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恵御納 夏朝
には皆に言えない秘密がある。
特に寝起きを共にする桜花寮で生活する皆には申し訳なささえ感じる程の秘密が。
今日も夏朝は寮生の目を盗んでこっそりひっそりと忍んで自分だけの秘密に触るのだ。
「おはよう」
声をかけるとレンズ猫……『レンズ・キャッツ』が鳴き声の代わりにしゅぱん! と音を立てて夏朝の前に現れ、一鳴きした。
…※…
レンズ・キャッツ。
それはそれは不思議な不思議な猫。
眼がカメラのレンズで尻尾がアンテナな不思議なふわふわ長毛黒猫。
首に橙色のリボンと名札が付いた首輪をしているのは夏朝命名の恵御納・アン・おはぎ。
そう、夏朝が普段から目に入れても痛くないほど可愛がる、おはぎちゃんだ。
夏朝が寮でこっそり飼ってる猫さんだ。
秘密の飼い猫さんだ。
出会いは三ヶ月ほど前まで遡る。
一見して派手な容姿と一々耳に残る台詞を残す謎めいた男性からの捕獲依頼。あれは本当に準備した甲斐があるだけの大量捕獲劇だった。
依頼完了してから桜花寮の一部屋で夏朝はぼんやりすることが多くなった。
気づけばその考えにどっぷりと浸っている時間さえあった。
何かと言えば、先日のレンズ猫の捕獲劇の事。あの一件以来、夏朝の周囲ではレンズ猫の気配を時に感じ取っていた。彼女自ら首にリボンを巻いたレンズ猫の気配だと確信してしまうともう駄目だった。
自ら決めたこととはいえルームメイトと別れたばかりで寂しさもあってか、
飼いたいな。
と、気持ちが揺らいでしまう。
勿論、寮でのペットの持ち込み飼育は禁止されている。これは立派な寮の規則違反だ。
また、猫を飼う決意まで至らなかった。否、手元に置いておきたい気持ちはあった。ただ、勇気が無いだけで。
特殊な猫故に条件さえ当てはまれば人の目には触れないと知っていても日中――特に夏朝が学校に行っている間は、誰かに発見されていないだろうかと不安になるだろう。
それに飼う上での障害もたくさんある。部屋にひとりでいると廊下から響く誰かの足音すら耳が敏感に反応してしまい、悪い事をしているという自覚はこの上ないプレッシャーを夏朝に与えた。
諦めるべきだろうか。そう結論付けようとした夏朝の元にその不思議な楽団は現れた。猫のタイトル戴く曲は懐かしく夏朝の悩みを埋めるかのように優しかった。
そして楽団に誘われたかのように件のレンズ猫もタイミングさえ完璧と登場し、夏朝は驚いたものだ。
心弾む音楽に背中を押されたような気がして、その瞬間夏朝は決意した。
共に暮らそうと。
障害がなんだ。自分が気をつければいいことだ。特殊な猫なのだからその特質も逆手に取ってしまえばいい。
レンズ猫特有の「ぱしゅん!」音を誤魔化す為に、スマホの着信音等を、録音したレンズ猫の出現音や鳴き声に変えて統一し、いつでもどんなときも言い訳を用意しておく。
壁や床にも透明シートやタイルカーペット等で対策は万全にして、においが染み付く前にこまめに掃除もする。
更には瓜二つの等身大縫いぐるみも作って……本物とは違って微動だにしなくて色違いのリボンを首に巻く「恵御納・キナコ・おはぎ」ちゃんを部屋の目立つ場所に待機させた。
…※…
そんな惜しみない努力は功を奏して今のところ夏朝の秘密は暴かれずに済んでいた。
どんなに言い繕っても規則を破っていることには変わりが無く、不安と焦りは消えないものの、それでも夏朝は幸せだった。
おはぎちゃんと過ごす日々は夏朝にとって一日一日が大切な宝物へとなって積み重なっていった。
今日も美味しそうに『ササミだニャン』を頬張るおはぎちゃんを眺める夏朝の頬は緩み、淡く滲んだ。
おはぎちゃんが食べ終わるのを待ってから夏朝は手を伸ばし、その柔らかな体を撫でた。毛の流れに沿って上から下にゆっくりとゆっくりと撫でさする。
その存在を確かめるように。また、感謝するように。
「この先……」
夏朝の声におはぎちゃんが彼女を振り仰ぐ。
目が合って、夏朝は微笑んだ。
「万一、寮にいられなくなっても君は守るから……」
眼差しは真剣に、思いは言葉に。
だから、と夏朝は続ける。
「……これからもよろしくね、おはぎちゃん」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月20日
参加申し込みの期限
2017年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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