this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
まものとの邂逅を此処に記す
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
かつん、かつん、と足音を立てて、
桃川 圭花
は暗い地下牢を行く。
その唇を、ふぅ、と細いため息が揺らした。
「暗いし、じめじめしてるし……いくらまものだっていっても、よくこんなとこに住んでるわね」
自分が今から邂逅すべき相手がいることを、圭花はしかと把握している。
まものとの接触。それが、圭花が直感した帰還の鍵だ。
何となくとはいえそれが必要なことだと知りながらも、圭花の足取りは決して軽くない。
「全く、いったいどんな相手なんだか。少なくとも天真爛漫! 元気溌剌! なんてのはなさそうだけど」
ぼやきながらも、圭花はてきぱきと一室一室を検め、進んでいく。
やがて――圭花は、地下牢の最奥へと辿り着いた。
「あ、ここが最後の牢屋?」
中を覗き込めば、かさ、と、鉄格子の向こう側で何かが動く気配。
(中に人がいるみたい)
暗闇の慣れた目が、じきに、濃い闇の中にその姿を捉えた。
相手の顔を確かめた圭花の双眸が、知らず見開かれる。
「……驚いたわね。鏡で見た時は暗くてよくわからなかったけど、私にそっくり」
呟けば、牢の中の少女が、緩く顔を上げた。
『……誰か、そこにいらっしゃるのですか……?』
手足を完全に拘束された少女が、震える声で言いながら鉄格子の方へとにじり寄る。
近くで見ると、少女は益々圭花に似ていた。
『ああ、人が……! どうか、私を助けてください。無実の罪で、長くこの牢に囚われているのです……』
縋るような響きを帯びた声に、口元に手を宛がって首を傾げる圭花。
「あれ? そういう話なの? てっきり、恐ろしいまものが出てくるものだとばかり思ってたけど」
『む? ……何だ、つまらぬ。珍しい匂いだと思うたが、わらわのことを知っておったか』
途端、少女の声が不遜な響きを帯びた。
喋り方だって、格別偉そうだ。
「あ、そっちが本性なのね。了解。……それにしても、いずれにせよ見た目はまるっきり人間だけど……」
憑りついてるとかそんなとこ? と呟けば、少女改めまものは、ふん、と鼻を鳴らした。
『外れだ。この人間こそが、いわばわらわを捕える真の牢獄。封印、というやつぞ』
「へえ、囚われの身なんだ」
『愚弄するな。わらわは神として生まれた身。拘束も牢も、わらわが本気を出せば玩具同然である』
「ふぅん。なのに、ここを出ないの? 変わってるわね」
圭花の言葉に、まものは痛いところを突かれた、という顔をする。そうして、
『……外の世界は、ここよりも険呑であろう』
と、絞り出すような苦い声で言った。
成る程、と応じながら、圭花は頭を働かせる。
(今のところ、帰れそうな兆しはないわね……まものの本体に会わないといけないのかしら)
ならば、一体どう動くべきか。
(私に乗り換えるよう仕向けるのがいいかも?)
勿論、その作戦に不安がないわけではない。しかし、
(会わなきゃ帰れないんじゃ仕方ないわ)
と思い決めて、圭花は改めてまものへと声を投げる。
「ねえ、ちょっと」
『わらわにはアスラという名がある。そのように気安く呼び掛けるな』
「じゃあ、アスラ。少し相談があるんだけど……」
まもの――アスラを捕える牢となされている少女が哀れになったのだと、圭花は訴えた。
「封印なんて何でもないんだったら、私に乗り換えない?」
『愚かな。それでわらわに、一体何の得がある? お主、この少女と同じ顔ではないか』
「そうね、デザインの優美さは……残念ながら変わらないけど」
そこは改良の余地がなしだが、セールスポイントは十分あると圭花は口の端を上げる。
「幸い私ってこの通りぴちぴちの新品だし健康優良児だし、この子と違って手足も自由よ」
不敵な笑みを向けてみせれば、ふむ、とアスラは僅か俯いて、考え込むように唸った。
やがて顔を上げたアスラの目に――いっそ艶めかしいほどの炎が揺れる。
『良かろう。お主の願い、聞き届けてやろうではないか』
轟、と炎が燃え立った。
アスラは最早、無害な少女の姿をしてはいない。
頭には角が生え、爪は長く恐ろしく伸び、瞳は怪しく煌めいている。
アスラを取り巻く炎が、腕のように伸びて圭花を捕まえようとして――しかし、それは叶わなかった。
アスラが本来の力を発揮したことで、圭花は今度こそ《鍵》を手に入れたのだ。
その身体はもう、地下牢の空気に溶けるように消えていこうとしている。
「……よし。何とか無事帰れそうね」
『貴様! 謀ったか!』
「ごめんなさいね。私、帰らなくちゃいけないから」
じゃあね、と零した圭花の目に最後に映ったのは、怒り狂ったように激しく燃える炎の波だった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
まものとの邂逅を此処に記す
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月27日
参加申し込みの期限
2017年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!