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前程万里の姿也
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曰く、たまたま買い物方面先が同じだったから。
出先で顔を合わせた幼馴染と自然な流れで横を歩き、お茶と共に雑談をし、まだ明るい空を見上げながら足の向くまま散歩をする
一条 紗矢香
と
楢木 春彦
。
「サヤんとこは早川先生かー。落ち着いてっけど、たまに怖そうつーか胡散臭そうな笑顔サヤと似てるよな」
「生徒思いだし司書教諭なだけあって本にも詳しいし、良い先生よ? ……というか、どういう意味かしら?」
文字通りの よいえがお が隣りから発せられれば、そういうところが! という言葉を春彦は飲み込んだ。
「俺はまた浅井先生だぜ? ま、予想はしてたけどさ」
「体育科の担任だもの。限られるわよね」
と、どちらからともなく青空を見上げた瞬間、同時に足元の水たまりへと踏み出して。
「うお!?」
「きゃ!?」
息ピッタリに声と共に体を沈ませた。
条件反射で受け身を取ろうとして体を縮込ませるも、一向におとずれない衝撃に春彦はそろりと目を開け体を起こす。
地に足をつけようと探った爪先はただ宙を蹴る。
暗闇の中、それでも一緒に落ちた紗矢香の無事な姿を捉えればホッと安堵を浮かべ、紗矢香の方も春彦と視線が合えばすぐにいつもの冷静な表情へ戻っていた。
「あー……あれ、俺らが落ちた水たまり、だよな」
「多分そうね。それにしても足元の水たまりを気付かず踏んじゃうなんて……春彦の抜けっぷりがうつっちゃったのかしら……」
「おいっ」
場数をこなしているだけでなく、家族同然なその存在感が無意識にお互いへ安心感を与えている部分もあるからか、これっぽっちも慌てる事無くいつも通りの会話を繰り広げる二人である。
―― ジャンプしてったら届いたりしねーかな……。
―― ダメ元でも試してみた方がいいかしら……。
左耳のピアスに伸ばされる手。髪を結っていた紐がシュルリと解かれる音。
その時ふと、目の前に浮かぶ水たまりの水面が揺らいだのに二つの視線が気付いた。
更に具体的に人の形を映し出した時、その正体を先に思いついたのは紗矢香であった。
―― え……? あそこにいる着物姿の女性は大人になった私?
透き通った色白の肌に艶やかな黒髪が映える横顔。
きちんと結い上げられたそれと伸びた背筋は、ただ歩いているだけなのに隙が無く凛とした空気で。
絵姿や写真で見た事のある祖母の若い頃にそっくりだったが、微かに異なる顔のピースにまごうことなくそれは自分であると直感した。
紗矢香が確信を得ていたところに、ようやくぼんやり見つめていたらしい春彦の口が動く。
「あのヒトなんかサヤ……っぽい? ケド、サヤはあんな大人っぽくないっつーか」
「………私よ。こうなりたいという目標の姿ではあるけれど……」
「え? なに、サヤの将来ってことか? 大人になったらあんなにナンのか? マジ?」
「何よ、文句あるの?」
思いがけず幼馴染のいつかの姿を映した水面に、春彦の目が途端釘付けになった。
一目見た瞬間の第一印象は、べっぴんさんだなー、だったことを思うとどうしたって隣りの本人と見比べてしまう。まぁ、言われてみれば……うん……。
などと納得しかけた春彦の、水面映す瞳に女性とは別の影が映り込んだ。
伸びた背筋の後ろから低く通る声が響けば、紗矢香と思われる女性は仕方なさそうに、しかしどこか嬉しそうな空気を纏って振り返る。
仕立ての良さそうなジャケットを着こなした男性の姿、彼は彼女の頭一つ分以上高い位置から彼女に合わせるように顔を寄せ話し掛け始めた。
『どこかへ行く途中か?』
『日も傾いてきた。いくら君が武芸にも秀でているといっても、巡り会ったからには送らせてくれ』
『ああ、引き留めたりなどしない。人の手に余る美しいものは在りのままで居てほしいからな』
ち ょ っ と 待 て ぇ !
春彦、心の中で膝を折って撃沈。
―― 嘘だろ? アレってまるで………っ。
その脳内に、尊敬の念を日々飛ばしている某人物様の姿がありありと浮かんでいた。
「あら? 春彦? そんなに慌ててどうかした……、……誰?」
動揺した空気を感じ取った紗矢香が、春彦をしげしげと見やった後水面に現れたもう一人の人物へ視線を移動させ、たっぷりの間ののちその口からごもっともな疑問形が漏らされた。
「イヤイヤイヤ!! 俺にはあんなの言ぇねぇしムリだって!?」
「え? この人が春彦? まるで別人ね」
真顔で伝えられる。スミマセン勘弁してクダサイ……、穴があったら入りたい胸中でいっぱいになる春彦。
―― 確かに、先輩は男の俺から見ても凄ぇ格好イイし頼り甲斐あって男気もあって紳士的でピンチんトキにも堂々としてて後輩の不安も笑顔で吹き飛ばしてくれたりでマジかっけぇって思ってたケド……
「春彦にこんなロマンスの香りたっぷりな台詞は出ないでしょうしね」
一気な思いに、綺麗に幼馴染の台詞が続いてしまった。
そんなん俺が一番よく分かってる……アレは先輩だからサマになるんだってマジ実感……。
心の声を口に出す気力もしぼむというものである。
そんな春彦の心中なぞ知らず、紗矢香はまだ不思議そうに水面に浮かぶ自分と彼の姿を追っていた。
まだ言葉を交わしている大人な自分たち。静寂の雰囲気の下見つめていたはずの紗矢香の周囲、その空気に動きが出たのを春彦は見逃さなかった。
「あーもう! 我慢してねぇで笑いたきゃ笑えばイイだろ!」
「……っ、あ、ごめんなさい」
ジトッと視線受ければ、素直な謝罪を述べてから震わせていた肩をしゃんと戻す。
―― あまりにも春彦らしくなくて思わず噴き出してしまいそうになったわ。
とは一応気を遣って喉の奥に留めておいてから。
理想や目標は大事、だけれど……。
なにか、もう一つ大切なことも分かった気がした。
「やっぱりあなたはいつも通りがいいと思うわよ」
「そりゃ、どーも……」
クスクスと、しかし心からの言葉はややスネた彼の耳の奥までは響かなかった。
それでも気にしない。今いる彼がちゃんと彼らしいから。
水面から紗矢香が視線を外される。
『さっさと出てぇ』。春彦の口から漏れる。
その瞬間、2人の身体は泳ぐように浮き上がり水面へと吸い込まれていった。
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担当ゲームマスター
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月24日
参加申し込みの期限
2017年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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