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まものとの邂逅を此処に記す
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森の奥深く、
屋敷野 梢
はこっそりとまものの傍へと近づこうとして――、
『人間が、世界樹の森、この私が守る祠に何の用です?』
という具合で、物語に登場する妖精のようなサイズのまものにしっかり見つかった。
「う、顔を合わせたら面倒そうだったから頑張ったのに。何でバレたんですかねー?」
『私は風の精霊ですよ? 風の流れで侵入者の存在を察知するなど朝飯前です』
「って、チート能力じゃないですかー!」
文句を零す梢だが、まものの方はそんなの知ったこっちゃない。
『ちーと? 何ですかそれは。とにかく、侵入者には消えてもらいます』
まものがそう宣告した途端、辺りの草木がざわざわと揺れ始めた。
「っ、風……!?」
これで雨でも降っていれば台風のようだ、と思わせる強い風が、梢に顔を覆わせる。
(これって、このまま吹き飛ばされちゃう感じです!?)
ぐっと足に力を入れる梢だったが――風は、唐突に止んだ。
「あ、れ……?」
『と、普段なら有無を言わせないところですが、貴方には聞きたいことがあります』
「なら、驚かせないでくださいよー……」
『何か?』
「な、何でもないでーす!」
自分の顔の前にふわふわと浮いて腕を組むまものへとぎこちなく笑みを向ける梢。
ともあれ、話をできる状態になったのは僥倖だ。
「で、聞きたいこととは?」
『貴方、どうやってここに来たんです? 突然気配が生まれたように感じましたが』
「ええと、なんか変な鏡みたいなのに転移されたよーな……」
『転移……ふむ、魔法の類でしょうか』
「まあそんなものだと思いますー。ところで、すごくにてますねー私達。ええと……」
『シルフ、で構いません。かつての勇者も私をそう呼びました』
勇者、という単語が気にはなったが、梢はとりあえず、
「シルフさん、私、いつ元の世界に帰れるかわからないんですが、ここに居ていーですか!」
ビシッ! と元気良く挙手をして、この場に居座る権利を半ば勢いで確保しようとした。
シルフは少し驚いたような顔になって、やがてついと梢から視線を逸らし、
『ま、まあ、事情が事情ですから許しましょう。ここには人間どころか、まものもあまり近寄りませんし』
と、早口に言い切る。緑掛かった頬には、仄か朱が差していた。
(これは……迷惑そうな顔を作ってはいますが、ほんとは喜んでますね)
何となく、見た目だけではなく中身も自分に似ているなと、梢は口元を密かに緩める。
(他人への頼り方とかが、すごい下手くそな感じ? ツンデレですね!)
いや、私は違いますけど! と自分で自分の感想に突っ込みを入れていたら、
「痛っ! ……って、これは?」
頭の上に洋梨に似た派手なオレンジ色の果物が落ちてきた。
どうやら、シルフが風を操って落としたものであるらしい。
「この果物、くれるんですか?」
『戯れに落としただけです。……ですがまあ、このまま朽ちさせるのも勿体ないので……』
「わーい、ありがと~ございまーす!」
段々シルフの扱いに慣れてきた梢。
洋梨(暫定)は、とろりと甘くて美味しかった。
「あ、そうだ、私も能力もってるんですよー! 蝶になったり、物を蝶に変えたりー」
『それは……変化の魔法、ですか?』
問うシルフの声が、僅かに跳ねる。
ぐい、と身を乗り出されて、梢はその勢いに僅かに身を引いた。
「ま、魔法……なのかなー。よく分かりませんけど」
『よく分からない……そうですか……』
今度は少し気落ちしたように見えるシルフを前に、梢は考える。
これはもしかして、先ほどの《勇者》とやらと関わりがあるのだろうかと。
(新しい勇者さんを、待っているのかもしれませんね)
ここには人間は近寄らない、とシルフは言っていた。
ならば、彼女はどれほどの間、その存在の再来を待ち続けているのだろう――。
「……シルフさんって、世界樹と共に生まれたんですか?」
小さなまものが背負う淋しさのようなものを垣間見ながらも、梢はとりとめなく尋ねた。
シルフが、ハッと顔を上げる。
『貴方は……それを聞いて、どうするんです?』
「うーん、特に何も。私、ずっとここにはいられませんしねー。……あ」
言って、梢は気付いた。自分の身体が、透け始めていることに。
「って言ってたら、そろそろみたいですね。楽しかったですよー」
『……いなくなるんですね、貴方も。人間というのは、どうして……』
「まあまあ、そう言わずに! また、ここ以外のどこかで会いましょー!」
緑色に光る双眸が、梢を捉える。
『……また?』
「あ、但し、ここ以外、ですからね! 一応2回言っておきます!」
シルフが何か口を開こうとして――けれど梢はその言葉を耳にする前に、白い光に包まれた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月27日
参加申し込みの期限
2017年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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