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◆
くりんっと丸くした目を上向かせ、たった今自分の身に起きたことを反芻する
椿 美咲紀
。
―― すっぽん、と水たまりにハマりました。
以上なのです。
うんうんと頷く。何故に水たまりに落ちたのか、などという疑問を持つ段階は過去稼いだ経験値にてとっくに踏破しているのだ。
傾いだ脳内で現在美咲紀が思っていること、それは『水たまりの中なのに普通の世界なのです』であった。
しかしてよくよく視野を広げてみると、目の前に映る商店街は先程の水たまりのフチを型取った形の、鏡のようなモノに映し出されていることに気付く。
水面の奥に映る商店街、その中に本屋だと認識出来る物を捉えると美咲紀はそこに近づくイメージを持つ。すると、まるで美咲紀自身が歩いて移動しているかのように景色が動き、小さく映っていた本屋の入口をアップに映し出していた。
本屋に入ってみようと意識する前に、ふと入口に大きく張り出された新刊告知ポスターが目に留まった。
大きな大きな、目玉商品だと自信をもって売り出しているラノベらしきポスター。
そこに書かれたタイトルを無意識に口にする。
「『花姫さまの日々』……ん゛ん゛!?」
イタイ程しっくりくるそのタイトルに、改めてポスターを二度見した。
イラスト中央に描かれる主人公、その出で立ちはファンタジック且つアクティブ系なお姫様。
美咲紀の胸の遥か深層に封印されていた物体が、顔を上げた。
「コレもしかして小学校の頃に色々考えたお話ですかっ! アノ! 妄想のっ!」
いやいやそんなばかなことが☆ と思いたい美咲紀に追い打ちをかけるかの如く作者名が視界に飛び込んでくる。
『岬・美波(みさき・みなみ)』
いやーん!? 小学生の頃使っていたペンネームなのですう!?
あ! 新刊発売日今日!? サイン会するとか書いてあるし――!? まさか……!
美咲紀、はわはわと衝動のままに本屋の中へ飛び込んだ(と、いうイメージを忠実にもくもく映している水面)。
「はーうーわーーー!?」
今や忘れ去っているが、暗闇で宙に浮いているような状態でしかし器用に、美咲紀はざっしゃと膝と両手をついて崩れ落ちた。
映るはすでに開始されているサイン会風景。
左右を花々たちに囲まれて、長机中央にて売れっ子物書きだという自信と慣れに満ち満ちた表情の……自分。
にこにこの笑顔で次々渡される自身の既刊本や色紙に、さらさらとサインを書きつける。
―― 笑顔はイイです。合格です。読者様あってのことだと分かってて良いとオモウデス。
すでにやや現実逃避気味に水面を見つめる美咲紀だが、しかしてすぐにツッコまざるを得ない案件が視界に飛び込んだ。
「なんでお客さんそんなに並んでるですか!?」
早くも新刊を読んだお客さんから、『この場面が特に素敵で~』なんて感想のもと開かれたページを美咲紀はしっかり読んでいたのである。
それは、主人公のお姫様が多種多様な美形騎士と共に身分隠して街を巡り事件を解決していry
「はわぁ! 説明しちゃだめなのです~~~!!」
(無自覚に電波妨害しながらも)美咲紀の鼓動はずんどこ早くなるばかり。
そう。黒歴史を公然と発表されているも同然な状況なのである。
「もう使い古され過ぎてるネタのお話ですよ!? ってか小学校の時に書いた文章まんまなのです!?」
夢乙女全開にノッた文たちには、ろくに描写も無いというのが今の美咲紀が見れば一目で判断出来て。
―― やめてくださいなのですリライトしてよー。今の世代を掴むなら、その騎士たち一人一人にも物語つけて、あわよくば騎士同士が禁じられたあれやそれやな展開に云々……。
ブリリアントな解放に思わず思考を走らせたり。
これが最新作として出版されあまつさえ超売れている、という目の前で流れる映像に恥ずかしさここに極まれり。
モウダメデス。
美咲紀が脳内で限界を告げた瞬間、映像が逃げるように本屋から飛び出すような景色を駆け足で映したかと思うと、急に美咲紀の身体に重力が戻った。
羞恥のあまり気絶しかけた意識をハッと取り戻すと、その視界には現実の、爽やかな青空とそれを転写した水たまりが広がっているのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月24日
参加申し込みの期限
2017年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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