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新年度のはじまりはじまり。普通科編
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●2年5組の光景
校長の長話を聞き流しながら。
なぜ、こうも律儀に始業式に出席しているのか? と
朝鳥 さゆる
は自分でも疑問に思っていた。
式が終わり皆、新しいクラスへと移動する。
周囲の浮足立った喧騒から遠く離れた場所に意識を置き、さゆるは大人びた表情を崩さず教室へと向かった。
ドアを開き、己の席を確認し。最短距離で席に向かい、腰掛ける。
ただそれだけの所作なのに、長身でスラリとした体型もあってか。近寄りがたい美しさを放っている。
さゆると同じ旧1年2組の者は、登校してこないことの多いさゆるを知っているからか、彼女がキチンと始業式に出席していることに驚きの表情を見せていた。
だが、そんな彼らの視線や思いは、さゆるの元へは届かない。
いや、届いているのかもしれないが、さゆるの思考から周りの状況は完全にシャットアウトされていた。
(それで、いい)
席に着いたさゆるはそっと瞳を閉じ、しばし物思いに耽る。
瞳を閉じれば浮かび上がる、最愛の人を想って。
(……クラス、離れちゃった)
キラキラと輝く美しい銀髪を切なげに揺らし、寂しげな表情を見せるのは
スピカ・フォーツ
。
仲の良かった友人達とクラスが離れてしまうのは、仕方のないことだと理解しつつも……やはり寂しさを隠せない。
(でも……ピクニックは皆で楽しめる)
昨年、同じクラスだった
鷹司 凜太郎
と
神野 美野梨
にピクニックに誘われたのを、スピカは思い出せば、表情に明るさが戻る。
こうして縁が続くのは、とても嬉しいことだとスピカは喜びを噛みしめた。
今日も寝癖がついたまま。
遠野 まほろ
も新しい教室、自分の席へと到着した。
席に着くと自分の鞄からお手製のぬいぐるみを取り出し、早速ギュッと愛情を込めて抱きしめる。
(うーん、やっぱり実感わかないなぁ)
無事に2年に進級できた。しかし、そこまで困難な道のりを辿って2年生になれた! という実感は、全くと言っていいほど、ない。
(『先輩』と言われる学年になったわけだけど。……そんな風に言ってくれる子、できるのかな)
人見知りな部分があるまほろ。
だけれど、今年の春は少しだけ勇気を持って接しよう、と決意し。
(応援、してね)
大事なぬいぐるみの手を、キュッと握るのだった。
●2年5組の自己紹介
始業のベルが鳴り、しばしの時間が経った後、2年5組の担任である
牛瀬 巧
がのっそりと現れた。
生物担当、始業式の日だというのに、見るからに野暮ったい雰囲気で教壇へ立つ。
「皆、揃っとるか? 揃っとるよな? ホームルーム始めるで、席につけー」
関西弁を巧みに操り、巧は生徒達に2年生の心得を面白おかしく伝えていく。
(――何やってるのかしらね、こんなところで)
さゆるは、そっとため息をついた。
心の中の言葉は、もしかしたら口に出していたかもしれない。だが、その囁きは誰の耳にも入ってはいないようで。
(いつものように、サボれば良かった。……くだらない、形式ばった式なんて)
と、心の中では思っている。
それでも、そんな自分の心がわかっていても、結局参加してしまうさゆるは律儀で几帳面な性格と言えよう。
配られたペーパーの端を見つめ、さゆるがぼんやりと思考の渦に身を置いていると。
「ほな、次は朝鳥さゆる。自己紹介しぃや」
急に名を呼ばれても動揺することなく、ゆるりとさゆるは立ち上がった。
――何を紹介したらいい? 紹介できるものなんて、何もないのに。
心の中で自嘲する。
少しだけ、思案するような表情を見せるさゆるは、氷で出来た彫刻のような壮麗な美しさを感じさせている。
「……朝鳥さゆる。去年は1年2組よ。……よろしくお願いします」
クールに、簡潔に。それ以上言うこともない、とさゆるは感じた。
掴みどころのない彼女の姿に見合う自己紹介だと感じる生徒も多かっただろう。
最後の一言は社交辞令であるように感じられ、近寄り辛さを更に強調したかもしれない。
――だが、それでいい。
さゆるは着席すると、クラスの喧騒から思考を離れさせる。また、自分の内なる世界に身を置くのだった。
次々と自己紹介が行われていく中で、サラサラの黒髪とパッチリとした瞳を眼鏡で彩る美少女、
絹織 真由良
が悩まし気な表情を見せていた。
(この生活が始まってから半年……いや、それ以上か)
きっと周りから見れば、憂いを含んだ美少女、といった趣だろう。
だがしかし。
(このまま夏まで行ったら女装生活一周年じゃねぇか…!?)
そう、真由良はれっきとした男の子である。
(なるべく目立たないように過ごしてきたとはいえ、ここまでバレないものなのか?)
あまりにも女性らしい顔だちゆえ、それを面と向かって突っ込まれることも皆無なわけで。
(ある意味奇跡なのかもな……けれど、この奇跡もどこまで続くものか……)
「…織。絹織」
「ほぁいっ!?」
「絹織、どこから声出しとんのや。ほら、自己紹介」
いつの間にか、次の自己紹介は真由良の番となっていた。
(いきなり声掛けられたから変な声出ちまったじゃねぇか……)
頬を赤らめ、立ち上がる真由良。
落ち着け、俺。いつも通りにやるだけさ。
「えーっと、
絹織 真由良
です……」
恥じらいつつ、小首を傾げれば真由良の黒髪がサラリと揺れ。
手を口元に充て、はにかんだ笑みを見せれば。男子の視線を熱く感じる。
(そう、女の子を演じる……つまり、現状維持だ!)
「……皆と楽しくやっていけたらと思ってます、宜しくお願いします」
ペコリ、とお辞儀をすれば拍手が起こった。
こうして、2年5組のHRはつつがなく終わり、皆ピクニックへ向かう準備を始めるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月23日
参加申し込みの期限
2017年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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