れ法などを話しながら、楽しい時間を過ごした。
「うん。これでだいぶ切れ味が戻ったと思うよ」
小一時間は経っただろうか。サキリは満足そうに言うと2本の武器をアスワドに返した。
「ありがとう、サキリ!」
アスワドは嬉しそうにピョンとジャンプすると、武器を受け取る。最高の仕上がりに、アスワドは瞳を輝かせた。
「すごい、サキリ! これなら敵も一撃だ!」
素晴らしい出来栄えに感嘆しながらアスワドはブン! と両の刀剣を一振り。冷徹な瞳で繰り出す鋭い太刀筋はとても14歳の少女のものとは思えない。闘士の光が宿る彼女の首飾りの牙がふわりと揺れる。と同時にアスワドのお腹からグ~と大きな音がした。
「……そういえばお腹すいた」
先程までの戦士の顔はどこにいってしまったのだろう。アスワドは腰に剣を収めると、お腹を押さえ切なそうに呟く。その可愛らしい様子にサキリはくすりと微笑んで言った。
「ちょっと早いけど、夕食がてら何か食べに行こうか。知ってる店があるんだ」
「ご飯? 食べる、行く!」
うんうんとアスワドは元気に頷く。意見の一致した2人は、サジタリオの街に出掛ける事にした。
*
「やあ、いらっしゃい。『喫茶 迷い猫』にようこそ」
扉が開くと
旅鴉 月詠
がカウンターから静かに微笑んだ。
「こんにちは」
「お、ツクヨミだ。ツクヨミもお店してたんだ」
入ってきたサキリとアスワドを見て、月詠の眉が少し上がる。そしてアイスを冷やしている箱に視線を落とすと、またにっこりと笑った。
「いらっしゃい、じっけ……いいところに来たね」
「……? 夕食がてらお茶とお菓子も頂こうと思ってね」
「なんだ? お豆を焦がした匂いしてるぞ」
アスワドがくんくんと鼻を動かす。月詠が穏やかに言った。
「珈琲を今淹れてるんだ」
「こーひー? それはおいしいの? それちょーだい。あと、お肉! 肉!」
「僕はとりあえず紅茶と、お菓子が欲しいな。労働の後の甘い物は格別だからね」
「お菓子と、肉……は簡単でいいなら。飲み物はすぐに出すよ。座って待っててくれ」
月詠に勧められ、2人はカウンターの席に着く。すぐに2人の前に紅茶と珈琲が運ばれてきた。サキリはゆったりと紅茶の薫りを楽しみ、アスワドは珈琲を一口飲むと凄い顔で叫んだ。
「苦い! 真っ黒焦げだツクヨミ!」
その様子にサキリと月詠はおかしそうに笑う。月詠はアスワドにミルクと砂糖をたっぷり渡した。そして研ぎ屋で稼いだ金が少しあるから奢るとサキリが言うと、アスワドはすかさず肉料理を追加注文。その陰でサキリが財布の中身をそっと確かめる。
わいわいとした楽しく美味しい時間が過ぎていった。
「さて……」
肉料理を思う存分食べ満腹になったアスワドと
竜の鱗
を買い取る相談をしていた月詠。話が纏まると顔を上げた。
「デザートがあるんだ」
「デザート? さっきケーキは頂いたが」
お代わりの紅茶を楽しんでいたサキリが不思議そうに顔を上げる。月詠が極上の笑顔でサキリの前に小皿を差し出した。
「『マッスルバニラアイスシュガーメロン添え』だ。是非食べてみてくれたまえ」
そう言うとなぜか月詠は自分用に作ったアイスミントティーを啜る。アスワドが指を咥えて言った。
「アイスいいな、ボクも!」
「アスワドにはメロンだけだ。肌もしっとり、小じわもなくなる」
「ボク小じわなんてない。アイス欲しい~」
サキリは戸惑っていた。目の前のアイスを挟んで月詠の好奇の視線とアスワドのじっとりとした視線。でも兎に角このアイスを食べるというのは店主の決定事項のようだ。サキリは観念してアイスを1口食べた。
「どうだ?」
ミントティーを飲みながら月詠が訊いてくる。サキリは正直に答えた。
「いや、甘くてとても美味しいよ。でもなんで僕だけ……」
「うーん、確かに変わらないな。ミントティーで解除されてしまうようだと、日輪の花を混ぜ込んでも意味がないのか」
「は? 何言って……」
「サキリ……美味しそう……」
月詠と話していたサキリは横から聞こえてきたアスワドの声に振り返り、ぎょっとした。
なぜなら。
アスワドが涎をだらだら流しながら自分を熱い視線で見つめていたのである。
「ク、クロノワール?! 美味しそうって……アイスの事だろう?」
ガタンと席を立ち、サキリはアスワドから距離を取ろうとする。しかしアスワドもぴょんと椅子から降りると、うっとりした瞳でじりじりと躙り寄ってきた。
「ううん……サキリ……美味しそう……」
「へぇ、ヴォーパルバニーの愛情表現は変わってるな」
「どうなってるんだ、旅鴉!」
アスワドから必死に間合いを取りながらサキリが叫ぶ。月詠が肩を竦め言った。
「うん、ちょっと『魅惑の粉』をアイスに混ぜさせてもらったよ。でもミントティーで解除するんじゃ、実験は失敗だ」
「! 早くクロノワールにミントティーを飲ませてくれ」
「どうやってやるんだい。相手は戦闘民族だぞ」
「サキリ……ちょっとだけ食べさせて……」
「効果は1時間程度と言うじゃないか。頑張ってくれ」
対峙する2人と我関せずの1人。アスワドの褐色の太股にぐっと力が入る。その跳躍準備にサキリも腹を括り、身構えた。
(さてさて。戦闘のプロ同士の戦い……じっくり観戦しようかね)
店の端の端っこで。月詠は優雅にミントティーを啜った。
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担当ゲームマスター
KAN
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月14日
参加申し込みの期限
2017年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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