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まものとの邂逅を此処に記す
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八神 修
は、活火山が連なる場所へと降り立った。
溶岩は遠いが、輻射熱が酷い。
その熱が、荒くなる呼吸が――修に、これが現実だと教えている。
(この場所で、人は長く活動できないな……)
揺れる視界の向こうに見える、立派な城。
そちらへと、修は迷いなく歩を進めた。
不思議と、辺りに茂っていた炎で出来た草が、修の足先から消えていく。
そうして生まれた城へと続く道を、
(これなら走れる。まるで、俺を導いて……)
そう思いながら走って、走って、走り切った先。
城の前で、その青年は待っていた。
どこか修に似た青年は、ふっと口元に笑みを乗せる。
『ようこそ、俺の城へ』
「もしかして、道を作ってくれたのは……」
『話は後にしよう。ここは人の身では暑すぎるだろうから。さあ、中へ』
青年に促されて、修は城の中へと歩を進めた。
天井の高さや通路の広さは、自分が人形サイズに縮んでしまったように感じられるほどだ。
その違和に、修は前を行く青年の背中を見つめた。
(きっと、本来は巨大な存在なんだな。この姿は仮の物か……)
などと考えていたところに、修の心を読んだかのように青年が振り返る。
『そう言えば、まだ名前を聞いていなかったな』
「あ……すまない。俺は修。異世界からの旅人だ。そっちは……」
『ジオと呼んでくれ。俺はこの城で、まかいの研究に励んでいる』
青年――ジオの瞳には、知性と、好奇心の色が覗いていた。
親しみを感じさせる、瞳の色だ。
「そうだ。さっきは助けてくれてありがとう、ジオ」
『大したことじゃないよ。折角の客人だ。城を案内したいと思ってね』
付き合ってくれるかい? とジオが笑う。
勿論だと応じれば、ジオは修に、珍かなものを幾らともなく見せてくれた。
不思議な調度品に、城に住まわせているらしい小竜や炎の猫達。
足元に纏わりつく炎の猫をあやし肩に止まる小竜を慈しむように撫でながら、
『修はきっと、ここを気に入ると思うよ』
と、ジオが重たい扉を開け放った先は、城の地下に広がる立派な書庫だ。
「これは……」
修の双眸が輝く。なんて感動的で、好奇心に胸が躍る光景だろう!
「これが全部、俺が手にしたことのない書物なのか……」
『尤も、君にはこの世界の文字が読めないんじゃないかな?』
「それでも、図が入っているものだってあるだろう? ……手に取ってみても、いいかな?」
『ふふ、構わないよ。それこそ、端から端まで全部でも』
「本当か!?」
それから長らく書庫にこもった後、修は休憩にとテラスへと誘われて。
供された紫色の飲み物も、初めて飲む味だったけれど美味しかった。
「テラスまで涼しいんだな。防御の結界か?」
『ご明察だな。……ああ、そうだ。まかいの空を飛んでみる気はないか? 案内するよ』
「この世界の空を? それは嬉しいな……」
感じ入ったように呟く修へとジオは柔らかい笑みを向ける。
瞬間その目が光ったかと思うと、修の身体はふわりと宙へと浮かび上がった。
ジオに手を引かれて、修はまかいの空へと。
「遠くに町もあるみたいだ。森はあの向こうか……なあ、この世界の暮らしはどんなふうなんだ?」
『どんな……か。答えになっていないのは承知だけれど、本当にそれぞれだよ』
「それぞれ、か。俺達の世界と同じだな」
言葉を交わして、2人は顔を見合わせて笑い合う。
その時ふと、修はあるものを、恐らくはジオの力で『視た』。
炎と闇を自在に操る巨大な竜の魔人の、その姿を。
自身の炎に照らされて鈍く光る、鱗を、角を、翼を、太く鋭い爪を。
その力に、地が揺れる音までもが耳に聞こえた気がした。
(これが……ジオの本当の姿……!)
瞬き一つの間に、その幻は掻き消える。
ジオが、やはり何もかもを見通したように、くすりと笑った。
『俺は、世界の理を学んでいるんだ』
「それが、変化の秘密?」
ジオの瞳が、赤く煌めく。それが、答えだった。
やがて城のテラスへと降り立つ頃には、修の身体は消えかけていた。
また会いたい、と握手の為に手を伸ばしたのはどちらからともなく。
「今度は何か、土産を持ってきたいな」
消え行く間際、修はそう言ってジオへと笑みを向けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月27日
参加申し込みの期限
2017年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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